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常套句

 常套句:ある状況で、必ず用いられる表現、決まり文句のこと
例:最近のJリーグ中継から
「高原は、だいぶよくなってきましたね。」
「高原は、キレが戻ってきましたね。」
「高原は、ここんとこ調子を上げてますね。」

 ・・・だから点取ってくれ!


 2008年J1第14節

 柏レイソル  2-1  浦和レッズ  (国立競技場)
    (前半  1-0)
    (後半  1-1)


 中断開けのJリーグ。
確かレッズは、1位で中断に入ったはず。
さて、今日は柏かー。
げっ、柏ここんとこ負けなし連勝中!浦和はここ4試合全敗!?
そうだったんだっけ?

 そうか、ナビスコなんてのがあったなー。
都合の悪いことは忘れてた。

 しかし、ポンテ、アレックス、平川、啓太が復帰、闘莉王、阿部ちゃんも出るならダイジョブじゃん、
と思ってたら・・・。


 まあ、都築よかったよ。スーパーセーブ連発。
そいで、ゴールポストとクロスバーもよくがんばって3本もとめたよ。
正直2点ですんだのは奇跡的。

 このままじゃ、まずいっす。

 しかし、名古屋が鹿島に0-4でまけたので、これまた奇跡的に首位に残ってる。
次節、ホームで東京戦。
今日、東京が勝てば次節の直接対決で首位を奪われる可能性がある。
夕張メロン食ってる場合じゃねーぞ。
 
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ユーロ準決勝残り2試合

 決勝トーナメントに入ると、どんどん強くなるドイツ


  ユーロ2008 準決勝

 ドイツ代表  3-2  トルコ代表  (バーゼル)


 ミラクル・ターキーは今回もその威力を発揮したが、ゲルマン魂の勝負強さが上回った。

 トルコは出場停止4人故障者5人という厳しい状況、しかしその分開き直って攻めてきた。
一方、ドイツは受けてたった分、ギクシャクしたプレーが目立ったが
前半、シュバインシュタイガーのゴールで追いついておいたことが、後半につながった。
それにしてもシュバインシュタイガー、いいですね。
ドイツには珍しい悪役キャラだし。

 最後は、ドイツの地力、経験値が出た形です。ホントにドイツって国は大きな大会強いです。
しかも勝ち上がるほどに強くなっていきます。

 それにしてもトルコのテリム監督、大会を通じて熱い、濃いキャラでなかなかよかったです。
特にクロアチア戦のときなんか
最初、上着着ていたのが、そのうち脱いじゃって、やがて腕まくりをし
終いにはボタンをはずして胸を半ばはだけて、ゲキを飛ばしてました。
頭から湯気が出てるかのようでした。
やっぱ、大昔から民族、領土をめぐる戦いを繰り返していたトルコ戦士の末裔といった感じです。



  ユーロ2008 準決勝

 スペイン代表  3-0  ロシア代表  (ウィーン)


 ヒディンク・マジックもここまで。
もっとも、この監督、数々のチームに実力以上の結果をもたらしてきたが準決勝は突破できない。
その点、日本代表や磐田や浦和の監督を務めたハンス・オフトみたいね。
おーそういや、オフトもオランダ人だ。

 WOWOWでゲスト解説をしていた日本代表の岡田監督は、ヒディンクを尊敬してるみたいで
「今日は、いろいろ参考にしたいと思います。」
「ロシアのサッカーは、日本の目指すサッカーに近いんですよ。」
「(スペインの)アラゴネス監督の采配は、首をひねるとこがありますね。」
などと、ヒディンクびいきを試合前から匂わせていたが
結果、ヒディンク率いるロシアが0-3の惨敗を喫してしまい、
途中から、明らかに機嫌が悪そうだった。

 ロシアはもうここまで来ただけでOK、みたいな空気がチームにあったと思うし、
ロシアのFWアルシャビンにスペインの名門バルサから高額のオファーがあったなんてことでも、チームの結束力を欠いてたかも。
「えー、お前、今度からあそこにいるイニエスタ、シャビ、プジョルなんかとチームメイトになるわけ?
あいさつしとけばー。」
なんてね。



 さて、決勝はスペインとドイツ。
大きな大会で底力を見せるドイツとは対照的に、
今までスペインはいつも優勝候補だが、大一番に弱い、というチームだった。
今回、いよいよその汚名を払拭できるか?



