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反復性中耳炎についてのご質問




 寒くなって濃いハナが出る子供が増えて
それによって中耳炎も増えてきましたね。





 忙しい外来の中、電子カルテで



「ミドリの濃いハナに」






と、記載しようとしたら








「緑の恋は何?」







 といきなり昭和アイドル歌謡曲のタイトルチックな変換されて
ちょっと肩の力が抜けました。






 そんな中、またまた中耳炎についてのご相談ですね。


********************
こんばんは。
中耳炎について調べていたところ、こちらのブログをみつけました。お忙しいとは思いますが、ご相談にのって頂けると助かります。

現在10ヶ月の息子が中耳炎を繰り返しています。10月からすでに5回切開しています。
2回目の時に先生に次に中耳炎になったらチューブをいれた方がいいかもしれないと言われました。しかし、3回目の時は待ち時間がつらくて予約ができる違う病院に変えており、チューブの件を相談したら、まだ入れなくてもよいと言われました。
しかし、それからまた2回切開して、ほぼ毎日病院通いをしているのに中耳炎を繰り返すのが不思議なのと、痛がる子供が可哀そうでチューブを入れた方が良いと言っていた最初の病院に戻った方がいいのか悩んでいます。


それと、最初の病院ではオゼックスをほぼひと月近く処方されていました(うち5日はオラペネム)
2件目の病院ではワイドシリンです。
オゼックスがとても強い薬だと知り、驚いています。
抗生剤の服用を終えるたびに切開しているようで不安です。

こんなに中耳炎の切開を繰り返してもチューブを入れない方が良いのでしょうか…
またオゼックスをひと月以上の長い期間服用していて大丈夫だったんでしょうか…

お正月を前に、また急に中耳炎になってしまったらどうしようと不安です。メールでのご相談で申し訳ないのですが、答えて頂けると嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
********************



 しかも、これはかなり重症。




 診察してないのでわかりませんが、
0歳の子で、10月から5回切開とはかなりのものです。




 ご質問のうち、オゼックスは大丈夫って言えば多分大丈夫ですが、
それだけのんだとすると
もう崖っぷちで後がありませんね。






 多分、ワタシならチューブ入れます。






 ただ、あくまで状況証拠だけなので、
最終的には主治医の先生とよくご相談なさってください。




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鼓膜切開についてのご質問

このままだと鼓膜切開になるかもと診断されて
中耳炎についての記事を読ませていただきました。
詳しく書いてあるだけでなく、質問にも丁寧に答えて下さるのだと。
お忙しいとは思いますが息子の中耳炎のことで悩んでいるので質問させて下さい。

息子は1歳7ヶ月です。
去年の冬に中耳炎になり治療に1カ月かかりました。でも薬だけで治りました。
今回は鼻水と咳で耳鼻科通いしていて、中耳炎になっちゃったねと診断されました。
なので早期発見です。

去年の耳鼻科と違う耳鼻科に行ったので、去年と違う薬が出ました。
サワシリンと点耳薬です。
翌日サワシリンが合わず、顔に湿疹が出たので、抗生物質はやめて点耳薬とゼスランとシングレアを飲んでと言われました。
そこで点耳薬だけで大丈夫なの?と不安になって調べた結果、先生のところを見つけました。

先生の点耳薬はデメリットのが多いとの内容を見て、昨日他の耳鼻科へ行きました。
そこで、ちょっと名前がわからないのですが…( 薬手帳が手元になくて)
でも確か、メイアクトと同じランクにあった薬でした。
その抗生物質を処方してもらったところ、今回は大丈夫だったみたいで、湿疹も出ませんでした。昨夜と今朝に飲んだ段階でまた診察してもらったところ…
あまりよくなってないから、様子みて切開になるかもなって言われて…。
まだ抗生物質を2回しか飲んでない段階で切開って言葉が出たことにびっくりして、ショックを受けました。
私としては、せめて今週は薬を飲んで…と考えているのですが、切開を先延ばしにしたことで悪化することがあったら困るし。
また切開することで、今後、中耳炎になる度に切開することにならないかと心配です。

息子は熱もなく機嫌もいいです。
診てないのに答えていただくのは申し訳ないのですが、答えてもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。



 今回はこのようなご質問をいただきました。




 鼓膜切開ですね。





 鼓膜切開は耳鼻咽喉科外来で行うもっともありふれた手術であり、
大変メリットも多く耳鼻咽喉科医の「武器」だと思います。





 鼓膜切開でなければ解決できない場面も時にあります。





 ただ、外科的な行為には上手い、下手、得意、不得意があり、
また、鼓膜切開の好きな先生、嫌いな先生もいますので
施設や担当医によって考え方は様々です。





 耳鼻咽喉科を標榜しながら、鼓膜切開を全くしない先生もいて
以前、鼓膜切開のためだけに総合病院に紹介する、
という先生がいてびっくりしましたが・・・・。
(しかも、わざわざ、隣の町の病院に紹介していた。)






