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あいさつは基本

 当院にかかっている子供を持つお母さんは、気がついているでしょうか。
開院以来、一貫して、やっていることがあります。

 それは、私は診察前に、必ず親でなく受診する子供さんに向かって、あいさつをすることです

 とりあえず、本人は、わからない0歳でもします。2歳3歳の子も良くわからないでしょうが、
お母さんではなく、必ず子供さんに向かってあいさつをします
 それは、私はこれから、あなたの診察をするんだよ、ということを、子供さんにわかって欲しいからです。お母さんに、むりやり連れてこられても、それはあなたのためなんだよ、ということを感じて欲しいからです。
 耳鼻科かかるのやだよねー

 でも、私だって、あなたを、いじめるためにやってるわけではないし、
お母さんのために治療しているわけでもない。
 痛いことも、苦しいこともあるかもしれないが、それはみんな、あなた方を助けるためにやっている。

 だから、お母さん方にも子供に安易に謝らないで欲しい。
たまにいますが
「あー○○ちゃん、ごめんね、ごめんね。」
何も悪いことしてないんだから、これはやめましょう。
子供は、理不尽なことをされていると感じ、被害者意識を持ちます。
もっとひどいのは
「あら、あら、××ちゃん、先生が、痛くしたのねー、悪い先生ねーあー痛い、痛い。」
だから、俺は別に悪いことしてないから

 もうひとつ、だますことはやめましょう。
「今日は、お母さんがかかるんだからね。」
と、子供をだましてはいけません

 一方、
「この子は、鼻の処置がいやでいやで、かかりたくないといってるので、できればしないでください。」
というようなことは、どんどん言ってください
必ずしも必要なければ、そういったことはしませんし、
どうしても必要ならば、子供に説明します。


 子供は、一個の人格ですし、親の付属物ではありません。
だから、あいさつは、基本です。


 別に、急にこんなこと書いたからといって、今日来た患者さんで何か思い当たることがあった、というわけでは全然ないのでご安心を


 「薬終わる頃来てねー。」
といわれて、親の都合で、受診するのを忘れて中耳炎が悪化しちゃったときは本気で、子供に謝ってください
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初勝利

 体は寒かったけど、心は温かい




  浦和レッズ 3-0 アルビレックス新潟  (埼玉スタジアム2002)
      前半(1-0)
      後半(2-0)





 やっぱ、俺が行って良かったよ

SAISUTA 2008NIIGAYYA


 トゥーリオの復帰は聞いてたけど、ボランチで先発とは。この間のシジクレイを見ての思いつき?
しかし、結果的に、これが大成功。実は、やや遅めに行ったので、メンバー紹介は見ていなくて、試合が始まってからフォーメーションを確認しましたが、トゥーリオはセンターバックと思い込んでいたので、最初はリベロ気味に、あがっているものばかりと思っていました。
少し見ていて、えっ、まさかボランチ?と気がついたときは、マジびっくりしてしまいました
 トゥーリオが、中盤を激しく上下に動くため
(基本的な話ですが、サッカーで上といったら相手のゴールに近い側、下といったら自分のゴールにで、近い側ですから、上下といってもぴょんぴょん跳ねているわけではありません。念のため。)
で、上下に動くため、中盤が厚くなる。ボールがそこに収まるため、攻撃の起点ができる。
フォア・チェックがかかるため最終ラインが、余裕を持ってディフェンスできる。

 そして、良かったことは、ボランチと、最終ラインの連携が良く取れてたこと。みんなが、声掛け合って、指を差し合って、マークの確認をしていたのが、非常に目に付きました。
 また、ボールを奪われた、前線の選手が、責任を持って、ボールをチェイスする動き。チームのために、運動を惜しまない姿勢が、よく出ていました

 それにしても、今日の堤君は良かったですね。トゥーリオが、一列前で、ワンクッション入れて、彼の仕事を助けていたのはもちろんですが、前回とは打って変わって、プレーに余裕があり、大化けの予感を感じさせました。

 そして、今シーズンチーム初ゴールは、なんと相馬!
だから、俺が、こいつだけは、開幕からいい、いいっていてたじゃんか
よし、今年のレプリカは16番にしよう。
あそこで、相手キーパーを含めて、誰もが、クロス、と思ったが、意表をついたシュート。
いやー、しびれましたぜ。(でも早いグラウンダーのクロスあげようとしたのが、アウトに引っかかってシュートコースに飛んだわけではないよね?まっ、どっちでもいいけど。)

 そして2点目はトゥーリオ!トゥーリオのボランチ、いいですね。体がでかくて攻撃参加をするボランチって言うと元フランス代表のパトリック・ビエラを思わせるような、(ちょっと言い過ぎ)日本には少ないタイプなので、今後も結構いいかも。

 しかし、後半の早い時間帯で2-0になった後、緩まなかったのは、先日のナビスコ京都戦で払った高い授業料が、効いていましたかね。
くしくも昨日の試合で首位レアル・マドリーを追うバルサがベティス相手に2-0から逆転負けを喫してしまったのを見たので、サッカーって恐いぞと思っていました。

 そして3点目。やはり、フォワードが点を取ると、安心しますね。永井も、フォワードの寡頭競争の中で生き残りをかけていい仕事をしましたね。守備も良くやっていて、良かったと思います。

 終盤、やや集中切れかけのとこがありましたが、相手も、もう切れてきていたので、ナントカ完封できました。今後の、課題ですね。



 それにしても、野口先生、この試合を見なくて、何見るよ!

 

バンド飲み会

 昨夜は、C.R.P.の飲み会で、太田に行きました。
前回のライブの打ち上げの続き、というわけのわからん名目の会でした。
前回のライブのとき、風邪気味だ、と打ち上げを辞退した野口先生が、また改めてやってくれ、というので、喜んで参加しました。
 何しろ、ウチのバンド、演奏は下手だが、宴会は強い、という実力者ぞろいです。
(なんだ、そりゃ。)

 再打ち上げ(なんかスペース・シャトルみたい)の会場は、「りゅうやん」という洋風居酒屋
テーブルの脇にでっかい仏像があったり、オレンジジュースが徳利で出てきたりと
今ひとつコンセプトの読めないお店でしたが、まあ、料理はおいしかったです。
ともかく、俺は「生ビール」が飲めれば、後は適当でいいのだ。
本当はピッチャーより、ジョッキが好き

 今回は、土井先生が都合で欠席だが、代わりにライブのほうを欠席したエミちゃんが参加し
大いに盛り上がり(すぎ)ました。途中で脱落者を出してしまうほど。
何で、俺たちはこんなに飲むんだろうね。大学ん時は、もっとひどかったけどね。

 一応今後の活動なども、話し合ったはずですが、ほとんど覚えてません。
たしか今度は「ロンドン・コーリング」をやることになったんでしたよね?

 その後スナックに流れて、カラオケ。
基本的に、私、洋楽ロックしか歌わないんだけど(どっかに、ユーライア・ヒープの入ってるカラオケ屋さんないかなー)昨夜は、「真夏の果実」も歌ったような気もする。

 最後には、アヤちゃんの強い希望で、ラーメン屋に。3時近くになって、満員で、外で待たされる、ラーメン屋がある、太田ってすごい。しかも、若い奴が多い。足利は、若者いないもんなー。

 あー、ラーメンうまかった。でも、なんとなくメタボリック?

来週から土曜日は半日です、ごめんなさい

 ホーム・ページ、外来で告知していますが、来週から土曜日の受付は、午前中のみ になります。

 理由はいくつかありますが、仕事大変なので、というのが、一番の理由かなー

 このままでは、過労死してしまう、と、マジに思うことがあります。
死なないまでも、脳梗塞やなんかで、突然倒れたらどうしようと思います。もうすぐ49歳、来年は50かー。
 ウチの、オヤジも57歳で急死したけど、ありゃあ、過労だな。

 もうひとつは、(世間的にはこれが第一の理由と、思われていて、自分でもそうかもしれないと思わないでもないのですが)Jリーグが土曜開催が多いとこ。昨シーズンも、臨時休診なんかで、皆様にご迷惑をかけましたが、最初っから、土曜日午後休診なら、混乱も少ないのでは?(って、自分の都合じゃん)
 昨年の最終戦なんか、私、待っている患者さんと一緒に、赤いレプリカ着て待合室でテレビ観戦してました。ハーフ・タイムだけ、診察してました。
とんでもない医者とお考えでしょうが、これも医療ミスを防ぐためです。優勝がかかってるゲームが行われているのに、冷静に診察なんか、できっこないです。

 第3の理由は、4月から診療報酬が改定になり、土曜の午後は、時間外加算みたいのが加わって
患者さんの負担が増えるみたいです。開業当初は小中学校の土曜休みは隔週だったけれど、
今は毎週なので、午前中に来たほうが、お得です。12時までに来院してくださいね。

 昨年、患者さんの少なくなる7,8月に試験的に土曜半日を導入したのですが、大きな混乱もなかったので、今回の決定に至りました。

 楽するんじゃねえ!
と、お怒りのお声もありましょうが、ここはひとつ、院長が、少しでも長く皆様のお役に立てるためですので
(なんか、こう書くと、俺、相当弱ってるみたいだけど・・・)
また、今までどおり、急患の方の対応もできるだけしていきますので、よろしくご容赦のほど、お願いいたします。

   


 ・・・・・・さーてと、Jリーグの日程は、どうかなっ
4月5日(土)vsジュビロ磐田かー。静岡県のエコパスタジアムまで午後1時に着くのは、午後休診では、ちとムリか・・・

群馬花粉症事始(ぐんまかふんしょうことはじめ)

 中耳炎、副鼻腔炎、花粉症は、サード・ウェーブの方が、多数来院されています。
(サード・ウェーブについては、過去ブログセカンド・ウェーブを参照のこと。)

 桜の花が咲いたので、スギ花粉はあと2週間内外ですが、ヒノキはこれから増えますから要注意です。
スギとヒノキの花粉は、顕微鏡で見ると良く似ていて、てっぺんに突起があるかないかくらいの違いです。
スギ花粉症の方の4割程度がヒノキも合併していると思われますので、油断はできません。


 さて、実はナニを隠そう、群馬県で、最初にスギ花粉の測定を始めたのは、私です。
 今を去ること20数年前、私は群馬大学の耳鼻咽喉科学教室のアレルギー研究班に属していました。
当時、教室はハウスダスト、ダニなどの通年性アレルギーの研究が主体で、スギ花粉症には取り組んでいませんでした。
私は当時のアレルギー班のボス、I村先生(女医)に訊ねました。
「先生、何でウチは、花粉症やらないんですか?」
「あのねー、小倉さー、ありゃ毎日のスギ花粉の個数がわかんないと検討できないんだよー。」
「それって、どこに訊けば、教えてくれるんですか。」
I村先生(女医、バットマンに出てくるジャック・ニコルソン演じるジョーカーに似ている)は答えました。
「なーに言ってんの、そんなもん、群馬あたりじゃ、どっこも数えてないさー。」