  

ウエイト・アンド・シー~愛ある医療

 本日午前中来院した1歳ちょいの女の赤ちゃん。
土曜日に熱が出たそうで、某小児科を受診。
昨日今日になり、鼻水が増えたため来院しました。

 小児科かー・・・。
「で、なんか薬飲んでましたか?」
「いえ、何もお薬は出ませんでした。」

 小児科の先生は、顔色、発疹、口の中、聴診など丁寧にチェックして
機嫌もよくハナ、せきもない、とのことで
「突発性発疹かもしれませんね。とりあえず、今緊急にお薬を飲むことはないでしょう。」
と、お話されたとのこと。
発疹は出ませんでしたが、熱は2日程度で下がったそうです。

 むむむっ。できる!

 「その、小児科どちらの先生ですか?」
「中三川先生です。」

 あー、やっぱり。さすがですねー。

 ウェイト・アンド・シーという言葉があります。
「とりあえず、何もしないで、経過を見守る。」という方針です。
考えられる経過を説明し、出て来る結果によっての対処法を教える。

 しかし、そのためには注意深い観察と、患者さんに対する愛が求められます。

 「じゃあ、とりあえず薬出しとくよ。」
というのは、いかにも簡単だが、無責任です。
必要がない薬は出さない、というのは実はかなり勇気がいります。

 患者さんは、何かしてもらおうと思って病院を訪れる。
薬が必要ないとわかっても、それを納得してもらうのは至難の業です。
やはり、自分の見立てに自信がないと出来ません。



 それに引き換え、昨日時間外に診た小4の患者さんが昼間かかったという小児科はひどかった。

 ウチには夜、急に耳が痛くなってかかったわけですが、
その日の朝、熱が高いので某小児科受診。
お母さんお話だと
「悪い菌がいないか検査をする。」
といわれたので、溶連菌の検査くらいはしたらしい。

 で、それは出なかったけど、抗生物質のんでくださいといわれたという。

 溶連菌でないならば、抗生物質は必要ないわけで、ここもおかしいんだけど
もっと、すごいことがある。

 その子を見ると、目がまっかっか。
咽頭結膜熱(プール熱)といって、アデノウイルスの感染症で
高熱、のどの痛み、結膜炎をきたす病気が、今 はやってます。

「先生は、目のことについて何か言いませんでしたか?」
「いえ、先生、目は見なかったみたいです。」
「?。だって、処方箋のここに目薬でてるじゃない。」
「いえ、これは薬局に行ったら薬剤師さんに目が赤いといわれ、
薬剤師さんが先生に電話して目薬を追加する指示をもらったんです。」
「・・・・・(唖然)。」

 薬剤師さんが、カウンター越しに一見してわかる目の異常に、その先生が気づかなかったのか。
しかも、診察しないで目薬出してるし。


 早速、この子にアデノウイルスの検査をしたら、果たして陽性反応。
学校伝染病なので、出席停止になることなど長々説明しました。

 そもそも、この子の中耳炎だって、
風邪なのになぜかステロイドの点鼻を出し、どんどん使わせたために
鼻の中の菌が増えて耳に感染を起こした疑いが強い。
この先生、どこでどう間違えたかステロイドの点鼻を、0歳の子から使わせる。
大人でもアレルギー性鼻炎で1日2回までだし、まして風邪の時は禁忌だ。

 まったく、もう。


 という一件が昨夜あってがっかりしてるところに、
別の小児科の先生の真摯な診療姿勢をうかがわせる話を聞いたため
今日は、なんか気分がいいです。
そして、自分もそういう医者でありたいと思いました。

 
 でも、この2人の先生、点数上は明らかに後者の先生のほうが儲かる仕組み。
保険診療の矛盾ですね。

職員募集のお知らせ

 このたび求人をすることになりました。

 昨年スタッフが一人辞めて、ナントカ残りのスタッフでやりくりしてきましたが
今年の花粉症の時、忙しくてもうだめだ、
と言うことになりまして、このたび2名ほど募集をかけることになりました。