 鼓膜切開の適応については以前のブログで書いています。
見えない力





 実際に診察していないとわかりませんが、
今までの経過や鼓膜の状態によっては、
初期の段階で切開の可能性を説明しておく、ということはあると思います。






 切開することによってその後中耳炎になりやすくなる、とか
毎回切開になる、ということは一切ありません。







 手術はしなくて済めば越したことはないので
無駄な手術は決してするべきではないが、
必要な場合には、ためらわず切る、
というのが外科医のモットーです。





 お大事に。


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副鼻腔炎と滲出性中耳炎


こんにちは 
5歳の娘が8月の12日に急性中耳炎を発症しました。
帰省中だったので、帰省先の病院でとりあえず薬をもらい、帰って来てから近くの耳鼻科に通院を始めました。
そこでは滲出性中耳炎と蓄膿だと診断され、耳の中の水がひどくたまり、鼓膜の動きがなくなっているといわれました。
その時に処方されたのがクラバモックスドライシロップとビオフェルミンの混合剤、アスベリン酸、ぺリアクチン、ムコサールドライシロップの混合剤でした。(これが8月19日処方)
4日間飲んで、その後は、アスベリン酸、ぺリアクチン、ムコサールドライシロップの混合剤を一週間(8月23日処方)のみ、耳の中の水も良くなりかかってるので、様子を見ましょうと、お薬がいったん終わりました。
この時、自分では切れなかった痰が少しづつ咳の度にでるようになっていました。
その5日後鼻水が出始めたので、受診をし、蓄膿もひどいけど耳の状態も少し悪いね、と言われ、ワイドシリンとビオフェルミンの混合剤と、アスベリン酸、ぺリアクチン、ムコサールドライシロップの混合剤を5日分処方(9月5日処方)していただきました。
飲みきって、受診すると、滲出性中耳炎になってますね、と言われ8月19日処方と同じお薬を3日分飲みました。
再度受診すると耳の中の水が濁って鼓膜も動いてないね、と言われ、今度はメイアクトとビオフェルミンの混合剤と、アスベリン酸、ぺリアクチン、ムコサールドライシロップの混合剤を頂いて今に至るのですが、先ほどおでこが痛いと言い、カロナールを飲ませ寝かせました。蓄膿で処方されたものではないですが、あまり痛がるので今日は土曜日でどこも耳鼻科は休みだし救急で行ったとしても、同じ処方が出るだけだろうと思い、飲ませました。

本題ですが、蓄膿は治るが、子どもに手術はしないので薬治療が中心です。しかし、うちのこの場合は症状がひどいので、半年位かかると思っていたほうがいいですと言われました。

中耳炎の方は蓄膿が治らないとなんともならないと、言われました。
しかし、中耳炎は長引かせると聞こえが悪くなったり、良くない事が多いと聞きました。
中耳炎については切開も何も言われていませんが、このひと月ずっと薬漬けなので心配です。
セカンドオピニオンもしくは転院を考えたほうがいいのでしょうか。
ちなみに、ちくのうは、レントゲンとかは撮らず、所見で診断されました。

信頼してよいのか、先生のお考えをお聞かせください。


********************


 またまた中耳炎のご質問です。




 中耳炎はありふれた病気ですが、近年難治化が問題になっており
このような心配もごもっともだと思います。






 さて、診察しないで書くことですので
毎回ながら参考程度にお読みください。







 子供さんの中耳炎には副鼻腔炎の合併率は非常に高く
中耳炎の発症、反復、治癒の遷延に大きくかかわっています。






 レントゲンを撮れば確認できますが、
撮らなくても鼻咽腔の様子から
(中鼻道よりの膿汁の流下、口蓋垂の裏側に流れ落ちる後鼻漏の存在)
診断は可能です。





 原則的に中学生以下は副鼻腔の発育時期なので
手術はしませんが逆に薬でよくなるものがほとんどです。





 ただ、少なくとも1カ月以上、
なかには半年くらいかかることもないわけではありません。




 鼻が治ってこないと、中耳炎がなかなか治らないのは事実で
鼓膜切開して水を抜いてもまたすぐたまったりします。




 ただ、あまり長く水をためっぱなしにしていると鼓膜の劣化が心配なので
途中で水を抜くことはあります。




 その時期はお医者さんによって差があり様々ですが
ワタシは1カ月くらいは切開せずに経過を見ます。




 もっと待つ先生もいると思いますが、
正直ケースバイケースです。




 私自身、間に急性中耳炎を反復するなら1カ月待たずに切開をしますし、
鼓膜の状態が悪くなければ、逆に長く経過を見ることもあります。




 肝心なのは中断せずに治療を続けることで、
自己判断で通院をやめたりしないことです。





 長くかかるにしても耳鼻科の先生に
心配な点を質問したり、
耳の状態や、今後の見通しをときどき説明してもらうといいでしょう。





 キチンと説明してくれる先生ならまず心配ないと思います。





 ただし、どうなるかはなかなか耳鼻科の専門医でも予想のつかない事も多いので、
分かる範囲での見通しに限られてしまいますが。




 ワタシも、
いよいよ抜けないので、来週切開しましょう、
なんて言うと次の週にはほとんど水抜けてた、
なんてことはしばしば経験します。





 中耳炎はやっかいですがキチンと治療すれば必ず治ります。




 頑張ってください。




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中耳炎についてのご質問いただきました



はじめまして。中1男子の子を持つゴマフアザラシと申します。私自身は38歳女性です。中耳炎のことをいろいろ調べているうちにここに辿りつきました。業務のお邪魔をしてすみません。皆さんの質問にわかりやすいアドバイスをされているので甘えさせてくださいm(_ _)m