 今でこそ、花粉情報は天気予報で必ず出てきますが、当時は、テレビでも新聞でもそんなコーナーはありませんでした。
てっきり前橋地方気象台にでも問い合わせれば、すぐわかると思ってましたが、とんだ見当違いでした。
そういえば、どこにもそんな情報出てないや。
(余談ですが、当時、私は医局のレクリエーション係を何年かやっていたので、春になると前橋地方気象台に問い合わせて、
桜の開花状況、天気の情報をチェックし、医局のお花見の日時を決定する立場にありました。
教授から婦長から全員参加の会ですので、失敗は許されません。)


 「いっちょ、俺がやってみるか。」

 というわけで、いろいろ資料、文献を集めて花粉収集法、染色、カウントの仕方、手探りで始めたわけです。
花粉のカウントは、今は光電管とかレーザーとか使って自動カウントできるようですが、
当時はもちろん、一個づつ数える
花粉収集機といっても、金属の円盤が2枚あってその間にスライドグラスを置く台があるだけ。
ダーラム型という固定式の奴とTSロータリー型という風向きによって回転するタイプがあるようだ、なんてことがわかりました。
で、資料をまとめて、教授を通して、研究予算を請求。この花粉収集機、何故か東京の名もない町工場みたいなところで作ってるみたいで
高いほうのTSロータリー型でもたしか3万円程度だったので、すぐ予算は下りました。
(ところでTSって何だったんだ。何かIHクッキングヒーターみたいだけど。)

 んで、いろいろ準備をして、大学の臨床研究棟の8階の屋上に、花粉収集機を設置したわけです。
私が、自らロープを張って固定しました。

 そして、いよいよ、花粉の収集、カウントを始めました。
毎朝8時に屋上まで行き、ワセリンを塗ったスライドグラスを交換します。もちろん、雨の日も雪の日も。
夜、仕事が終わった後、それを染色し、顕微鏡で見てカウントするのです。
休日は、当直の先生にお願いして、私の第4研究室においといてもらいます。

 いつからはじめるか、考えましたが、1月15日の成人の日(昔は日が決まっていた。)の翌日から始めたように記憶しています。

 さて、わくわくしながら、初日のスライドグラスを染色し、顕微鏡で覗きます。

・・・ゴミばかり・・・

まっ、そりゃ、そうだ。まだ1月だ。
で、次の日も

・・・ゴミばかり・・・。

前橋の1月といえば、冷たいからっ風がびゅうびゅう。毎朝、スライドグラスを交換に屋上に行くんだけど、寒いのなんの。
でも来る日も来る日も

・・・ゴミばかり・・・。

こりゃ、萎えるわ。

何か、染色法とか、間違ってるんではないかと思い始めた、いーかげんいやけがさしてきた2月のある日。
「おっ、こっ、これはっ!まさしくスギ花粉ちゃんではないかー!」
そこには、本やなんかで見たことがある、紛れもないスギ花粉がにっこり微笑んでいたのであった。
(いや、微笑まないけど)

「やったー。」
と、思わず叫んでました。


翌日、顕微鏡を覗くとさらに多くの花粉が。
「おおっ、あるあるある。」

そして次の日は、視野一杯に多数の花粉が。
「おー、記録更新じゃ。

しかしなおもさらに花粉は増える増える。

「うえー、数えられねー。
何しろ、先に述べたように、花粉は目で見てカウンター(あの、指で押して、入場者数なんかをカウントする奴)
で、カチカチ数えるわけだ。
あまりの花粉の多さに、乗り物酔いのような気持ち悪さが。
昨日も、今日も、明日も。いつ果てるともない、花粉の嵐。
毎日、顕微鏡に向かいカウントするのがゆううつ

そして、やっと、減ってきたかなーと思っていた頃。
「あれれ、なんか今日は、やけに多いぞ。」
よくみると
「げっ、花粉に突起がねえ。こいつらは、ヒノキやろーだー!」

ひょえー、まだまだ続くのかー

寝不足

 あー、今日は、朝から眠いっ。寝たの2時近くじゃ


FIFA W杯アジア3次予選

 バーレーン 1-0 日本  (バーレーン・マナマナショナルスタジアム)


 まっ、こんなものでしょう。まあ、グループ2位までで次行けるし、アウェイですし。
私は、日本代表の試合については、少し温度低いです

 それにしても、民放地上波のサッカー中継は、ナントカならんか。
サッカーを良く知らず、ミスの多い実況。応援と、叫び声だけの解説。
特に松木、あんたのは解説になってないじゃん。スタジアムで応援してるタダのオヤジじゃ

アナ「あーっと、入ってしまったー。」

松木「(たたみかけるように)その前にハンドだろ、その前にハンドだろ、その前にハンドだろ!」
何回言うんじゃ。

松木「ハンドだろ、あれ、ほら完全にハンドだ。あーぼかぁ、あーいうハンドで点が入るのは、気にくわんですねー。」
気にくわんったって、主審がゴール認めたんだからしょうがねーだろー

それより
 「あれは、ハンドだったかもしれないけど、だけど、やはりアウェイですし、ディフェンダーは、動きを止めずに相手のマークを見なきゃいけませんね。
それと川口君のパンチも不十分でしたね。川口君のああいった、ハイボールに対する判断の甘さはドイツワールドカップのときから直っていませんねー。
ディフェンダーは2枚いたので、マーカーの一人が、体を寄せて、もう一人が、キーパーの動きを見てフォローに回るべきですねー。
やはり、相手選手交代後のリスタートで、守備に集中が切れていましたね。」

くらいのことは言えないのか。

 ほかは、
「それ、うてっ。」
とか
「まだまだっ、時間ありますよっ。」
「あーっ、オシイッ。」
「行け、行け、行けー。」


 良くこれで金がもらえるなー

 まあ、テレ朝も

「絶対に、負けられない戦いが、そこにある。」

ってコピー、もういい加減にやめたら。

吉野家、好きです

 水曜日は、午後半休なので、外に昼飯を食いに行く。50号バイパスの吉野I家まで。

 実は、私、吉野家、大好きです。

前橋に住んでいた頃は、毎週のように、食べてましたし、研修医の頃は、飲みに行くと、シメのラーメンの代わりに、シメの牛丼食ったりしてました。(さすがに、今はムリ)
研修医2年目に桐生に出たときは、吉野屋が恋しくて、月一回、前橋まで牛丼食いに行ってました。新婚旅行で、ヨーロッパに行って(初めての海外旅行)、帰ってまず食べたのが吉野家の牛丼でした。

 でも、今日は、最初から、決意がありました。

「今日は、カツ丼食うのだ!」

 ご存知のように吉野家はかつて

「あ、ぎゅううどんっ、ひっとすっじ、はっちじゅうううねーん。

と言うわけで、牛丼しかメニューがなかったんですが、(牛皿はあった)
その後の紆余曲折、会社更生法や、BSE(狂牛病)問題などを経て、今は、さまざまなメニューがあります。

特にBSE問題では、吉野家から、牛丼がなくなるという異常事態があったわけです。これは、まるで、ガソリンスタンドで軽油しか売らない、とか耳鼻科だけど鼻しか診ない、みたいな大変なことでした。

 しかし、そのおかげで新商品の開発が進み、豚丼(ちなみにこれ吉野家では『ぶたどん』すき家では『とんどん』と読みます)カレー、牛焼肉丼、牛焼肉定食、豚しょうが焼き定食、牛すき鍋定食、そして、カツ丼、ソースカツ丼があります。(すべて、暗記している)

 全部、おいしいです。
(ただ、この中で、カレーだけはどうもピンと来ないので、まだ試したことはないです。)

 しかし、吉野家に行くと、どうも、まず「牛丼」を注文してしまうので、ナカナカ他のメニューが食べられない。どれも、他のお店なら私のナンバーワンメニューの実力があるのに!

 だから、よっぽど、固い決意で行かないと、座った瞬間に
「牛丼大盛りと、おしんこと味噌汁。」
と、思わずふらふらオーダーしてしまう。
「はい、ギュウ大盛り一丁、オシンコ一丁、ミソ一杯!」
という声を聞きながら
「あー俺って意志弱いなー。」
と、思いつつ、やっぱり食べて満足、という繰り返しになってしまう。

 それを防ぐために、私が編み出した必殺技は
「一度行ってから、なるべく間をおかずにもう一度行くこと!」
くっ、くだらねー。
しかしこれは、有効です。でもせいぜい1週間から10日の間に行かないとダメ。

 で、今日ですが、前回から2週間たっている。

 しかし、今日はちょっと違うのだ。

実は、少し前、吉野家の「カツ丼」、「ソースカツ丼」が一時販売中止になっていたのをご存知でしょうか。
 原因は吉野家が使っていたフライヤー(って、カツを揚げる機械か?)と同じフライヤーで油漏れから、火災が生じた例があったということ。
「安全性が確認されるまで、休止です。」
だめといわれると、食べたくなるのが人情。
 いつ再開されるのかなーと、思っていたところ、2週間前に立ち寄ったところ
「おっ、再開してるじゃん。やったぜー。」

 しかし、その日は、前述の法則のごとくやはり牛丼をオーダーしてしまう。
何かこの辺、自分ながらメンドクセー奴。

 だから、今日、カツ丼なのだ。(あー、やっとここまできた。)

「カツ丼と、おしんことけんちん汁をください。(きっぱり)」
「カツは、揚げたてをご用意しますので5分ほど、お時間をいただきますが。」
「はい、大丈夫です。(そんなのわかっとるわい、俺を誰だとおもっとるんじゃい。)」
待ち時間を考えて、ちゃんと文庫本持参です。

待つこと5分。(ほんとは、もう少しかかった。)

「おー、ひさびさのカツ丼じゃー。」

やはり、吉野家に、はずれなし。

やはり、近々カレーも試しておくべきか?」

保険改正

 4月から保険制度が改正になる(らしい)。
私は、この辺のこと、非常に疎くて、優秀な事務員にまかせっきりである。

 大体、文章を読んでも、さっぱり意味がわからない。そこに書いてある文章は、確かに日本語のようだが、私程度の読解力では、さっぱり理解できない。(おかしーなー、国語はずっと5だったんだけどなー。
 老人医療も変わるらしい。何だこの「後期高齢者」って。聞いたことない日本語だ。
件(くだん)の優秀な美人事務員に言わせると
「これって、絶対、天下りだと思います。」
何か新しい組織ができて、保険証も、管轄も変わるらしい。
「きっと、人件費とかもいっぱいかかって、官僚やなんかが、甘い汁を吸うんです。
ナニが、どう動いているのかはわからないが、彼女の怒りは、納得できる。
 保険改正に伴う、膨大な、設定変更を、受付のコンピューターに打ち込むのは、彼女たちなのだ。
毎晩、遅くまで、残業になることだろう。それも、この花粉症の嵐の真っ只中に! 私にしろ、そのソフトを半ば強制的に買わされるわけだから、被害者である。
コンピューター会社も、甘い汁吸ってるぞ。