 受付や、検査、事務などいろいろなことをやってもらうスタッフなのですが、
結構大事なことに、
「暴れる子供を、いかに固定するか。」
ということがあります。

 耳鼻科に子供さんがかかる場合、通常はお母さんが抱っこして体を抱え
頭持ちが一人、足押さえが一人、と言う体勢です。
しかし、子供さんによっては4人、5人がかりで抑えることもあるわけです。

 初めて耳鼻科にかかったお母さんは
「すみません、こんなに暴れる子、いないでしょう。」
と、恐縮しますが、我々は平然と
「いや、フツーです。っていうか、この程度は序の口です。」
と、お答えします。

 いつもかかってる子が、たまの土曜日お父さんと来たりするともっと大変です。
最近のお父さんは、一般に優しいですから
「ほーら、○○ちゃん、お医者さんにモシモシしてもらおうねー。」
などと、甘い考えでやってきます。
すると、子供は
「ウギャー、ビャー。」
と大暴れ、看護婦さんに
「お父さん、手が出ないようにもっとしっかり抑えてください。」
と、注意されます。お父さん、あっという間に汗だくです。
「(はあ、はあ)いつも(はあ、はあ)こんなに、大変(うっく、コンニャロ、動くな)なんですか?」
「今日はまだマシ、この間鼓膜切開したときはもっとたいへんでしたよ。」
「ひえー(ゼイ、ゼイ)まじっすかー。」
「ギャーーー。」
「うおおおーっ。」

 で、お父さんは家に帰って奥さんに言うわけです。
「いやー、子供を医者に連れてくの、大変だなー。」
奥さん、にっこりして
「でしょ、でしょー。いつも大変なんだから。」
という感じで、夫婦の相互理解が深まるわけです。めでたし、めでたし。



 話題が、それました。

 そんなわけで、今度の日曜日の新聞の折り込みチラシに募集の広告が出ますので、
子供が好きで、腕力に自信のある(?)方は、奮ってご応募ください。
経験、資格は不問です。
ブログ、見ました、と言ってもらえると好印象?

信仰の自由

 朝、中学時代の同級生(女性)から電話がかかってきた。
何か、急に相談したいことがあるという。

 なんせ、数十年もあってないので、何事かと思いました。
特に、仲がよかったわけでもないし。
友達とあって話を聞いて欲しい、というので
「おそらく、家族か知人が病気になって手術でもするので、
医者である小倉君に相談に乗って欲しい、アドバイスをして欲しい。」
ていうことかなーと思い、すぐその日に会うことにしました。

 ファミレスで待ち合わせて、話を聞くことにしました。
最初は、その「友達」がまだ着かないので、元同級生のその彼女と話をして待つことにしました。
子供が重い病気になって、いろいろ苦労した話を始めましたが、
本題はどうもそのことではないようです。
その、「友達」が来るまで30分も話をしましたが、何で私を呼んだかがわかりません。
その「友達」の身内の相談かと思い、それまで話をしてましたが、
実際にその「友達」が、来てみると、何と
「宗教の勧誘」でした。

 そもそも、私自身は無宗教ですが、必ずしも宗教を否定するものではありません。

 宗教というものは、人間が幸せに暮らしていくための「方便」ですから
信仰によって、自分の気持ちが救われたり、社会が平和になることは
決して悪いことではありません。

 神なんか、もちろん実在はしないけど、人間の心の中に存在すれば、
その人にとっては「いる」ということでしょう。

 ただ、自分の信仰する宗教だけが正しくて、ほかの宗教を信仰することは絶対的な過ちである
という考えに立つと、宗教は危うくなります。
本来、人間を幸せにするはずの宗教によって、争いが起きて
人が不幸になっちゃえば、本末転倒です。
宗教戦争や自爆テロはこの辺から出てるんだよなー。