質問は二つあります。

1)息子
昨日急な発熱(39度)があり、学校を早退しました。前日に耳の奥が痛いとつぶやいていたのを思い出し、私自身が中耳炎をよく患うのですぐ耳鼻科に連れて行きました。

担任からは2日前に溶連菌が出ていますと言われたので、検査してもらい陰性でした。鼓膜が少しだけ赤いのでおそらく中耳炎ということで、ファロムとビオフェルミンを5日分、頓服の解熱鎮痛剤を3回分処方されました。

これは、溶連菌の検査は陰性でも潜伏期を踏まえてどちらにも対応出来る処方だったのでしょうか。というのは、私の中耳炎のときの処方にはないお薬だったので、参考までに教えていただけると嬉しいです。ちなみに、私はクラビットを処方されます。ちなみに低用量ピル服用歴10年です。

2)私
子供の頃も中耳炎にはなっていたようです。しばらく忘れていましたが、20代半ばになってから、風邪=中耳炎で、耳が痛くなります。中耳炎って、大人でも頻発するのでしょうか。たいていはかなり早めに受診するので投薬だけで治ります。切開したのは6年前の一度だけです。出産後(13年前)から5年くらいは3~4ヶ月に1回くらい、その後~現在は一年に1回くらいです。

5年ほど前に、普通子供の頃は耳管はまっすぐだけど、大人になればカーブがかかる?ので中耳炎にはなりにくくなる。あなたは大人だけどまっすぐだね、と言われました。(その時はすごく遠回りにいい歳して大人になれてないと言われたと凹みました(笑))それが、風邪=中耳炎の原因なのでしょうか?

最近40歳近くになり、何となく耳の聞こえが悪くなってきたような自覚があり、中耳炎ばかりしてたからかと不安です。

予防は可能なのでしょうか?
ご参考まで、今飲んでいる薬は、ハウスダストや花粉のアレルギーでアレロック1錠/日と、片頭痛予防薬としてセレニカ400mg/日です。ピルはマーベロンです。

長文失礼いたしました。業務の差し障りのない時にでもお目通し頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 と、このようなご質問いただきました。



 まず、「ファロム」についてですね。



 結論から言うとこの薬を中耳炎の治療に使う事は問題ありません。




 
 溶連菌は耐性菌があまりないのでクラリスなどのマクロライド以外なら何でも効きますし、
ファロムも当然効きます。




 ただし溶連菌はウイルス感染でなく細菌感染なので
潜伏期はほとんどなく熱出てる時に検査すれば
インフルエンザのように擬陰性に出ることはまずないので
この場合は除外してもいいのではないでしょうか。




 ファロムはインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではない)などの
グラム陰性菌にはやや弱いですが、
それも通常の中耳炎ならまず問題なく
グラム陽性菌の肺炎球菌には逆に非常によく効きます。




 一般的に肺炎球菌の方がインフルエンザ菌に比べて臨床症状が強いので
肺炎球菌感染を考えてファロムを投与したのかもしれません。





 一般には急性中耳炎の第一選択はアモキシシリン等のペニシリン製剤です。





 さて、次に大人の中耳炎ですが、
中耳炎は耳管機能の関係で幼小児に多く、
小学校中学年を過ぎると激減します。




 大人の反復する急性中耳炎の最大の要因は
慢性鼻疾患の存在です。






 花粉症を含むアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、反復性副鼻腔炎等の存在は
大人の急性中耳炎を見た時にまず考えねばいけない基礎疾患です。





 ご質問の方もアレルギー性鼻炎があるようで、
要因の一つでしょうね。




 もちろん、中耳炎を反復した方は、
鼓膜の低緊張や、中耳粘膜のむくみから中耳排せつ機能が劣っているので
中耳炎になりやすいことがあります。




 登山や飛行機で耳がつまりやすいタイプではありませんか。




 中耳炎の反復により鼓膜が薄く、委縮状になってる場合は
大人でも中耳炎を反復する方がいます。




 クラビットは急性中耳炎の第一選択薬ではありませんが、
緑膿菌を含めた耐性菌に広く抗菌力を持ち、
嫌気性菌にも抗菌力があるので副鼻腔炎の合併例や慢性中耳炎にはしばしば用います。