 そもそも、国民健康保険制度はすごくいい制度だと思うのだけど、一部の心無い医療経営者のために、存続の危機に瀕している。
 医者も悪いんだよ。
 薬漬けや、検査漬け、いらない注射を打ちまくり、あくどく儲ける医者が、いるわけだ。

 以前、70歳以上の高齢者は、外来、無料だった。その頃、信じられない話を聞いたことがある。
ウチにかかっていた患者さんが、内科医院でCTスキャンを撮ったのだという。
「あれ、○○さん、どっか悪かったんでしたっけ?」
「いや、内科のいつもかかってる先生が、『○○さん、今月から70歳で医療費タダになるから、一度CTでも、撮っておこうか。』って言うんで、撮ったんさー。『何にもない。きれいだよー』って、言われたんさー。」
「・・・・・(絶句)。」
こんなことやってりゃ、保険は崩壊するに決まってるよ。

 でも、あそこの先生は、いっぱい薬をくれる、すぐ注射をしてくれる、なんて喜んじゃうお年寄りがいるのも事実だ。

 今、子供の医療費が一部無料で、でも自治体によって対象年齢が違う(?)んだよね、確か。
で、私は、あえて、どこが何歳まで無料ってのを知らないでいる。(不勉強の言い訳では、ないぞ。)
それを、知ると、何かそれにとらわれそうで、ニュートラルな診療がしにくくなる気がするので。

 以前、急患で日曜日に来た患者さんのお母さんに、診察が終わって
「今日、休みだから、お会計は、今度のときでいいです。」
と言ったら
「えっ、お会計、かかるんですか?」
と訊かれて、あせった。いつもウチにかかってる子供だったので
「いつも、ないんでしたっけ?
と、間抜けな質問をしてしまいました。

 ともかく、事務の皆さん、がんばってください。あとで、何かおいしいものでもご馳走しますので

骨の折れる仕事

 この間の土曜日で連続200人オーバーはやっと途切れ、一山超えたかなーと思いましたが、
また本日200人越えで、この半月ずっとこんな感じですね。やれやれ。
 今日最後の患者さんは、時間外(でも続いちゃってるけど)の魚の骨。あー、もうみんな、晩飯食ってるのかー。腹減ったなー。

 そういえば、研修医の頃、大学の当直なんかをするわけですが、もっともいやだったのが鼻出血魚の骨でした。急患では、耳が痛い、熱が高い、呼吸が苦しい、鼻が殴られて曲がった、10円玉を飲み込んだなど、いろいろな患者さんが来るわけですが、鼻血と骨は、その場で結果が出ます。
 患者さんの症状によって、緊急手術が必要ならば、待機の先輩医師を呼ぶわけですし、まず薬を出して、また明日来てくださいということもできる。状態が、かなり悪ければ、とりあえず入院させて経過を見ます。
 その点、鼻出血も、重症なら入院ということもあるわけです。
 一方、魚の骨は困ります。何しろ、原因は、はっきりしてるので、診断も何もありません。患者さんとしては、早くとって楽にしてくれ、というわけです。取れなくて困るということはほとんどありません。
見つからないのが困るのです。魚の骨くらいではレントゲンに写りません。
 患者さんは、軽く考えていますから、先輩の先生が来るまで待っててくださいというわけにも行きません。また、そんなことで、呼び出すわけにも行きません。

 でも、新米医師には、なかなか見つからないものなのです。

 やはり、何回も見ていると、カンやコツもわかってきて、意外とあっさり取れるものです。最近、視力はどんどん落ちているのに、あー昔は、こういうの見つかんなかったろうなーと思うものがすぐ見つかります。もちろん、顕微鏡や、ファイバースコープなどのアシストも大事なのですが、どこを探せばいいか、ということがわかるようになってきます。

 以前、病院にいたころ、夕方、魚の骨の異物の方が来ました。午前中、内科の病院にかかったら
血液検査から、レントゲンまで撮られて、見つからず耳鼻科に行くようにいわれてきたそうです。
外来で、ちょっと見てすぐ取ってあげました。患者さんは喜んでいましたが、午前中のあの、高額な診療代は何だったんだ、と嘆いていました

 まあ、この場合は、患者さんの病院の選択ミスですが、医療技術の低いところのほうが、報酬が多くなるという、保険診療の矛盾もありますね。

 最後に、興味深い話を。
 2-3年前、夜、当院に急に耳が痛くなった3歳くらいの子が急患できました。

「風邪はひいてましたか?」
「いいえ。」
「鼻水出てました?」
「いいえ。全然。普通にご飯、食べてたんですが、急に耳を、押さえて泣き出して、大騒ぎなんです。」
この時点で、ムムムッと思ったわけです。
一応、両耳を見て
「んー、中耳炎はありませんねー。ところで、おかず何でした?お魚じゃなかったですか?」
「えー、はい、そうですけど・・・。」
「あっ、そう、はい、じゃあ、お口アーンして。ほらっ、取れましたよ、魚の骨。」

キツネにつままれているような、お母さんと、おばあちゃん。そして、子供はけろっと泣き止んでいます。

 そうです、魚の骨が扁桃腺に刺さると、耳の痛みを訴えます。
もちろん、中耳炎も考えられますが、食事のときというのは嚥下によって、耳管が、働いてるときなので、鼻も出てない子供が、いきなり泣き出すような激痛になることは、あまり考えられません。
こんなこと、経験がないと、ナカナカ、気づきませんし、家族も、夢にも思いません。
でも、この時はもう、口の中見る前から、確信してました

 で、今日最後の、アジの骨、めちゃ細かったけどすぐ取れて、事なきを得ました。
めでたしめでたし

得点3、勝ち点1

 前半が終わった時点では、おー早くブログ書きたいぞーと、意気込んでいたのだが・・・。

2008年ヤマザキナビスコカップ 予選グループA 第2節

 京都サンガ 3-3 浦和レッズ  (西京極総合運動公園陸上競技場)
     前半( 1-3 )
     後半( 2-0 )

 エジミウソンの一点目が、入ったときには大声で叫びましたねー。一点とって、テレビ観戦で、あんなに叫んだのはあまりないですねー。それも、京都相手の、ナビスコの、それも予選で。
 そして二点目のときは、喜びすぎて思わず、コーヒーをズボンの上にこぼしてしまいました。
いやー、やっと、レッズも目が覚めたぜ。と、すっかり安心。一点取られたものの、その後の追加点と、見違えるような試合運びで、もう、ハーフタイム中にブログ、書いちゃおうか、タイトルは、「初勝利!」にするか「やってくれたぜ!エジミウソン」にするか、あれやこれや、楽しい想像(妄想)が

・・・・・しかし無残にも・・・

 きっと、京都に行った人たちも、ハーフタイム、ニコニコだったんだろうなー。どこで、祝杯をあげるか、なんて。あーあ、ちゃんと帰ってこられるかしら。

 前半は、ほんとによかった。中盤での、球離れがよくなり、ワンタッチ、ツータッチで速いパスが回ってた。しかも、前への動き出しが速く、いい形を何回も作っていた。まさか、後半、まったく別のチームになるとは・・・。サッカーって、怖いすよね。

 やはり、問題は、失点したこと。この間、書いたディフェンスのもろさです。後半3トップ気味に来た相手に、堤、坪井が引っ張り出され、中央のマークが足りなくなっていました。そこを埋めるべき、相馬、平川とボランチの2人の役割分担が、あいまいで、梅崎まで戻ってディフェンスしてましたね。4バックにしてから、かなり持ち直しました。

 しかし、堤は、まだスタメンは荷が重過ぎる。もう、後半は、頭真っ白だったのでは。昨年の、ナビスコで万博でガンバにちんちんにされたときも、彼だったなー。やっぱ、もう一人、外国人ディフェンダーを獲っときゃよかった。愛媛から戻った、近藤君は、どうなのかなー。

 でも、まあ、オジェックだったら、あそこで4バックにしないと思うので、エンゲルスになって、少しづつ良くなってるのかなーと思います。(思いたい)エジミウソンも、点の取り方を、思い出してきたし、梅崎すごくよかったし。勝ち点1も取れたことだし。(ショボイ

 またオリンピック代表で、細貝、梅崎抜けちゃうんですか?国内戦だから、週末には出られるのかな。それにしても、達也は戻ったけど、怪我でトゥーリオ、アレックス、ポンテ、代表で啓太、阿部、高原、とスタメンクラスがどかっと抜けちゃうと、さすがに痛いっすね。永井の怪我、大丈夫かなー。

 ところで、坪井、堀之内、堤の3バックって、Jリーグでは、(いや、世界的に見ても)珍しい
「まじめいい人系3バック」なのでは。
他チームを見ると、鹿島の大岩、岩政やマリノスの中沢、松田、あたりは、いかにも悪そう、恐そう系だし、シジクレイも迫力がある。ちょっと前なら秋田、森岡なんてのもいた。
レッズの場合堤を、阿部に変えてもやっぱり見た目は迫力不足(トゥーリオはちょっと違うけどね)
ちょっと、恐い顔メイクでもしないと、なめられちゃうのでは。

そーいや、アルパイ、どうしてるかなー。

なめたらあかん!

 あー、やっと一週間が終わった。
 それにしても、花粉症の人って、なんて多いんだ。やはり、この時期に来る患者さんは、以前書いた「サード・ウェーブ」の方が多い。(過去ブログ[セカンド・ウェーブ」を参照のこと)

 皆さん、花粉症をなめたらあかんよ!!

 「もう、治ったと思ってた。」・・・・・花粉症って一旦なると治んないから。
 「布団干してから、ひどくなりました。」・・・・・だから、布団、洗濯物は干しちゃダメだってば。
 「薬忘れると、出ますねー。」・・・・・あたりまえです!
 「○○って言う、健康食品ずっと飲んでたんですけど、効かないし、高いんでやめました。」
   ・・・・・金をドブに捨てるようなもんじゃ!
 「マスクって、カッコワルーイ!」・・・・・はなたれの方がよっぽどカッコ悪いぞ

まったくー、頼むよー!