 今日の彼女も、
「いずれ、日本全国民がこの○○を信じるようになるのです。」
ああー、いっちゃってるなー。
「他の、神社仏閣に参拝することは、悪行を積むことです。」
 「いや、俺、毎日、イヌの散歩で織姫神社行って、ついでに、お参りしてるよ。」
と言ったら、二人とも目をむいて
「えー、そんなことしたら・・・、大変なことになりますよ。」


 始末が悪いのは、二人とも心からそう信じていることだ。
(もっとも、もう一人は幹部だから本当は信じてないかもしれないけど)
自分たちが、いいことをしてると思ってるので、説得の余地がない。
この人たちは、クリスマスも悪魔の行事にしか見えないのかも。

 ある意味、相手をだまして羽毛布団を売ったり、床下工事をやってる人たちの方が
罪の意識がある分、相手にしやすい。

 うーん、困っちゃったなー。
宗教って論理じゃないからなー。
腹も立ったが、元同級生だから、むげにも扱えないので、コーヒー代を置いて
おつりは、お布施です、と言って逃げてきました。

 あー、かわいそうだなーと思ったが、そこで、私が、説明してもわかってくれるはずないし、
「あなたたちが、幸せなのはわかった。
俺は否定はしないけどけど、それは、自分たちの中にしまっておいて、
あまり他の人には強制しない方がいいと思うよ。」
と、言って来ましたが、
「ああー、あの人は、なんて不幸なんでしょう、救われないわ。でも、いつか、わかる日が来るわ。」
と、思ったでしょうねー。

 こちらとすれば、せっかく困ってると思ったので、相談に乗ってあげようと思ったのに、
とんだ無駄な時間を使わされてしまった、と言うことなんですけどね。


 しかし、そういや、私も実はある団体を信仰(?)し、相当のお布施を払ってきました。
でも、私は
「アントラーズはよくないから浦和レッズに改宗しなさい。」
とは強制しませんぜ。



100円で買えるもの

 私の6月6日のブログ「奥の深い話」でコメントした、耳垢のおじいさんが今日再診しました。

この方はただの耳垢ではなく、外耳道もえぐれてたため、外耳道真珠腫っていう状態です。
もう一度見せてね、といっておきました。

 少し残ってた耳垢を掃除します。
外耳道が変形してるので、鼓膜の周りに張り付いた耳垢を
顕微鏡で見ながら、手術用のフックで丁寧に剥離します。

 この方、心臓の病気で、血の固まりにくくなる薬を飲んでるので
少しの出血もなかなか止まりません。
血管収縮剤の付いた綿を何回か耳に入れて止血します。

 3回くらい止血を確認、処置時間も30分近くやってましたかねー。
「ハイ、コレで、もういいです。またたまには様子見ようねー。」


 で、受付で
「○○さーん、お会計、100円です。」
 「100円でいいんかい。」 
そのやり取りを、診察室で聞いてて
「そーだよなー、100円でいいのかと思うよなー。」
と、看護婦さんと話してました。
再診料71点と耳処置25点で96点だもんなー。
しかし、いまどき100円で買えるもんって、あまりないです。
ジュース、缶コーヒーも買えないし、子供のガチャガチャも最近は2~300円する。
この間サンマ39円だったけど、スーパー行ってサンマ一匹だけ買ってくる人いないですよね。


 大体、全体に耳鼻科の点数安いですね。
耳の処置は、大体ファイバースコープと顕微鏡を使いますが
暴れる子供なんて、職員が4-5人がかりで抑えても
点数は25点。(両方で)
15分以上汗だくで、抑えても250円か。
一人当たり50円以下だ。

 平均的には再診料71点+鼻処置12点+ネブライザーなんて人がほとんどです。
小さい子供だと、ネブライザーもありませんね。
もっとも子供は、なんか再診料に加算が付くようです。あまりよく知りませんが。

 ともかく内科なんかと違ってナントカ管理加算っていうのがないので
やったことしか、点数になりません。
保険点数決める人は、ホントに耳鼻科の現場、わかってんだろうか。



 まあ、医者の一番大事なとこは「医療は無償の奉仕」という精神なので、
がんばって、患者さんがよくなりゃいいんですけどね。

スペインのジンクス

 やっぱりヒディンク・マジック?