 ただグラム陽性菌に若干弱いのと、
連用して菌が耐性化したとき、次に使う薬があまりない、
という事が注意点です。





 予防は、風邪をひかない事(笑)ですが、
アレルギー性鼻炎のコントロールは、最も重要でしょう。





 また、こいハナが出た時に鼻を強くかみすぎない事は大事です。





 鼻をしじゅうすするのも鼓膜を痛める要因です。




 聴力に関しては中耳炎が完全に治ってれば問題ありませんし、
鼓膜が薄くなってる程度だけであれば聴力に影響ありません。




 ただし、鼓膜が常に内側に陥凹しているような
ぺなぺなの状態になってしまっていると聴力に影響が出てきます。




 いつも早めに受診して治ってるとのことですので
それでよろしいかと思います。




 秋から冬にかけては、中耳炎になりやすい季節になってきます。





 お大事に。


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またまた急性中耳炎のご質問

11ヶ月児の急性中耳炎の薬について
初めまして。
小児の中耳炎について調べていた際にこちらのブログへたどり着きました。
少し前の記事だったのですが、気になったことがあったのでコメントさせて頂きます。
昨日38.3~39.2℃の熱が出た為に本日小児科を受診したところ、「恐らく中耳炎になっているから耳鼻科へ行くように。多分切開になるから」と言われ「フロモックス」と数種類の鼻水・咳用の薬(今回は必要ないと思われるので薬品名は割愛させて頂きます)が処方されました。
小児科受診後すぐに耳鼻科へ行くと膿が溜まっているとのことで即切開になり、先生から「思ったより沢山の膿が出てきた」と言われました。
昨日~今日の娘は熱でボーッとしていたものの特に不機嫌でもなく痛がっている素振りもなかったからビックリしました。
その後、耳鼻科医に小児科から処方された薬を見せたところ、「フロモックスは少し弱いから中止にして、新しくオゼックスという抗生物質を出すからこちらを他の薬と一緒に飲ませてね」と言われ、帰宅後からそのようにしております。
服用させた後にオゼックスについて気になり調べていると、「第一選択薬ではない」「他の抗生物質が効かなかった時のみ使う」という記載が多かったので、いきなりオゼックスが処方されたことに不安を覚えました。

おぐぐー先生のこちらの記事にてオゼックスなどの処方をする時は「鼓膜切開」のような外科的処置を講じる必要があるとの記載がされているのですが、鼓膜切開をするような場合にはオゼックスを処方することは一般的なのでしょうか?
それとも、やはりいくつかの抗生物質を経てから効かない場合にのみオゼックスを処方するのでしょうか?

もともと鼻水が鼻の奥に溜まりやすいようで週1で耳鼻科に通って鼻吸いと「ムコダイン・アスベリンシロップ」の処方をされている子供です。(家でも寝る前に必ず鼻吸いをしている状況です)
中耳炎になりやすい体質なのかな?っと思うのでオゼックスが効かなくなるのは困るような気がしたので、こちらにてオゼックスについて質問させて頂きました。
お忙しいとは存じますが、ご教授頂けたら幸いです。

長文失礼致しました。




 えー、コメントありがとうございます。




 ご質問の件ですが、毎度申しますが、
実際に患者さんを診てないのであくまで参考程度に考えてください。





 小児急性中耳炎についてはたびたびブログでとりあげておりますが、
この記事も読まれてるでしょうか?
小児急性中耳炎のガイドラインについて




 このお子さんのスコアを考えてみましょう。



 まず、熱が38.5℃以上ですので2点、
耳痛は無いので0点、
啼泣・不機嫌もなしとして0点、
鼓膜所見は診てないのでわかりませんが
鼓膜切開をして大量の膿が出たという事で
発赤4点、鼓膜膨隆8点、耳漏0点、光錐4点
とします。



 これに24カ月未満の3点を追加すると
合計21点。





 軽症:0~9点、中等症:10~15点、重症:16点以上なので
かなりの重症という事になります。




 発熱はあるが耳の痛みや、啼泣・不機嫌などもなく
いかにも母親がみてひどい中耳炎、という印象が無くても
実は中耳炎がすごく重症だったりするわけです。






 この場合、ガイドライン的には
鼓膜切開および強力な抗生剤で5日間の投与
となっています。





 だから、鼓膜切開+オゼックスはこの場合
適切な治療と思われます。
 




 ためらわず鼓膜切開をしたのは、
技術的にも自信がある先生なのでしょう。





 それより、素晴らしいのは小児科の先生ですね。





 所見から中耳炎を疑い、すぐ耳鼻科に紹介してくれる。





 この小児科の先生の適切な判断のおかげで、
お子さんの耳は救われましたね。
 






 どうぞお大事になさってください。




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フランスからのご質問、続編

先生 お忙しいところ何度も連絡してしまいすみません。
先生に前回娘の診断が耳管狭窄症であったとお伝した
ココのママです。
(フランス語でcatarrhe tubaire を辞書で調べたら
 耳管カタルとなっていました。これは耳管狭窄症
ということでよいのでしょうか?こちらの先生の説明では、ORLテストは完璧 全く問題なし。ただ右耳に
少々の耳管カタルがあるので耳抜きが上手にできていない。そのさい私の鼻をつまんでごくんと唾液を飲ませ、「こんな感じ^^」と言われ納得しました。ひんぱんに鼻をかみ清潔にすることで改善するでしょう)とのことでした。

先生にお伝えしたように、点鼻スプレーを2ヶ月
しようするとのことでしたが、ここで相談があります。

娘は前回耳の痛みを訴えてから、ここ3週間ほど
鼻水も全くでていなく、本人曰く耳痛も耳鳴りもなくいたって元気です。幼稚園に通いだして風邪のたびにこちらのお医者様には抗生物質と点媚薬が処方されていました。
先生の過去の記事を読ませていただくと、今まで抗生物質を呑む必要がなかったんではないのか・・・と少々後悔してしまいます。

そのせいか今回の点媚薬にも手がでません。
今いたって元気でもともと鼻炎もちでもない娘に
点媚薬は必要ですか?耳管狭窄症は自然治癒ということはないですか?