 しかし、シーズン最初から、きちんと薬を飲んで、花粉回避をしてきた人たちは、終わりそうになった薬の続きを取り来ても
涼しい顔でニコニコしてます。
今日来た方でも、鼻の状態がいいので
「おー、いいねー。洗濯物とか、干してないねー。」
「当ったり前ですよー。」
こういう患者さんをみると、ほんとにうれしくなってしまいます。
この人も以前は、花粉症の治療をいい加減にしていて、ボロボロになったことがあり、それから心を入れ替えて、私の教えを守るようになったのです。

 そういえば、実はウチの職員、私を除いて、副院長も含めて、全員花粉症です。
全員血液検査をしてありますが、結構重症な方もいます。
でも、皆さん、そう見えないでしょう。

 全員、きちんと花粉症の正しい治療をしているからです。

 耳鼻科の職員が、花粉症でグスグスでは、ダイエットの先生がデブデブなのと同じで、まったく信用できません。そこで、みんながんばってるわけですが、がんばるもうひとつの大きな要因は、なんと言っても、重症の花粉症の患者さんが、どんなに大変かを見て、知っているからでしょう。

 そして、そうなると、容易に改善しないこと、どんな重症の花粉症でも、きちんと治療すればかなり楽にシーズンを送れるかを知っているからです。

 高速道路の、トイレの前に、ぐちゃぐちゃになった車の写真があって、「わき見運転により大破」なんて書いてあったりします。ああいった感じで、重症の花粉症の患者さんの、鼻の写真なんかをホームページに掲載するのなんかどうでしょう。

 写真じゃよく分からないから、動画か。

 目のところにモザイクが入っていて、患者さんがしゃべるわけです。

(音声は変えてあります)
「私は(グシュ)、花粉症かなーとは思っていたのですが(ズズズー)まあ、ナントかなるかと我慢していたら(ヘックショイ)どんどんひどくなって、(ズズズ)鼻(はだ)がづまっで、あだまもいだぐなり、夜も寝られず(クシュンクシュン)医者に行ったら、蓄膿症になってるといわれて(グシュグシュ)鼻(はだ)に注射針刺されて、イタイのナンの(ヘッ、クショーーーン、ヘッ、クショーーーン)」

 うーん、コレは、説得力あるかも!
 皆さんも、私に「モデル、やりませんか?」と言われないように!

ペットの衣装

 毎日、忙しいです。このブログに対し、いつ書いてるの?という質問がありましたが、最近、休憩時間は、メシを食ってるか、風呂か、ブログか寝るかだけです。睡眠時間を削ると、体が持たないので、花粉症のシーズンは、昼休みも時間があれば、昼寝して、午後に備えます。副院長と、リビングのソファーのいい場所を取り合いです。いつも、私がブログを書いてるうちに、先にいい場所をとられちゃいます。

 さて、好評の犬ネタですが、1週間ほど前から、レディア(♀)は春の生理のシーズンになりました。
ちょっと早いのですが、地球温暖化の影響などではなくて、こいつは、いつもストーブの前でぬくぬくとしていたので、
ハウス栽培のように露地モノの犬(?)よりは、早くシーズンになったか知らんと思っています。

 室内犬なので、そのままでは部屋中血だらけです。横溝正史の世界になっちまいます。
そこで、この時期彼女は「オムツ」をさせられてしまいます。コレをすると、急に元気がなくなり「私、病気なの。」というそぶりをしまくります。
一日2回散歩の時だけ、オムツが外れると、にわかに元気を取り戻し部屋中走り回りますが、またオムツをさせられると、急に「要介護犬」に戻ってしまいます。

 しかし、シオシオと丸くなっているようで、我々が目を離すと、ひそかに破壊工作を始めます。オムツを咬み破って、何とか自由の身になりたいと思うわけです。
人間の子供もそうですが、大体わかって悪いことをしてる時は、静かです。
ん、なんかやってるなと思い「レディア!」と声をかけると、びくっとしてそのあと「へっ?」てな顔してとぼけます。

 そのため破壊工作を阻止するため、妻がインターネットで、パンツを注文して、コレをはかせられることになりました。

コレが、ひどく似合わない!

 そもそも、柴犬は顔が素朴なので、洋犬に比べて衣装が似合わないものです。
まるで岡田武史監督がヒップホップの衣装を着るくらい似合わない。
こんな感じです。
レディアの顔も、情けない。

レディアおむつ

まるで、金太郎の腹掛けか、町火消しのようです。

レディアおむつ2


前はこんな感じです。
笑えます。

 実は、先日、温泉に行ったときも、このスタイルでした。
私はそもそも、犬に、服を着せたりするのが、大嫌いです。でも、そーゆーの好きな人が多いのも事実。
旅館のおじさんに、
「あー、柴ちゃんねー、かわいいねー。」
とほめられながらも、ひょっとしてこのおじさん、心の中で
「(でも、柴犬は、こーゆーカッコにあわないんだよなー。飼い主はいいと思ってるんだろうがなー。)」
と、思ってるのでは、と思い
「(いや、コレは、生理でやむなく、いやいや、もちろん私自身は、こういうカッコはこれっぽっちもいいとは思っていませんが、旅館のお部屋を汚してしまうと大変ですのでなんたらかんたら・・・)」
と、わざわざ説明するのもなんなので、黙っていましたが
「(あー、きっと誤解されてるんだー。)」
と内心、忸怩(じくじ)たる思いがあったのです。

ナビスコ予選リーグ

 水上温泉で、たっぷり充電して、さていくぞーと埼玉スタジアムに乗り込みました。


2008年ヤマザキナビスコカップ 予選リーグAグループ第1節

 浦和レッズ 0-1 ヴィッセル神戸 (埼玉スタジアム2002)


  ・・・・・ほとんど、放電(漏電?)してしまいました。

 寒かった・・・。気温も、内容も、結果も・・・。

2008ナビスコ第一戦


 大体、監督の首、変えただけで、急にサッカーが変わるわきゃないんだけど、
それにしても、一体グアムで、何やってたんだ!
チームとしての、完成度がぜんぜんまだまだです。コンビネーションもない。コンセプトもない。約束事もない。テレビでは、いまひとつわかんなかったけど、実際にスタジアムで見て、かなり、やばいと感じました。
 2-3回、いい形がありましたね。3回、ワンタッチパスがつながるとチャンスが作れます。問題は、それを90分やり続けることができるかどうかでしょうね。

 
今日見ていて、ダメだった事
 ひとつは、ディフェンスラインのもろさ。ラインの統率、マークの受け渡し、キーパーとの連携、すべてうまくいってない。
 第2に、最終ライン、ないしは、ボランチから、前線へのパスの供給。要するに、守備から、攻撃への切り替えが遅い。コレは、出し手の責任だけではなく、前線の動き出しがないこと。チームとしての、約束事ができてないでしょう。
 第3に、坪井の足元。以前から、言われてましたが、このディフェンダー、読みとスピードは日本有数なんだけど、足技がなく、キープ力と、展開力はJ2なみ。今日も、はっきり言って、かもられてましたねー。

 一方、よかったことが4つ。
 ひとつは、細貝の、タテへの動き。彼は長谷部のようにドリブルで切り込むボランチではありませんが、ワン・ツーをうまく使い決定機を作っていました。
 第2に、開幕から言ってますが、相馬の切れのよさ。今シーズン、はじめから抜群です。課題だった、ディフェンスもだいぶ改善されました。
 第3に梅崎のプレース・キック。特に、コーナーキックは、得点のニオイがぷんぷんしました。トゥーリオ、阿部との組み合わせで、結構取れるのでは?
 そして、第4に、何よりチームに一体感が、出てきたこと。ボールを追う動きが、かなり増えました。
今後、戦術が浸透すれば、きっと何とかなるはず。

 スタジアムで、後ろの席に座ってた、おっさんにあとで、写真とってもらおうと思ってたら、試合中に
「おら、おら、つかんどるやないけ!」「審判、ちゃんと、見いや!」
などと、関西弁。なんかおかしいぞと思ってたら、どうやら神戸サポであることが、判明
写真、頼まなくてよかった。それにしても、アウェイ側とはいえ、よく埼スタに一人で来て、野次まで飛ばすなー、怖いもん知らずやなーと思いました。昨日はカップ戦の、それも予選リーグなので、空いてたので、周りには、私と、そのおっさんしかいなかったんだけど、普段のリーグ戦なら、レッズサポに、囲まれてるぞ。


 帰り道、夜の雨の東北道を走っていると、後ろの窓ガラスにレッズのステッカーを貼った車を1~2台、追い越しました。

「ああ、ここにも心に傷を負って、家路を急ぐ人がいる・・・。」

そして、追い越された、ドライバーの目には、俺のランドローバーの背中のステッカーも、また泣いているのが見えたはず・・・。

犬温泉

 当院は水曜午後休診。20日木曜日が春分の日なので、1.5連休になります。
ここんとこ、花粉症と浦和の不調のおかげで、身も心も疲弊しているので、リフレッシュのため
いっちょ、温泉でも行くかー、というわけで夕方から出かけました。
 北関東道が太田まで開通したので、それを利用しようということで、行き先は水上温泉に決定。
大事な条件は、犬が一緒に泊まれるってとこ。
 実は、最近はこういう旅館はけっこうあって、インターネットには、専用の検索サイトもある。
 今回は、インターネットで検索した「だいこく館」さんに目星をつけ、昼過ぎに電話したら、部屋が空いてるとのことで、ラッキー!
 さて、太田インターの入り口がよく分からず(何せカーナビにのってない)少し手間取ったが、わりとすんなり到着。北関東道、使える使える
 旅館は、20部屋ちょっとの、中小規模の旅館。ちょっと古いけど、こざっぱりしてるとこが好感が持てる。水上温泉のほぼ真ん中にある。旅館をあげて、ペット同伴を「売り」にしてるので安心して犬連れでいける。
 最近、全般に温泉宿は経営が、難しそうだから、これも生き残りの戦術なんだなー。でも休前日で一泊二食9450円ってのは安いっすよねー。ちゃんと、温泉なんだから。
 肝心の愛犬レディアは、ヘタレな性格なれど、旅館宿泊は3回目なので結構余裕。部屋では、布団の上で、ピョンピョンして、結構楽しんでました。食べるものは、持参した、いつもと同じドッグフードなんだけどね。
2008水上温泉3
温泉、サイコー

 食堂は、犬連れと、一般のお客さんは別の場所みたいで、我々が案内されたのは、その名もお食事処「おすわり」。我々の食事の間、レディアはおとなしくおすわりをして、待ってました。ほかの犬もよく躾けられているのか、食堂で吠える犬は、今回は皆無でした。
 このお食事処、よく見ると、カウンターや壁の防音の具合から、どうも当初は、スナックだったみたいです。それを、改装して食事処にしたんですね、きっと。

 かつて、バブルの頃は社員旅行ででこのスナックで「別れても好きな人」とか「銀座の恋の物語」なんかが、がんがん歌われたんでしょうねー

 「おいっ、田中っ。アレ歌うから、入れろ!」
「あっ、はいはいわかりました。部長。いつもの『浜松町で逢いましょう』ですね。」
「バカモノ。そりゃ有楽町じゃ!モノレールなんかに乗って、どうする。そうじゃ、ねえんだ。今回はもっと、ほら、ナウい歌だ。」
「へっ、なんかありましたっけ?」
「こないだ、歌った、アレだ。べいべいクラブだ。」
「あー、ははあ、わかりましたー。(部長、そりゃコメコメクラブだっちゅーの。)さすが部長、お若いですねー。はい、それじゃ、べいべいクラブの『浪漫飛行』はいりまーす。それそれそれー
。」
なんて、やり取りが繰り返されたに違いないのだ。