 ユーロ2008 準々決勝

 オランダ代表  1-1  ロシア代表   (バーゼル)
      延長  0-2



 死のグループCを、圧倒的な強さで勝ち抜けたオランダ、
このまま一気に決勝まで行くかと思われたが・・・。
しかし、ロシアを率いるオランダ人監督フース・ヒディンクが、母国の夢を自ら打ち砕いた。

 やっぱ、この人はすごい。
うちの妻は、日本代表監督に呼んじゃえば、といってるが
それやったら、韓国がおこるぞー。



  ユーロ2008準々決勝

 スペイン代表  0-0  イタリア代表  (ウィーン)
      延長  0-0
      PK戦  4-2



 ここまでの3戦、すべて2位通過のチームが1位通過のチームに勝っている。
しかも、スペインは公式戦88年間イタリアに勝ってない。
さらに、スペインは過去、ワールド・カップ、ユーロでは準々決勝の壁を破っていない。
しかも6月22日は、そのワールド・カップ、ユーロで過去3回PK負けを喫した厄日でもあるらしい。
スペインはいやなジンクスをいっぱい抱えて準々決勝に臨んだ。

 そして、PK戦に。
実はスペインはPK戦にも勝ちがないというジンクスが・・・。
しかも、イタリアのキーパーは世界最高といわれるジャン・ルイジ・ブフォン。
しかし、スペインのGKイケル・カシージャス、自らGKの世代交代を宣言するような
スーパー・セーブでスペインを救う。

 コレで、準決勝はドイツ対トルコ、ロシア対スペイン。
さて、優勝は私の当初ブログで予想したとうり、スペインが来るか?
ただ、ロシアは1次リーグで勝ってるだけに、戦いにくいかも。

CRPライブ・アット・ファンタジー・ジャパン~飲みすぎに注意

 朝から大雨
今日は、前橋のファンタジー・ジャパンでのライブ。
演奏者が食べ物持込で飲み食いしながら、順番に演奏するって言うパーティーみたいな催しです。

 キイボードのアヤちゃんと集合場所のまえはらクリニックに向かう。
みんなで前原先生んちのエスティマに乗って行って、
帰りは、お酒を飲まないアヤちゃんがこっちまで運転してくれる、とういう段取りなのだ。
イオンのとこの渋滞で少し遅れて到着すると、前原先生、何とエスティマの助手席に座ってる。

「おお、こやつ最初から飲む気満々だ、てゆーか、よく見るともう飲んでるし。」

何とクリニックの駐車場の車内で前原先生と土井先生は一足早く宴会を始めていた。

 楽器を積んで出発すると、前原先生が
「先生、まずどうぞ。」
と、助手席からいきなり缶ビールと柿の種など渡してくれる。
お座敷タクシーかい!
しかもロング缶だし。

 んなわけで、前橋に着いたときは車のゆれで、ビールも回り、すでにいい感じ。

 一方前橋で合流した野口先生は、昨夜伊香保で友人と飲んだということで、二日酔いらしい。

 リハの後、出演まで時間があるので、客席で
「じゃあ、とりあえず。」
ということで、また缶ビールあけて飲み始めた我々。

 しかし、それにしても前原先生一体どんだけビール持ってきたんだ。
ベース・ギターは1本だが、クーラーボックスは2個持ってきている! 我々の椅子の周りにどんどん空き缶が並んでいく。
飲まないアヤちゃんは、ひたすらなんか食べている。


 で、肝心のライブは・・・。

「やべえ、コード忘れた・・・。」
P6220063ファンタジージャパン

「誰のリズムに合わせよう・・・。」
P6220048ファンタジージャパン

「スライド・ギター、何となく決まんねー・・・。」
P6220051ファンタジージャパン

「今、曲のどこやってんだっけ・・・」
P6220064ファンタジージャパン

「飲まなかった分、食べ過ぎた・・・。」
P6220047ファンタジージャパン


 大変楽しく演奏できましたが、今後はやはり演奏前はアルコールは控えめにしよう・・・。

ミラクル・ターキー

 ユーロも決勝トーナメントになりました。



 ユーロ2008準々決勝

  ポルトガル代表  2-3  ドイツ代表  (バーゼル)




 優勝候補の一角といわれ予選をいい形で突破したポルトガル、早々と姿を消してしまいました。
一方、予選リーグいまいちだったドイツ、やはりこの国は勝ちあがるにつれて
実力を出してきます。
 先制のシュバインシュタイガーのゴールはその前の2つの壁パス(最近はワン・ツーっていいますね)からのきれいな崩しがよかったですねー。教科書どおりってやつです。

 そして、ミラクル・ターキー!