お忙しいところたびたびの連絡すみません。
何かアドバイスいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
********************


 遥かおフランスのお子様の耳と我が家のパソコンを瞬時につなぐインターネット。




 かのマルコ・ポーロがこの状況を見たら何とおっしゃるか。




 そんなことは、おいといて。




 ①点鼻薬は2カ月必要か
 ②抗生剤は必要であったか



 の2点ですね。




それから、その前に

 ③鼻をかむことについて



 のご質問もありました。




 まず、「点鼻薬」ですが、どのような点鼻薬を使ってるのかが
ちょっと不明です。


 ところで質問者の「点鼻薬」は
誤変換(?)により何やらアヤシイ「テンビヤク」になっており
ちょっとドキドキしちゃいますが、
通常の点鼻薬としてお答えします。


 

 点鼻薬については過去にもこのブログで何回かとりあげています。

いまどきの点鼻薬
花粉症の市販薬(点鼻薬編)
点鼻薬にご用心



 これは、花粉症患者さんのみならず、
薬剤師さん必読です。
(そんなことよく知ってる、という薬剤師さんには失礼しました、
でもお医者さんでも意外と知らない人は多いぞ)



 この場合、点鼻薬は鼻腔というより、その奥の上咽頭にある
耳管開口部付近の炎症をとってやろうちゅうのが目的でしょうね。



 多分、抗アレルギー剤の点鼻薬かステロイドの点鼻薬でしょう。




 また、アデノイド増殖症に対して点鼻ステロイドが有効、
とする報告もあります。




 血管収縮剤で無ければ続けてみていいのでは、と思います。




 抗アレルギー剤にしろステロイド剤にしろ
点鼻薬は「続けること」が重要なので。





 ただし、風邪をひいて膿性の鼻汁がある時には、
ステロイドはかえって悪化させることがありますのでやめときましょう。




 ②抗生剤は必要であったか



 については、さらに分かりませんね。



 急性中耳炎で化膿が強い場合には抗生剤を様々なレベルで使いますが、
その決め手は「鼓膜所見」が多くの比重を占めていて
痛みや熱が無くても使用する場合もありますし、
逆に発熱や耳痛があっても使わない事もあります。





 各国にガイドラインがありますが、
ちなみにオランダのガイドラインは世界一きびしく、
かなりの中耳炎でも抗生物質を使わないようになっているそうです。



 ③鼻をかむことについて



 鼻をかむことは、鼻腔をよい状態に保つために重要で
正しい擤鼻(こうび、と読みます。ハナをかむことです。)は
中耳炎や副鼻腔炎を予防します。



 ただし、こいハナを強くかみすぎると
耳管から中耳へ鼻腔の細菌を送り込んで
急性中耳炎の直接の原因になります。




 繰り返しかむ、そっとかむ、ハナがたまったらかみたくなる、
という習慣を早く身につけることが重要です。




 ちなみに最初にあった「カタル」というのは
粘膜が炎症を起こして水分が分泌される状態で
「耳管カタル」「中耳カタル」の他、
アレルギー性結膜炎の一種である「春季カタル」、
水様性下痢の「大腸カタル」などの言葉がありますが
古い医学用語で今は一般的には使われません。




 中東の産油国で「ドーハの悲劇」で有名な
カタールとはもちろん関係ありません。
(ラモスーーーー。)





 日本も暖かくなってきて、
子供さんの中耳炎もだいぶ減りました。




 フランスは日本より寒いんでしょうか。




 これからはシーズン的に中耳炎が良くなるチャンスですね。




 新婚旅行の時にパリに1泊しただけなので、
またそのうち行ってみたいです。




 ル・マン24時間レース観てみたいなあ。





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何故、中耳炎になりやすいのか?


はじめまして。息子が度々中耳炎になるので少しでも詳しく調べようと思っていたら、
先生のブログにたどりつきました。
薬のことなど、とても分かりやすく、母として、本当に勉強になります。

本題は、1才3ヶ月の息子が半年の間に5回も中耳炎を繰り返すのですが、
何故中耳炎になりやすいのでしょうか?
中耳炎にならないように予防する方法はないでしょうか?

毎回、中耳炎と診断されて、完治したので、通院しなくても良いですと言われるまで通っているのにまた、二週間くらいの間で通院しなくてはいけなくなるという繰り返しで、心配になります。