 まあ、ともかく、メシを食って、酒を飲んで、犬と遊んで、温泉に入って、気がつけば10時前に寝てしまいました。やっぱ、疲れてたなー。この宿のもうひとついいところは、最初っから布団がしいてあって、途中で、仲居さんとかが一切来ないこと。そして、チェックアウトが12時なので、ゆっくりできること。もちろん、布団上げにも来ません。コレ、結構ポイント高いです。

 だから、朝飯のあと、ゆっくり、もう一回温泉入っちゃいました。
ふと見た脱衣場にはってあるポカリスェットのポスター

「温泉に入る前にはかけ湯をしましょう、温泉に入ってる時は、半身浴でゆっくり温まりましょう、温泉から出た後は、水分補給を」

という流れでポカリなのですが、最後に「監修:群馬大学名誉教授 白倉卓夫」

おー、わが母校、群馬大学草津分院の白倉先生じゃん。こんなバイトしてんだー。
そー言えば、白倉先生の温泉医学の講義、つまらんかったなー

2008水上温泉4
こんなプレイルームもあります。
2008水上温泉2
朝、雨の温泉街を散歩しました。

ゴジラのテーマ

 最近、暗い話題が続いていたので、明るい話題で。
 宇宙飛行士の土井隆雄さん、いいですねー。先日の、朝のニュースでまずいきなり「ゴジラのテーマ」が流れたときは、おっ、と思いましたねー。
 そして、それが、スペースシャトルのモーニング・コールであることを聞いて、やるじゃんと思い、
さらに、奥さんのリクエストであることが伝えられたとき、ムムッ、できる!と、感動してしまいました。

 ほんとに、最近まれに見る、元気の出るニュースですねー。

 土井さんが53歳なので、ちょうど「ゴジラ世代」ですね。ナニを隠そう、私も大のゴジラファン、ただ土井さんより5歳くらい若いので、1964年の「地球最大の決戦」あたりからが、リアルタイムで
1954年の「ゴジラ」のときは、生まれていません。(なるほど、土井さんはゴジラと同じ1954年生まれなんだ!)

 しかし「3大怪獣 地球最大の決戦」(何故か、3大怪獣といいながらゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラと4つ出てくる)のキングギドラはインパクトありましたねー。やっぱ、テレビに出てくる怪獣とは違うなーと思いました。
 余談ですが、この頃これを含めて、「××最大のナントカ」というフレーズが、はやりました。
確か鉄腕アトムではその頃「地上最大のロボット」という物語をやってました。今にして思うと
1962年の映画「史上最大の作戦」の影響なんでしょうか。

 私の中のベストといえば、やはり1954年の初代「ゴジラ」。これは私の、全ジャンル、全時代を通じて最も好きな映画です。「エイリアン」も「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も好きだけど、これには負ける。芹沢博士は、私の尊敬する科学者で、自らが犠牲となってゴジラを倒すとともに、人類に災厄をもたらす恐れのある、自分の大発明「オキシジェン・デストロイヤー」を封印してしまうのだ。
すげー、かっこいいよ。
 私も、もし日本で、鳥インフルエンザが流行したら、わが身を省みず、命の危険をかけても患者さんの治療をするぞ、という気持ちにさせてくれます。(ここは、冗談やしゃれでなく、私の本当の気持ちです!)

 そのほかでは、「キング・コング対ゴジラ」と1984年の「ゴジラ」
前者はテンポのいい脚本と怪獣プロレスの醍醐味(舞台が熱海城ってとこがちょっとしょぼいが)。
後者は、なんと言っても三田村首相が、米ソ(当時はソビエトだった)が核兵器の使用をもちかける中、
「わが国には、非核3原則があります。すなわち・・・」と、それを突っぱねる、演説をするところが最高。
あー日本に、ホントにこんな立派な、政治家がいればいいのに!と、思ってしまいます。

 てな、感じでゴジラの話だと、オタク全開になってしまい、いくらかいても書ききれません。
続きは、またの機会ね。

 私が、もし、宇宙に行ったときはモーニング・コールは「怪獣大戦争マーチ」がいいなっ>

今日の新聞から

 今日も、花粉症。連続200人オーバーは今日で8日目(水曜日は半日だったけど100人以上きましたからね。)今日も午後3時の診療開始の時点では、待ち人数84人でした。
 でも、5時くらいまでは、待合室はそれほど込んでない。待ち時間10分以下の人も、結構いましたね。それが、5時を過ぎると、ドドドッと来院する。まあ、花粉症の人は、学校や会社を休みませんから仕方がないのですが、症状が出ることがわかってるなら、あと1ヵ月半早く来ていただけると、お互いに幸せなのですが。

 さて、本日の朝日新聞で、びっくりするような記事を見ました。
 札幌のある耳鼻咽喉科開業医が、ブローカーと(おそらくは)つるんで、身体障害者の手帳を不正に発行していたと言うもの。その数700人に上ると言う。身体障害者にはいろいろな分類があるが、難聴が、一定以上だと該当するので、資格を持った耳鼻科医が診断し、役所に申請する。手帳が発行されれば、税金の控除や、公共交通機関の割引等もある。
 実際には、それほど悪くないのにうその診断書を書いて、ブローカーは患者さんから手数料をもらっていたと言うものだ。医者がブローカーからマージンをもらっていたかは不明だが、不正な診断書料が入るのは確実だ。

 医者が、こういうことしちゃ、絶対ダメだ。医者って言うのは、ある種の公的社会的サービス業だから、不正な利益を追求しては、いけない。

 その件とは、直接関係ない話だけど、ウチが、開業したとき補聴器屋さんが何件か来て、ぜひ患者さんがいたらお願いしますと言ってきた。その後、患者さんを紹介すると、お礼ですと言ってお金を持ってくるので驚いた。こちらは、そんなつもりで紹介したのではないので、お金は何とか頼み込んで持って帰っていただいた。それが、どこの店に紹介しても来るので、あきれた。
 なかには、大手の会社だったので、担当の人に持って帰ってもらったら、上司がやってきて、他の医院さんのこともあるので、受け取ってもらわなければ困る。などと言いやがる。
「それじゃあ、もう、お宅には紹介しません。」と言ったら、しぶしぶ引き下がった。

 当時、開業後まもなく、患者さんも1日20人(午前、午後で)なんて頃で、収入は少ないわ、借金は膨大だわ、で、そのお金、ほんとは欲しかったのですが、でも、それもらっちゃうと、何かきちんとできないような気がして、涙をのんでお断りしたのです。まあ、保険診療ではないのでちゃんと確定申告すれば、違法ではない、と思うのですが(法律とか、税金とか、まったく疎いので自信ないです)、やっぱ、医者ってそういうもんじゃないでしょう。
 結局、お金はどこからももらいませんでした。それでよかったと思っています。

 というわけで、現在はきちんとした技術を持った、まじめな補聴器やさんと健全なお付き合いをしてます。
何か、今日の話、落ちがなかったなー、やっぱ、疲れてるなー。

オジェック解任!

 中島一貴の初入賞を見て、うーんよかったよかった、とそのままテレビをつけっぱなしにしていたら、
衝撃のニュースが飛び込んできました。

 「浦和レッズ藤口社長、オジェック監督解任を発表!」

うわー、きたかー、と言う感じ。開幕2連敗の責任を重く見て、解任ですと。
そのとき、息子が一言
「浦和、すごくなったなー。昔は2連敗、3連敗なんか珍しくもなんともなかったじゃん。」
 そりゃ、そうだ。かつては、負けて当たり前、勝つことのほうが珍しい。
93年には9連敗なんて、偉大な記録を持っている。連敗に関しては京都が17、甲府が19などの記録を持っているが、そういえば京都の17連敗をとめたのレッズだったなー。(しかも、その試合のとき、私、国立競技場にいました。)
 でも、今やレッズは勝利を常に求められるチーム、早い段階での処置は必要だったかも。
そーいや2004年のレアル・マドリーはデル・ボスケのあとを継いだケイロスが5連敗で解任されるとカマーチョ、ガルシア・レモン、ルッシェンブルゴと、1シーズンで4人の監督交代があったっけ。

 まあ、オジェックの給料も馬鹿にならない額だろうから、選手との不信感が深まっている今、フロントも思い切って決断したんでしょう。

 オジェックと言えば95-96年に浦和レッズの監督として、万年最下位だったチームを、どうにかサッカーのできるチームに立て直したのだが、実は、そのとき、私はオジェック監督と話をしたことがあります。
 日本代表の親善試合で、(確か相手はウズベキスタン)国立競技場に行った時(その頃はまだ日本はワールドカップに出たことがなくて、割とスタジアムは空いていた。)メインスタンドで観戦していたのだが、私の後方6列くらい上に、ひときわ目立つ大きな姿。
「おお、あれはまさしく我らがホルガー・オジェック監督ではないか。」
周りは、あまり騒いでなかったので、階段を上って行って、声をかけた。

オジェック監督はドイツの人だが、私が知っているドイツ語といえば、
「難聴」とか「鼻水」「咽頭痛」「鼓膜切開」など役に立たないものばかり
ドイツ人と英語でしゃべるのも今ひとつ自信がないので、日本語で

「オジェック監督ですね。私は浦和レッズが大好きで、よく試合を見に行きます。いつも、応援していますので、ぜひがんばってください。」
と、身振り手振りを交えて、ミーハー感覚丸出しで話しかけました。
監督は、大きくうなずいて
「アリガト。」
とウムラウトみたいな母音の発音で、答えてくれ、手を、握ってくれました
いやー、でかくてごつくて、ざらざらした、野球のグローブみたいな手でした。

 オジェック監督とはそんな関係なので(全然たいした関係じゃねえよ!)今回の件、ちょっとさびしいです。

(参考:ウムラウトとはドイツ語独特の母音の発音で記載法はアルファベットの上に点々がついてます。ä、ö、üなんてやつです。たとえば、ä{アーウムラウト}は、「あ」の口のかたちで「え」と発音するので、「アェリゴォトォ」みたいに聞こえたと言うことです。)

連敗

 連敗です。完敗です。

2008年J1第2節(埼玉スタジアム2002)

 浦和レッズ 0-2 名古屋グランパス

 んー、ヤバイね、まずいね。やっぱ、俺が行かなかったせい?

 嵐のような花粉症の診察で、へとへとになって
「さあ、リフレッシュするぞ。」と、夜、録画を見て、ダメージの追い討ちをくらってしまいました
た、立ち直れない・・・。

 高原、何だそのヘナチョコぶりは!坪井、あたり負けてるぞ!暢久、展開力なさ過ぎ!都築、情けないぞ!