 ユーロ2008準々決勝

  クロアチア代表  0-0  トルコ代表  (ウィーン)
         延長 1-1
          PK 1-3




 予選最終のチェコ戦も0-2から奇跡の逆転劇でびっくりしましたが
今日は、さらにすごかった。
 暑さのためキレを欠く、両チーム。
延長も含めて119分無得点。
この時点で、世界中でこの試合を見てる人の90パーセントがPK戦を予想していたでしょう。
 ところが、延長後半14分トルコのGKルステューの飛び出した隙を狙われて
クロアチアが得点。試合は1-0で1分のロス・タイムに。
この時点で99パーセント以上の人がクロアチアの勝利を確信したはず。
 しかし、そのロス・タイムにキーパーからのロング・フィードのこぼれ球から
トルコが、まさかの同点ゴール。

 正直、鳥肌立ちましたね

 PK戦の結末は、精神的ショックから立ち直る時間のなかったクロアチアのモドリッチが
1本目をはずした時点で、見えてました。

 PK戦の前に両チーム、天を仰いで神様にお願いしてましたが
今回はアラーの神のほうが、イエス様に勝ったんですかね。


 それにしても、あのクロアチアの1点で試合が決まってたら
早野宏さんに
「トルコはキーパーのルステューの留守中にやられちゃいましたね。」
などといわれるとこでした。


モノの値段

 「先生、受付のカウンターのとこの電球が、もう予備がないので買ってきてください。」

 「はーい。今度買ってきます。」

 当院のカウンターのとこには、30ワットくらいの電球が7~8個ついています。

 Y電機に買いに行きました。
「その、タイプですと、お取り寄せですね、こちらにご住所、お名前、お電話番号をお願いします。」

「はいはい。」
・・・なんか、うちの病院の電球、蛍光灯の類はみんなお取り寄せなんだよなー。

「おいくつですか。」

「(49歳です、とボケたくなるのを我慢して)10個位、かなあ。」

「お会計はどうされます。」

「ああ、今日払います。」

「それですと10個で25780円です。」

「に、2万5千・・・!そんなするの?」

30ワットのちっちゃい電球が1個2500円もするのかー。
病院の備品って結構お金かかります。

 電球など一般に買えるものはまだしも、医療機器って何であんなに高いんだ。

 もちろん、電子スコープや、レーザー照射機なんか、
元の値段もわかんないので、うーん高いなー、と思うだけだが、
ピンセットや鉗子など、似たようなものが一般に売ってるものは
えー、マジでー、これがー、などという値段を提示されることが多い。

 注射器や点滴セットなど、多くの科で使う消耗品は
かなり安売りもあるが、耳鼻科手術用の鉗子なんてすごいです。


 耳鼻科にかかってる人は見て知っていると思いますが、
耳垢を取る、あの「耳垢鉗子」ってやつ、1本で1万5千円です。
20本買えば30万!

 いつも鼓室チューブ入れるときに使う「耳用鉗子」になると
1本で、7~8万したと思います。あんなちっちゃいのに。

 まあ、一個一個手作りだということですから、仕方ないんですかねー。

 めまいの検査に使うフレンツェル眼鏡という、豆電球の付いた眼鏡があります。
その電球が結構よく切れるので、最初のストックが無くなったとき、電気屋さんで買ってきました。
確か2個で100円くらい。
しかし、それが付かないんです。
ソケットには入るが、電球のアタマがレンズと干渉してしまう。