年子の姉は2才ですが、いまだに中耳炎になったことはないので、
姉のように少しでも強くなってくれればと願うばかりです。

先生のご意見、よろしくお願いします。



 さて、なぜ、中耳炎は繰り返すのか?という、素朴だが、大変難解な疑問です。



 中耳炎はなる子は何回でもなるが、
ならない子は全然ならない、
この辺が問題ですね。





 では、まず中耳炎のメカニズムを考えましょう。





 中耳炎は鼻の細菌が耳管という管を通って
中耳内に侵入、そこで繁殖することにより起きます。





 その細菌は中耳炎の時に感染したもので無く、
もともと患者さんが鼻の中に「飼っていた」ものが多い。




 中耳は無菌的な場所ですが、
鼻腔は必ず何らかの細菌が住んでいます。





 風邪の病原体はウイルスですが、
風邪のウイルスによって鼻の粘膜が障害を受けると、
鼻の中にもともと住んでいた菌が増殖を始め
いわゆる青っパナになります。




 そこで、普段鼻の中に「飼っている」菌が
肺炎球菌やインフルエンザ菌なのどの中耳炎をおこしやすい菌である場合、
中耳炎を起こすリスクが高いといえます。





 この菌は抗生剤で中耳からは消えても、
鼻腔からは消えないのでリスクは残ります。




 逆に、普段から抗生剤を頻繁に使っていると、
抗生剤の効きにくい、いわゆる「耐性菌」が鼻の中に
常在するようになるため、中耳炎が治りにくくなります。




 風邪の時に「中耳炎になると困るから」と抗生剤を用いるのは
かえって中耳炎を悪化させる要因です。




 抗生剤で中耳炎は「治療」できますが「予防」することはできません。





 また、中耳に菌が入りやすい、中耳に入った菌が排泄されにくい条件として、
鼻の慢性の炎症があります。




 副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎の存在は、
反復性中耳炎の最も重要な因子です。




 1歳、2歳ではまだ副鼻腔そのものができてないので
真の意味での副鼻腔炎はありませんが、
ハナが出なくてもセキやタンが続く場合は
鼻腔粘膜の繊毛運動が阻害されている場合が多く、
副鼻腔炎に準じた扱いが必要です。






 また、鼻が少しでも出ると中耳炎を繰り返していた子供が、
ある時を境に中耳炎を起こさなくなるという事もあります。




 中耳にはある程度「自浄作用」があって
多少のばい菌の侵入は洗い流して処理してくれます。




 例えば風邪の時鼻を強く噛みすぎて
耳がブチブチっとなった経験はありませんか。




 でも、たいがいはそのまま、何も起こらず治ります。





 ところが中耳炎のあとは、中耳の粘膜がまだむくんでいて
侵入した外敵を排除する働きがにぶっています。





 中耳炎は完全に治っても
しばらくは、またなりやすい状態が残る、という事です。





 だから、お母さん方には中耳炎治った直後は、
少々のハナ風邪でも受診してください、とお話しています。




 反復性中耳炎でチューブ留置の効果があるのは
チューブによって耳管機能が改善し、
中耳の粘膜が機能をを回復する時間が稼げるという事です。






 そこで一般的には反復性中耳炎の危険因子として
①1歳前での初回中耳炎
②集団保育
③母乳栄養が無いか不十分
④上に兄弟あり
⑤おしゃぶりを使っている


 などがあげられますが、


⑥両親にアレルギー性鼻炎の体質が強い
⑦風邪の時に抗生物質を多用していた



 なども考慮すべき因子でしょう。




 いずれにせよ、中耳炎はまず、「発見」してあげて、
キチンと「治癒」させることが重要です。




 何回なっても、そのつど最後まで治っていれば
難聴が残ることはありません。





 繰り返し申し上げますが母親は一番の「主治医」ですので。




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中耳炎の痛み

********************
始めまして。****と申します。大変ずうずうしいご連絡申し訳ありません。。中耳炎について情報収集していましたら先生のブログにたどり着きました。何かご意見頂けたら嬉しいです。現在フランスに在住で去年の9月から
娘が幼稚園に通いだし(現在3才3ヶ月です。)冬の間中風をひいていました。そのたびに黄緑色をした鼻水を
出していて現在までに4回中耳炎にかかってしまいました。お医者様からは毎回抗生物質と痛み止めを処方して
頂き翌日には耳の痛みもひいていたようです。
4月の頭にまた黄色い鼻水を出し耳が痛いというので
いつもと同じようにお薬を処方してもらいすぐに元気になりました。その後風邪もすっかりよくなり2週間ほど過ぎたところ、おとといから突然耳をすごく痛がりまた先生に診てもらうと「まだ中耳炎が残っている」とのことで耳鼻科の紹介状を渡されました。ところが診察
の予約が取れたのが2週間後で3日経っても耳を痛がる
娘が心配でなりません。。。こちらの病院は予約が取れるまで1ヶ月待つということも普通です。海外の病院とということで状況が詳しく分かり辛いというのも心配です。耳垂れなどは一切でていません。鼻水もでていなく
元気な状況で今まで以上に耳を痛がっているのは、急性中耳炎の悪化でしょうか?お忙しいところ本当にすみません。。よろしくお願いいたします。