 何が悪いんでしょう。私が思うに、中盤の支配力が昨シーズンに比べて、著しく低いです。
中盤で、ためられない、ボールを奪えない、相手のパスの出所を抑えられない。
そのために、守備面では余裕を持ったディフェンスができず、後手後手に回る。
攻撃面では前線への効果的なパス出しができないので、2トップが、完全に封じられて、シュートさえ打たせてもらえない。

 ポンテの不在と言ってしまえばそれまでですが、あまりにも中盤の連携がない。つながるパスは後ろ向きの足元へのパスばかり。パススピードもかなり遅くなってるはず。その原因は、ボールを持っていない選手の、いわゆる第2第3の動きが少ないこと。仲間を信じて、飛び出す動きと、そこにパスを出すことを感じてる出し手との関係が、ほとんど見られません。

 もっと中盤で動き回ることによって、前へのパスが出しやすくなるし、パスの選択肢が増えます。それによって、相手のディフェンスも守りにくくなります。後半、永井が入って、一時的によくなったのは
彼が動き回ることによって、相手のディフェンスが、マークを絞りにくくなったからです。

 それにしても、昨日のグランパスはよかったですね。ボールを持った味方を、次々に追い越していく動きは、オシム時代のジェフ千葉を彷彿とさせました。チームがピクシーを信頼して、監督の言うとおりやれば大丈夫、と考えている様子が見て取れました。名古屋って、もともと資金もタレントも豊富なチームだったが、監督とフロントがここんとこいまいちだったのですが、今年は、ベンゲル時代の再現がなるかも?

 あー、やっぱり、早く俺が行かねば!次は、新しい旗もって行くから!待ってろよー(って誰に言ってんだ?)

春の心はのどけからまし

 「世の中に 絶えて花粉のなかりせば 春の心はのどけからまし」

 この季節になると、いつもこの歌が、何回も頭に浮かびます。
もと歌はもちろん在原業平の

「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
解釈:この世の中に桜の花がなかったならば(咲いたり、散ったりで、心を悩ますこともなく)春を、のどかな気持ちで過ごせるだろうに。


という「古今和歌集」にある歌ですが、(高校のとき、習いましたねっ。解釈、これであってますか、熊倉先生?)ホンッとにスギ花粉がなければ、春はどんなに楽しいでしょうね。今日も、朝から70人待ち。ウチはインターネット受付なので待ち人数と診療終了人数が、常にコンピューターに出るんだけど、何人診ても待ち人数が50~60人から変わらず
 もっとも、いつもインターネットをうまく利用してる人たちは10~20分程度の待ち時間で呼ばれている。でも、なかには、ネット予約になれてなかったり、知らなかったり、できなかったりで運悪く長くお待たせしてしまう方もこの時期多くいて、申し訳ない
 ともかく、こっちは朝から晩まで、しゃべり通し。声はガラガラだし、のど飴のなめすぎで、気持ち悪くなるし。
 昼休みもろくになく、意識が朦朧として昼食前のほんの15分前に脱いだ白衣が、どこにあるか見つからない。看護婦さんは、耳のレントゲンと言ったのに、何故か器械を回転させて鼻骨のレントゲンのセッティングをしてるし。午後の外来に行って、また60人待ちでならんでるカルテを見て、思わず職員とみんなで、笑っちゃいましたね
 
 ま、いつかは終わる。
 山のようなカルテを前にして、私がいつも、心に唱える座右の銘があります。
「かつて、終わらなかった外来はない 
これは、私が若い頃、医局の先輩M先生と、果てしなく続く泥沼のような下咽頭癌かなんかの手術をしていた時、かのM先生が
「小倉先生、がんばろう。歴史上終わらなかった手術はないんだよ。」
と、いってくれたことに源があります。

 さあ、来週もがんばるぞー。終わらなかった花粉症もないんじゃー

許されざる者

  診察をしてると、生活上のいろいろなことに対して専門的なアドバイスを求められることがある。お風呂に入っていいかとか、プールはどうだとか、食べ物は、遠足は、サプリメントは、酒は、タバコは等々。
 やってはいけないこと、やらないほうがいいもの、少しならいいもの、全然問題ないものなど、いろいろです。
 もちろん、医者によって、意見、見解の相違があるのも事実ですが、何でもかんでもダメ、ではなくて、どこまでなら、やっても良いか、というのを、なるべく許可してあげるのが、医者の実力だと思っています。

 ちなみに、「風邪のときにお風呂ダメ」というのは迷信で、元気ならば熱があっても、比較的元気なら入って大丈夫です。かえって体の代謝がよくなり、風邪が早く治ります
これは、全然問題ない例。

 中耳炎や副鼻腔炎のときのプールは、意見の分かれるところですが、私は急性期でない限り(滲出性中耳炎の状態なら)許可します。水泳などで、呼吸器系が強化されれば、かえってメリットになることもあります。
 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という考え方が、医療の現場に導入されて、だいぶ医者の考え方も変わってきました。子供の頃、水泳が習えなくて、一生泳げなくなってしまえば、その人の人生にとって、かなりの損失でしょう。

 ペットについては、私自身、かつて猫を飼っていて、猫アレルギーになってしまったのですが、なるべく許してあげたいです。ウチに来ている子で、ハウスダストや、ダニ、花粉などアレルギーのいっぱいある子の母親から、相談を受けました。知り合いの家で、室内犬を飼っていて、その子も、ぜひ飼いたいと言っている。
ここで、ダメと言うことは簡単ですが、(我が家でも室内犬を飼っている関係もあり)何とか、許可してあげたい。そこで、血液検査をして、現時点では犬のアレルギーがないことを確認して、いろいろな注意事項を守ることを、約束して許可しました。

 一方、これだけはダメ、というものもあります。
 花粉症のとき、布団を外に干すこと、洗濯物を外に干すことは厳禁です。帽子や、マスク、ウインドブレーカーなどの花粉がつきにくい服装も必須です。こういったことをきちんとしないで、「花粉症が治らない」、なんてことは絶対言わないように。
 私なんか、本人は全然花粉症がないのに、家族に花粉症の者がいるので、この時期、外出するときは必ず帽子とウインドブレーカーです。しかも外で花粉を払ってから、必ず玄関で脱ぎます。メンドくさいが仕方ありません。

 タバコに関しては、私は最近きびしいです。自分が吸っていた10年くらい前までは
「んー、なるべくやめたほうが、いいんだけどねー。」
くらいのレベルだったのですが、最近はもう全然吸わないので
「タバコ吸ってんの?そりゃ、治るわけないよ。」
から
「このまま吸い続けると、死んじゃうよ。
くらいまで、脅します。自分は吸わないので、強気です。

 喫煙者の方々、最近、肩身が狭いのではないですか?
禁煙することにより、健康的にも、経済的にも、社会的にも、家族的にも、また地球環境的にもいことばかりです。当院、禁煙外来に一度、ご相談ください。たくさんの、成功者が出ています。
(アー、でも今月花粉症で忙しいから、来月以降のほうが、ゆっくりお話できるかも・・・と言うのは、自分勝手?)

 まあ、プロの目から見ると、世間一般での常識が、必ずしも医学的に正しくない場合もあるので、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

ピアスの白い糸

 商売柄、よくピアスをあけます。特に3月は、卒業などをきっかけにピアスを開けに来る、若い人が多いですねー。

 さて、皆さん。
「ピアスをあけたあと、ピアスの穴から、白い糸みたいなものが出ることがあって、それを引っ張ると失明する。」という話、いわゆる都市伝説を聞いたことがあるでしょうか。
この話、結構有名で、どこで聞いてもたいがいの人が「聞いたことがある。」といいます。

さて、この話の真偽は

 お答えしましょう。
「ピアスを開けたあと、穴かな白い糸みたいなものが出ることがある。」→→→「本当です
「それを、引っ張ると失明する。」→→→「ウソです

 ピアスを開けてしばらくして、穴から白っぽいひも状の物が出てくることは、まれですが、実際にあります。それは、一体なんでしょう。答えは落屑した上皮、簡単に言えば、「垢」です。ピアスを開けて、しばらくすると、穴の中が表皮のようになります。肉の上に皮が張ってくるのです。だから、ピアスを抜いても、穴はふさがらなくなります。これを医学的に「上皮化」といいます。
 細胞には寿命がありますから、そういった上皮になった細胞も少しづつ死んで、また新しいものに変わるわけです。古い細胞は、いわゆる「垢」として排泄されるわけですが、普通は、少しづつなので、目にはそれとわかりません。
 ところが、うまい具合にそれが堆積するとそれが、ひも状につながって出てくることがあるのです。

 体から糸が出てくる。しかも、白い。血管ではないとすれば、神経に違いない。そういえば、ケンタッキーフライドチキンにも似たようなのがあったぞ。何の神経?ひょっとして、目につながっている?
引っ張ると失明しちゃうかもー!戻せ、戻せー。
 ってんで、また押し込んだりする。「明日、起きて、目が見えなかったらどうしよー。」
などと考えて、不安な一夜を過ごした人は、100、200人ではききますまい。

 大丈夫だから。抜いちまいな。ウチにも2人くらいそういう症状で来た人がいます。引っ張らないように、そーっと来院したわけですが、無造作にピンセットでつまんで引っこ抜いてあげます。

 というわけで、この都市伝説の真相、医者でも意外と知らない人が多いかも。教科書や、文献にはありませんからね。知らない人に教えてあげましょう。

セカンド・ウェーブ

 花粉症、多いですねー。今年は、平成17年以来の流行で、カルテを見ると、3年ぶりって方が結構多いです。

 さて、タイトルの「セカンド・ウェーブ」、って何のこっちゃ、と思うでしょうが、これは私が勝手に名づけたものです。

 花粉症の推奨される治療は、花粉が飛び出す、約2週間前を目安に、いわゆる抗アレルギー剤(現在は第2世代の抗ヒスタミン剤といいます)を飲み始めます。このことによって、アレルギー症状の発現を抑制したり、遅らせたりすることができます。これを、初期治療といいます。
 その後、症状に応じて治療をステップ・アップしながら、シーズンを通して薬を飲んでいく、というものです。これと、適切な防御を行うことによって、8割程度の方は、かなり快適にシーズンを送れます

 この治療をするために1月下旬から2月上旬にかけて、たくさんの患者さんが訪れ、2~3か月分薬を持って行きます。よって、年一回しかお会いしない「常連さん」がいっぱいいるわけです。
 または、レーザー治療をするために12月~1月に来院する方も多いです。

 この方たちの来院が「ファースト・ウェーブ」です。まだ、症状が出てないので、その年の傾向や、飛び始めの予測日を説明し、新しい知見や最新の花粉予防テクニックなどについて、アドバイスをします。花粉症の治療に、まじめに取り組む「よい患者」さんたちです。

 さて、現在来られているのが「セカンド・ウェーブ」、第2波です。花粉症の症状が、いよいよ本格化してきたから、病院に来ました、という方たちです。多くは、発症して数日間という方が多いので、すこし強めの薬を出したり、回避、防御をする上での生活上の注意を説明し(多くの方はきちんとした防御をしていません。)、来年は、もうちょっと早く来てね、と、初期治療の重要性を説明します。
 この時期からだと、治療開始によって、症状は軽くなりますが、症状を完全にコントロールすることは、困難なことが少なくありません。まあ、毎年花粉症に悩まされる、「普通の患者」さんたちです。
来院日から計算して、およそ花粉飛散の終わりまでの日数の薬を出します。

 その次に来院されるのが、私が最も恐れている「サード・ウェーブ」です。
この群は、「まったく治療をせず、根性でがんばってきたが、もう限界だ、何とかしてくれ。」といったスポ根挫折型の方や
「甜茶や、カテキン、サプリメント、鼻に塗る軟膏、漢方薬や鍼、灸、整体、お札やまじない、加持祈祷?」といった、あまり効果のはっきりしないモノに頼ったがダメだったという、民間療法破綻型
(ちなみにこの手のものの中で、唯一ヨーグルトだけはエビデンスがあります。別にカスピ海でなくても、可です。)
また「内科、小児科、アレルギー科など花粉症専門でない病院で治療したが、やっぱりダメだ。」と気づいて、あわてて耳鼻科の門をたたく、かかる病院間違えた型
それから「中耳炎や、副鼻腔炎(蓄のう症)などを合併した。」ので来院した合併症型、などがあります。

 この方たちの、治療と説明が一番大変です。一回の治療では、到底改善しませんし、生活指導も非常に、初歩的なレベルから説明しなきゃならない場合が多く、時間がかかり、骨が折れます。
この群がいわゆる「困った患者」さんたちです。

 皆さん、まだ間に合います。取り返しのつくうちに早く来院してください。で、我慢するなら最後まで我慢してくれ

中耳炎

 本日来院した1歳の子供。週末に、熱が出て、小児科受診。右の耳は赤く、左は水がたまってているといわれ、抗生剤などが出てる。昨日見てもらって、やはり同じ所見なので、耳鼻科に行くように言われた、とのこと。
 フムフム、診てみましょう。てな感じで耳を覗いて、思わずふきだした。
 耳垢でいっぱいで、ぜんぜん見えねーじゃん。いったい、ナニ見てたんでしょう。

 でも、こんなことはぜんぜん珍しくありません。

 皆さん、小児科で中耳炎といわれたとき、あまり信用しないように。私の経験では、診断的中率は、ベテランの先生で5~6割、下手すると3割を切ります。まあ、私が心臓の聴診できないのと同じように(心室中隔欠損だのⅡ音の分裂だのわかんねー。)小児科医に鼓膜の所見を求めるのは、不可能でしょうけどね。
 
 それにしても、わかんないときはわかんないって言えばいいのに(それとも、わかったと思ってるのか)。でも、耳鼻科に行くように言っただけ、この先生は良心的だったかも。

 でも、意味のない抗生剤を4日間も飲まされちゃったわけだ。

 外来の患者さんには、よくお話してるのですが、

「風邪のときは、(本当に風邪であれば)熱が39度でも40度でも抗生剤は、いりません!」

 風邪ってウイルスだから、抗生剤は無効です。しかも、いらない抗生剤飲むと耐性菌(薬の効かない菌)が増えるので、本当に抗生剤が必要なときに効かなくなっちゃいます。
 かつては、毎年のように抗生剤の新薬が出たので、「念のための抗生剤」、でもよかったのだが、もう10年以上抗生剤の新薬は出てないし、今後の発売予定も、とりあえず、ない。
だから「念のために」とか「とりあえず」なんて枕詞のついた抗生剤は飲まないほうがいいのだ。
(「とりあえず、生ビールで、」ってのは好きです。)

 でも、これはただの風邪です、といえることが大事なのだ。

 耳鼻科になって、本当によかったなーと思うことのひとつが、子供の風邪のとき、小児科に比べて、圧倒的に診断力のあることです。得られる情報の量が、小児科とは比較になりません。特に、鼓膜、鼻腔、扁桃などをしっかり見られますし、インフルエンザや溶連菌感染の診断も、はるかに耳鼻科のほうが確実です。
 以前は、耳鼻科の病気で、経過を見ていた子が、「熱が出たので、小児科にかかりました。」
といって、何も考えてないような処方箋を見せられて、がっかりしたものですが、最近は、熱が出たときに、まず耳鼻科に来ていただいて、きちんと診断を受ける患者さんが増えてきて、うれしいことです。

 ともかく、子供の発熱は、まず耳鼻科へ。抗生剤は、風邪薬ではありません!

パソコン

 本日来院した患者さんは、ご覧になったと思いますが診察室の院長、副院長のデスクの上にパソコンが設置されました。
 別に、診療時間中に、女性に交際を迫る脅迫メールを送るわけではありません。(あたりめーだ。)
 当院は、インターネットから受付ができるので、患者さんの受付状況、来院情報をチェックするためです。

 実は、暇だったら診察の合間にインターネットしたり、ブログ書いたりできるなーと思いましたが、
やっぱ、この時期は無理ですね。本日も200人を越える来院で、受付ページを見てたら、いったん受付したものの、キャンセルされた方も多数おられ、まことに申し訳ありません。明日は、火曜日なので多少すくかしら・・・。花粉症もすごいけど、インフルエンザもまだ結構多いですね。
 実は当院の受付嬢も一人、本日インフルエンザと診断されました。
「あたし、絶対違うと思います。」
といってましたが、調べたらA型でした。(こっちも、忙しいけどなんとかするからゆっくり休んでね。)

 さて、開院以来13年、当院もだいぶIT化(この言葉って、もう死語?)されてきました。最初はブラウン管のレセコン(受付のコンピューター)のみだったのですが、そのレセコンも液晶化し、電子ファイバースコープを導入し、レントゲンもデジタル化して、フィルムレスになりました。
 そして、今回デスクトップにパソコンが入ったので、次はそろそろ電子カルテですかね。

 まだ、ソフトの「こなれ」が今ひとつなので、導入をためらっていますが、いずれ、カルテも電子化ということに近々なるでしょう。

 問題点としては、打ち込みに時間がかかって、患者さんのほうを見る時間が少なくなってしまう恐れ。
診察中フリーズしてしまった時、どうするか。
トラブルで、データが消失あるいは閲覧できなくなった時どうするか。
あと、訓練の末、せっかく私のカルテの字が読めるようになった、受付の女の子の特殊文字解読技能が生かされなくなってしまうことですかね。
「先生、これってアスベリンですか?」
「えーアクディームって書いてあるじゃん。」

開幕戦

 いよいよJリーグが開幕しました。
 やはり、昨日の試合について、コメントせねばならないですかね。(思い出すのもつらいですが・・・。)

J1第1節「日産スタジアム」
 横浜Fマリノス 1-0 浦和レッズ
 
 一言で言うと、チームとして何をやりたいかわかりませんね。フォワードを補強しましたが、高原、エジミウソンともに、コンビネーションやパスをもらって得点するタイプ。預けておけば何とかしてくれるワシントンやエメルソンとも、スペースに飛び出してチャンスメイクをする田中達也や岡野とも違う、過去のレッズで言えば、福田に近いかな。
 福田がバインというパッサーのもとで、花開いたように、やはり2トップを操るトップ下が重要でしょう。ポンテが長期離脱中、伸二、長谷部がドイツ移籍という現状では、ナカナカうまくいかないのもすぐは、仕方がないかも。しかし、そのためにとったはずの、梅崎を起用しなかったオジェックの采配には不満が残ります
 特に後半、山田に変えて永井、堀之内を下げて達也を入れましたが、フォワードが4人もいては、きゅうくつで、かえって打ち消しあってしまいます。しかも、ゲームを作る選手がいない。「あー、ここに伸二がいればなー。」とはスタジアム全体が感じていたのではないでしょうか。ピッチ内で選手が混乱している様子が、テレビからも見て取れました。
 サイド攻撃は、前半わりと機能してたんですが(特に相馬はよかったですね)、最後のフィニッシュが・・・。でも、高原のコンディションだけの問題ではないでしょう

 やっぱ、俺が直接横浜まで行かなかったのがまずかったのか
(昨年の、ホーム最終アントラーズ戦はわざわざ臨時休診にして埼スタまで行ったのだが、結局負けちゃったのだが・・・。)

遠距離受診

 いまいましい花粉症のせいで、土曜日の外来は、忙しい忙しい。長くお待たせした患者さんスミマセンでした。平日は比較的すいてるんですけどねー(朝イチと、夕方遅くは別。)

 そんな忙しい日に2時間もかけて、群馬県の中之条というところから通院してくる患者さんがいます。

 K君(といっても今や40過ぎのオヤジですが)は、かつて群馬に私がいたとき、診ていた患者さんです。
 今を去ること17,8年前、K君は群馬大学病院に入退院を繰り返していました。「喉頭蓋のう腫」という、のどに腫れ物ができる病気で手術が必要だったのです。小さいものなら、経過観察でよいのですが、彼の場合は喉頭内を占拠するほど巨大で、食事や、場合によっては呼吸を妨げる恐れがあったのです。
 ところが、何回手術をしても数ヶ月で再発してしまい、再手術が必要になります。喉頭蓋のう腫は、組織の一部が残ると再発しやすい病気ですが、4回やって4回とも再発というのは尋常ではありません。
 このとき、私は担当医ではありませんでした。大学病院にはたくさん医者がいますから、私よりも先輩の医師が執刀し、私は手術室に入ることもありませんでした。もちろん、病棟では顔をあわせますし、話をしたこともありました。そもそも、何回も入院してるので、医局のほとんどの医者と、顔なじみです。症例検討会で、たびたび取り上げらていましたが、おー、大変そうだなーと思っていたものです。

 私が、その後市内の病院に出たのですが、そこに突然K君が手術をしてほしい、と診察に来ました。

 「俺で、いいんかい。」 

正直、そう、思いました。ウチの病院では、私が一番上です。もちろんこの手術の経験はありますが、大学病院で4回やって治らんかったのを、私ができるんかいな。
わざわざ、私を頼ってきてくれたのかと思いましたが、本人は、大学病院の手術では、尿道に管を入れられるのでいやだから、といってました。(もちろん、手術を受けるわけですから、それだけではなかっただろうとは思ってますが。でも、やっぱりそれだけだったかも。)

 ともかく、改めて文献や手術書を調べ、手術法を検討しました。最後の手術は、私が大学病院を出てからだったので、カルテを見に行ったたり、先輩の意見などを聞きました。最後の病理診断には「悪性化の可能性も完全に否定できない。」といった、気になるコメントも。