********************


 ぬわんと遥かフランスからご質問いただきました。



 フランスと日本では大きく医療体制が違うので
実際よくわからないところもありますね。




 ワタシの知ってる範囲では一般に海外では
いわゆる「家庭医」が何でも診てその判断で専門医に紹介するような
システムになってるケースが多いようです。




 だから、内科・小児科といっても日本と違って
キチンと子供の鼓膜がみられるトレーニングを受けていると聞いています。




 「反復性中耳炎」は全世界的に今大きな問題ですので、
フランスでもそういった例が増えているのかなあと思います。





 さて、ご質問の「耳痛」についてです。




 急性中耳炎の主症状である耳の痛みは、
どこから来るのでしょう。




 中耳炎の痛みは中耳の痛みでは無く、鼓膜の痛みです。




 鼓膜はその性質上、外傷を受けると困るので
何かが耳に入った時に素早く逃げるように痛みの神経が集中しています。




 眼球と同じく、接触による痛みにきわめて敏感な部位です。




 中耳炎で中耳に膿がたまり鼓膜が押されて膨隆すると
激しい痛みに見舞われます。





 逆に鼓膜の腫れが限界に達し、耳だれが出た場合には
痛みや発熱は無くなるわけです。
鼓膜切開と同じことです。




 ただ、ホントに激しい痛みは3日も4日も続くことはありません。




 鼓膜は「腫れてくる時」が痛いので
「腫れきって」しまえば、断続的に鈍い痛みはありますが、
泣き叫ぶような激痛は無いものです。




 ただし、横になったりすると
重力の関係で痛みが増加することはあります。




 そんなわけで、耳が痛いうちは中耳炎は治ってないのはもちろんですが
痛みが取れたのは治ったことではないので要注意。





 ご質問の方は3歳なので
ある程度痛みなどの表現ができるので
滲出液の貯留で痛みを訴えていると思いますが、
痛みの程度を良く訊いてみることが必要です。




 激痛で無ければ2週間後の専門医でもよろしいと思いますし、
素人考えで抗生物質を飲ませたり、はかえって状態を治りにくくする恐れがあります。




 もし、痛みが激痛であればとりあえず「痛み止め」が有効です。




 アセトアミノフェンなどの成分を含んだ「消炎鎮痛剤」を使いますが、
なければいわゆる「頭痛薬」で緊急的にはオッケーです。




 ただ、その場合は中耳炎が「Hot」の状態ですので、
できれば早めに家庭医に診てもらった方がいいかもしれません。





 それにしても2週間先、1カ月待ちも普通ですか・・・・。





 休日でも夜中でも耳が痛ければ専門医のオグラセンセイに
電話がつながっちゃう日本の医療制度はたいしたもんだなあ。



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小児急性中耳炎における抗生剤について

 今日は、こんなご質問です。





先生、こんばんは。
中耳炎を調べていてこのブログにたどり着きました。
三歳男児(まだ幼稚園へは通っていません、この4月から通園予定です。上に五歳の幼稚園児の兄がいます。)について質問させてください。
今までに4回鼓膜切開(左耳)しています。
3月頭に風邪から鼻水が長引き、発熱と左耳の耳だれで中耳炎になっていました(約10ヶ月ぶりです)。
メイアクトとビオフェルミンの混合(1日3回)とメチスタDS33.3とプランルカスト(朝晩2回)を処方され、一昨日受診すると右耳は治っていましたが左耳はまだ治っていませんでした。
今回は、前回鼻汁培養でブランハメラが検出されました。
薬は、ワイドシリンとビオフェルミンの混合(1日3回)、オーグメンチン配合錠250RSと白糖の混合(朝晩2回)、プランルカストとメチスタDS33.3(朝晩2回)が処方されました。
が、先生のブログを読ませていただくとブランハメラにワイドシリンは効かないのでは?と思いますし、以前別の耳鼻咽喉科へ行った時にワイドシリンが処方され下痢しているので飲ませたくないのもあります(下痢については明日、病院に電話して伝えようと思っています)。
そこで質問なのですが
1.ワイドシリンとオーグメンチン配合錠250RSといったペニシリン系の薬を同時に処方することは、普通にあるのでしょうか?
またブランハメラにオーグメンチン配合錠250RSは有効でしょうか?
そして有効であるならオーグメンチン配合錠250RSだけ飲んでも中耳炎には効果があるのでしょうか?
2.去年5月に中耳炎(左耳)になった際に抗生剤を飲んでも完治に至らず、チューブも検討しようか…との話しになり、薬を全く飲ませずに、約2週間後に再診した際は、なぜか治っていました。
なので、今回も自然に治るのでは…と期待したりしています。
中耳炎が自然に治ることは頻繁にありえますか?
自己の免疫力か細菌に勝ったということになるのでしょうか?
成長と共に体が大きくなり体力がつけば、中耳炎も起こさなくなるのでしょうか?
いろいろ質問してすみません。
深く悩んでいて今に至ります…



 うーん、今回の質問はなかなか興味深いですね。



 まず、最初に耐性菌の話をします。




 ペニシリンやセフェム系の抗生物質はその構造から
βラクタム系と総称されます。




 βラクタム環という化学構造が基本骨格になってるためです。





 1980年代になり、このβラクタム環を破壊する
「βラクタマーゼ」という酵素を産生する細菌が登場し、
薬の効かない耐性菌として問題になりました。




 そこで、高域ペニシリンにβラクタマーゼをブロックする物質を組み合わせて
作られた薬が「オーグメンチン」です。




 耐性菌のさらなる増加によって2000年代に入って
小児の中耳炎に特化した薬「クラバモックス」が開発されましたが、
これも成分はオーグメンチンと同じ
アオモキシシリン(ペニシリン)とクラブラン酸(βラクタマーゼ阻害剤)
の合剤です。





 そののち、インフルエンザ菌や肺炎球菌は
βラクタマーゼとは別のメカニズムで薬剤に対する抵抗性を獲得していきました。




 なんとなく、ミサイルとミサイル防衛システムの軍拡競争みたいです。




 ただし、ブランハメラは昔ながらの(?)
βラクタマーゼ1本槍がほぼ100%なので、
ペニシリン単独では効かないがβラクタマーゼ阻害剤があれば効く、
というところです。