 結局、完全に取りきることが肝要と結論し、定型的な手術を行いました。

 そして、運がよかったのか、私の手術がよかったのか(やっぱり、運かなー)、これきり彼はこの病気とおさらばできたのです

 最初のうちは、退院後、外来でファイバーを入れるたび、再発してませんようにとドキドキしたものです。3-4年たって、私が病院をやめ、足利で開業することになったとき、
「俺の喉は、先生しかわからないから。」
と、そのときはもう再発の恐れはほとんどなかったのですが、3時間かけて遠距離通院することになりました。その後、北関東自動車道が伊勢崎までできたので、2時間に短縮。
花粉症があるので、その薬をもらうついでに、今でも年一回顔(と喉を)を見せに来ています。

 しかし、K君、惜しかった。今日午後3時から北関東道が太田まで開通し、片道30分、往復で1時間も時間短縮できたのにね

ネクタイ

 前回のブログで私のネクタイをしてる写真をアップしたところ
 「かっこよかった。」(原文にはハートマークなし)
と一部から意外なコメントがありました。
 ありがとうございます。

 実は私、普段ほとんどネクタイをしません。
 仕事中は、ケーシー(あの、床屋さんが着るみたいなやつね)か、その上に長袖の白衣ですし、
普段はTシャツとかシャツにジーンズなので、どうも着慣れていません。
 ネクタイするのは、葬式か結婚式か、学会、講演会など。でも、いつも娘に、似合わないと非難されています。

 ちょっと前、耳鼻咽喉科の講演会で、耳鼻科や内科、小児科の先生方の前で中耳炎の講演をしました。講演会のあとの、懇親会で、座長をした足利○赤病院のひげのS部長に
 「いやー、小倉先生、スーツ似合わないねー。」
と、しみじみ言われてしまった。
(大きなお世話じゃ。あんたのポニーテールよりはましじゃい。)

 そういえば、かつてこんなことがありました。
やはり、講演会か、学会に行くので、夕方診察が終わってバタバタ支度をしてました。シャツを着て、ネクタイを締めて準備をしていたら、看護婦さんから連絡。
 市内で眼科を開業してる某先生が のどに魚の骨を刺したので、取ってくださいとのこと。
まったく、もう忙しいのに・・・。時間がないので、シャツにネクタイの上から、そのまま白衣をはおって外来に。
 まあ、骨はすぐ取れたんですが、そのときの私の姿を見た職員の、なんか珍しいモノを見るような視線。そして、一言・・・
 「先生・・・。そのカッコ・・・、なんかドクターみたい・・・。」
ナーニ言ってんだ、俺は20年以上前から毎日ドクターじゃ
 要するに、彼女たちの中ではドラマとかに出てくる医者=ドクターなのだった。
そもそもあんな格好では、暴れまくる子供の耳垢は取れねーぞ

謝恩会

 昨日は、足利医師会の准看護学校の謝恩会でした。
 数年前から、准看護学校で耳鼻咽喉科の講義をやってます。最初の年に謝恩会に行ったので、その後毎年行くようになりました。年によって行ったり行かなかったりというのも悪いので、というのもありますが、最初の年にビンゴでコーヒーメーカーを当てたのと、学生さんがみんなきれいな格好をしてるので、なんとなく楽しいからです。(それが一番じゃろがー!)
 まあ、今年も楽しく過ごさせてもらい、ビンゴでは「ハローキティの温泉たまごつくり器」というよくわけのわからんものをもらいました。
 そんなとき、気になるのは自分の講義ってどうだったんだろう、何か役に立ったんだろうか、大体俺のこと覚えてるんだろか、なんてことです。
 講義は1年生の時10コマだけですが、インパクトのある(雑談の多い?)授業をしてるせいか、一応私のことはよく覚えてるようです。やたら、サッカーの話が多くて、試験には必ずサッカーの問題が一問出ますし。(もちろんコレは、満点の外で、いわゆるボーナス問題ですが・・・。)
 ちなみに今年の卒業生が学生の時に出した問題はこんな問題でした。

16.正しいものを選べ。
  ①元日本代表の柳沢選手はW杯でのシュートチャンスでのクリヤーが認められ、
   ディフェンダーに転向するようだ
  ②元日本代表のジーコ監督はその優れた戦術で、日本にW杯初優勝をもたらした。
  ③ガンバ大阪の遠藤選手は以前、ガチャピンという名前で「ひらけ!ポンキッキ」に出演していた。
  ④浦和レッズは2006年Jリーグ最終戦でガンバ大阪を直接対決で下し、
   見事初チャンピオンの座に輝いた。


そーいや、あの年 ドイツでワールドカップがあって、秋には浦和レッズが初優勝したんだっけなー・・・。

 まあ、耳鼻科の分なんて試験に出るのはちょっぴりだし、特に今年は模擬試験には出たけど、本試験には耳鼻科出なかった、なんて言われてしまいましたが、何か頭に、心に残ることがあったらいいなーと思ってます。

 それにしても、若いきれいな女の子の声かけてもらうのはうれしいんですけど、2-3人で、
 A「先生、先生、あの・・・キーゼルバッハ部位!」
 B「あっ、あっ、えと、フレンツェル眼鏡!」
 C「アー、何だっけ、そう、ベロック・タンポン!」
おめーら、それじゃあ、何のことか、周りの人にはわかんねーだろ!大体、会話になってねーよ!
(でも、よく、覚えてました。ちなみにそれぞれ順に、鼻出血の好発部位、めまいの検査器具、鼻出血の止血に用いるものです。)

皆さんが、看護師さんとして、力いっぱいご活躍されることを祈っております

謝恩会2008




注射

 以前ほど多くないけど、よく訊かれるのが
 「花粉症の注射って、してもらえるんですか?」
という質問。原則的に答えはNOです。
 花粉症の注射として考えられるものはざっと3種類あります。
 ひとつは免疫療法、かつては減感作療法といわれました。アレルギーの原因物質(これを抗原といいます)つまりスギ花粉症ならスギのエキスを、少ない量から毎週毎週少しづつ増やしながら注射をしていきます。これによって免疫を変化させて、アレルギーを起きなくしようという方法です。
 この方法の欠点は、まず1~2年の長きにわたり、毎週、毎週注射をしなければならないこと。そして、スギのように抗原量のべらぼうに多いものについては、焼け石に水状態になり、ナカナカはっきりした効果が見えないことです。よって、当院ではあまりお勧めしていません。

 次に、変調療法といわれる注射ですが、牛の血液や尿から抽出した薬剤を週1回、4~5回注射をします。結構、痛い注射です。
 これは、はっきり言って、効果ははっきりしません。いまどき、これやってるとこはないでしょう。狂牛病の問題で、薬そのものもあるかどうか、といったレベルです。

 3番目は、これが皆さんが、想定してるやつだと思いますが、いわく「シーズンの初めに、一回打って置けば、1シーズンOK!」というやつです。

 この注射、絶対やってはいけません。

 これは、脂溶性ステロイドの筋肉注射です。ステロイドというのは、いろいろな作用がありますが、
免疫を抑える作用というのがあります。骨髄移植や臓器移植の際の拒絶反応を抑えるのに使います。免疫というのは、体を病気から守るシステムです。
 アレルギーというのはそもそも、体を守るための免疫が暴走して起こる病態です。だからステロイドは花粉症に効くのですが、同時に体の他の免疫も落としてしまいます。
 いわば、人工的にエイズを作ってるようなものです。この状態で、たとえばインフルエンザなどの重症な感染症にかかると命にかかわることがあります。そして内服と違って脂肪に溶け込むステロイドなので、途中でやめることができません。
 つまり、ゴキブリ退治にオフスイッチのない火炎放射器を使うようなもので、目的と手段が合致していません。
 さすがに最近は、これをやっているとこはほとんどないでしょうが、もしいたら、その医者の良識と良心を疑うところです。治療の内容と、危険性を十分説明しているとは考えられないからです。


 そういえば、注射の好きな人って意外といますね。特に年配の男性の方に多いかも。
「先生よー、風邪、ひいちまったみてえだ。うーんと効く、いてーえ注射、打(ぶ)ってくんねえ。こちとら、江戸っ子でえ。」
 この世に、「風邪の注射」というシロモノは存在しません。そもそも、注射とは、口から薬が取れないか、その病気に対して使える薬の剤形が注射剤しかない、という場合に限ってするものです。風邪はウイルス疾患ですから、もちろん抗生物質なんかいりません。

 もし、風邪の注射をすぐしてくれるお医者さんがいたら、いらない薬を使って悪どく儲けてる人か、
毒にも薬にもならない薬を使って江戸っ子のあなたの希望を聞いてくれる、心の広いやさしい人かのどちらかです。
 

ワイアレス

 先日のC.R.P.のライブに来ていただいた方ならわかると思いますが、私と、リードギターの土井先生は、ワイアレスシステムを使っています。つまりギターとアンプをシールド(要するの電線の事、アヤちゃんはコードって言ってましたが)でつながずに、ギターに小さな送信機をつけて、無線で音をアンプのほうに飛ばすわけです。
 これによって、プレイヤーは線から開放されて、飛んだり、はねたり、回転したり、私のようにギターソロを弾きながら観客席に飛び込んでいくこともできるわけです。
 一度この味をしめてしまうと、もう元のようなシールドは使えません。しかも、使ってみて意外なメリットが発見されました。
 昨年7月、熊谷の八木橋デパートで開催された「オヤジバンド大会」に出演したときのことです。7階だか8階だかに大きなホールがあって、そこでやったのですが、われわれのリハーサルの時、突然地震が襲ったのです。そう、あの新潟県中越沖地震です。何せビルの最上階だから、揺れる、揺れる。
 ステージの上の大きな照明が一斉に振り子運動を始めました。係りの人が
「早くステージから避難してくださーい。」
とマイクで叫んだので、私と土井先生はギターを持ったまま、すばやくステージから飛び降りて避難。シールドのつながった前原先生は、逃げ遅れて、一人ステージに取り残されました。
 まあ、結局照明は落ちてこなかったんですけど、おー、ワイアレスでよかった(前原先生、見殺しにしてごめんね。)と思ったりしたわけです。
 また、やはり昨年8月に、野口医院の納涼祭で野外ステージに立ちました。そのとき、突然襲った雷雨。近くに落雷もあり、音響もバリバリノイズが入って危険な状態。結局、ギターアンプは雨で2台つぶれてしまいましたが、後から考えると自分が感電しなくてよかったなーと
 でも、ワイアレスだとアンプとはつながってないので、危険ははるかに少ないワケです。前原先生は100ワットとつながってたわけで、これは、危ない
 てなわけで、地震にも雷にも強いワイアレス、最高っす。(ついでに火事、オヤジはどうなんだ?おー、自分がオヤジバンドだ。)

 んでもって、この間のライブでこのワイアレスに非常に興味を示していたのが、見に来てくれた髭の紳士、ジャズ・ギタリストのA氏。
 「小倉先生、どうなの、あのワイアレス。使いやすい?音とかシールドに比べて、どう?」
などと、興味津々。
 すぐにも、試してみたそうな口ぶりだったけど、A氏のように、いつも静かに座ってギターを弾く人にはあまりワイアレスの意味がないのでは・・・

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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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