 では、質問者の主治医の処方はおかしいのか?
という点です。





 ここで、注目すべきは
ペニシリンと、βラクタマーゼ阻害剤の配合比率です。





 1985年に発売されたオーグメンチンでは
ペニシリンとクラブラン酸の配合比が2:1、
しかし2006年に発売されたクラバモックスは
その比が14:1なのです。




 以前に比べて市中の菌の耐性化が進んだ結果、
中耳炎の難治例にはそれまで体重1kg当たり30mg程度で
処方されていたペニシリンをその倍量以上での投与が推奨されています。




 クラバモックスではペニシリンの力価は
体重1kg当たり90mgになっています。




 そうです、この先生はオーグメンチンで足らないペニシリンの力価を
単剤のペニシリンで補おうとしたのでしょう。





 かなり「オタク」な処方と言えよう。




 ここは、クラバモックスを出しちゃえば済む話なのだが、
そうしないのは何かあるんですかね。





 クラバモックスは独特の飲みにくさがあるので、
それを回避するため、こんな手の込んだことしたのか。





 しかし、この処方は一般的ではないので、
少なくとも薬剤師さんはその意味を説明すべきですね





 しかし、この処方、保険とおるんですかねー。




 審査の先生がオーグメンチンと、クラバモックスの
成分だけでなく配合量も知らないと・・・。





 1番目の質問に対してはこんなとこです。




 2番目に関しては・・・・





 もちろん病気が治るのは人間の自然治癒力で、
ほっといて治ることは、少なからずあります。




 が、ほっといて悪化することもさらに多くありますので、
よく経過を見た方がいいでしょうね。





 成長とともに中耳炎は起こしにくくなるのは事実ですが、
保育園に行くようになると中耳炎をおこしやすくなることも
また事実です。





 そんなわけで、お大事に。



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子供の鼓膜チューブ留置術についてのご質問



 前回のブログは病院あてのメールにお答えしたもの。



 やっと書き終えたと思ったら、
ブログコメントに一件、拍手コメントに一件ご質問がありました。




 やはりこの時期、寒いので風邪から
耳鼻科領域での病気になるお子さんが多いと見える。




 で、ブログコメントでのご質問はこちら。


********************
先生のブログに今日たどりつきました。よろしくお願いします。

五歳の娘が、しん出性中耳炎のためチューブ手術をする予定です。
鼓膜切開し水を抜いたことが数回あるのですが、いやがってよく動きます。そのため、近くの大きな総合病院で全身麻酔でチューブをいれることを勧められました。そこで、チューブが必ずしも必要なのか、セカンドオピニオンのつもりで診てもらった耳鼻科が、うちなら局所麻酔で娘さんより小さな子どももやってるから局所麻酔でできるよと、言われました。
娘は鼓膜切開の際、よく動き…先生を蹴ったり…頭を動かしてしまったりします。やはり、全身麻酔がいいのかもと思い、総合病院へ行き手術の予約をしました。しかし予約が、だいぶ先になってしまっため…今日また、かかりつけの耳鼻科で鼓膜切開し水を抜いてきました。そこで…なんと…娘を真剣に説得してから(動いてはいけないという説得)、切開を始めたら…ピクリともせず、動かずにしっかり切開をうけることができたんです…。
全身麻酔の予約をしたものの、今日みたいに動かずに切開ができるなら、局所麻酔のほうがいいのではないかと迷いがでてきてしまいました。
どのように選択したら、よいのでしょうか。
全身麻酔の説明をまだうけてないので知識がないのですが、全身麻酔は局所麻酔より体への負担があるイメージがあり不安です…わたしの希望としては局所麻酔です。しかし動いてしまうのでないかと思うと全身麻酔のほうが安全なのかもと思ってしまいます…。
先生のアドバイスをお願いします。
********************



 なるほど。




 結論からいえば、できそうなら局所麻酔で入れちゃえば、
ということです。




 娘さんが2歳3歳では無く、もう5歳。




 という事は、個人差はあるがある程度話が通じる年齢です。
(特に女の子は)





 しかも、一度鼓膜切開を動かずにきちんとできてます。




 痛くない事がわかれば、次もきっとできるはず。




 鼓膜チューブ留置術はワタシに言わせれば鼓膜切開がキモ。




 適切な場所にキレイな切開ができればチューブ挿入はそう難しくない、
と思っています。




 しかも、その耳鼻科の先生が自らそういうからには、
自分の手術手技にそれなりの自信があるはず。




 おそらく総合病院の先生よりはチューブ挿入上手いかもですよ。




 ワタシの意見では切開孔閉鎖とともにすぐ水がたまっちゃうようなら、
もう一度局麻で鼓膜切開をして、
行けそうならそのままチューブ入れちゃう。





 ダメそうなら、無理せず全麻まで待つ、
ってのが一応のおススメです。





 実際に耳の状態も診てないし、
そちらのお医者さんもどちらも知らないので
あくまで参考意見としてですが・・・・。





 もう一件、別の方から頂いた咳止めに関するご質問には、
次回お答えしますね。





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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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