 仕方ないんで、医療機器屋さんに注文したら、1個380円!
た、高いっ。
汎用品が使えるように設計してよー。


 その後、豆電球のハコにマジックで「1個380円」と書いてから、
ナゼか電球が切れなくなりました。
道具は大事に使いましょう。

6月好きです

 6月は梅雨で天気が悪かったり、
祝祭日が1日もなかったり、
節分とか、ひな祭りとか、新学期とか、運動会とか、クリスマスとかいったイベントもなく、
世間一般には、あまり人気のない月かもしれませんね

 カレンダーめくっていっても、子供が傘さしてカエル見てるみたいな。地味っ。
7月のカレンダーはいきなり青い空と海かなんかで、8月はスイカと花火みたいな絵柄で
楽しそうなのに。

 でも、私、実はかなり6月好きです

 もちろんワールドカップや、ヨーロッパ選手権があるってのもありますけど、
これは2年に一回ですからね。

 なんといっても、来るべき夏への期待、ってので毎日わくわくしちゃうわけです。
夏になったら、アレやろう、とかコレもあるとか、考えてる時って楽しくないですか。
遠足の前のドキドキとか、大晦日のワクワクとか。
なんか、これから楽しいことがあるぞっ、って時が実は一番好きです。

 

 テレビや、街中でもお中元の広告やら、ビールのコマーシャルやらガンガン流れて
いやがおうにも、期待が高まります。
ビールも日に日にうまくなります。 (いや、冬でも春でもそれなりにうまいんですけどね。でも、この時期が一番では・・・。)
最近は、冬でも枝豆があるので、かえって新鮮味がないですけど
この時期、塩茹でソラマメとかでビール飲むの、いいですよねー。


 以前、JR東海かなんかのCMで、梅雨で雨がザンザカ降ってて女の子が窓から空に
「もういいかーい。」
と聞くやつがあった。
「まーだだよー。」
って、言われてて梅雨が明けると
「もう、いいよー。」
ってナレーションがあって、セミかなんかが鳴いてる中に
子供たちが飛び出してくってのがあった、かな?
(実は、すっごいうろ覚え。)

 いや、あのコマーシャル、好きだったなー。
確か、続編は「また、来たよー。」ってやつだったような・・・。



 ともかく、夏の前っていろんな期待が高まって、昔から大好きです。
梅雨空を眺めて、ああこの向こうに夏があるなー、と考えるの楽しいです。
そう思うと、雨降りも結構いいものですよ。


 さて、今年の夏はどうなるやら。
海、ダイビング、夏のライブ、花火大会、楽しみです。

 夏に向けて、みんな、準備はいいかー。
いろいろ準備するのも、また楽しいんだよね。
うーん、準備って・・・。
さし当たって、ダイエットかなー。

白くまくん

 いやー、イタリアがなんとか勝ち抜け。
するてーとやはり、前節のブッフォンが、イタリアを救った形ですね。
これで、監督としての実力があるのか疑問か常にあったドメネクも解任でしょう。
星占いで、代表選手を選ぶというこの監督、やっぱりもっと早く辞めさせとくべきだったのでは?



 今日は午後の休みを利用して、エアコンを買いに行ってきました。
さて、我が家も築15年を経て、電化製品はだいぶ年老いてきた。
エアコンはみな家を建てたときに設置したもので、最近は電気代と音はすごいが
ちっとも冷えないということで、ここ数年買い替えを進めてきた。

 さすがに、いっぺんに、とはいかないので、まず一昨年はおばあちゃんの部屋。
(でも、その年の秋に亡くなっちゃったんで、空き部屋になっちゃったんだけど。)
で、昨年は子供2人の部屋。
やっと、今年リビングと寝室に設置。
(私の部屋と、妻の部屋は来年じゃ。)

 エアコンは、大体部屋の広さで機種が決まるので、
そんなかで一番安いやつを買えばいいやと思ったら
やっぱ、結構難しい。

 最初見て、これ安くていいなーと思っても、店員さんの説明を聞いてると
だんだん、高いのがよく見えてくる。
「どういった、ものをお探しですか。」

「電気代の安いのがいいです。」

「10年前の機種に比べたら(恥ずかしいので15年前を10年くらいと偽った)今のエアコンはどれも電気代半分以下ですよ。」

「あー、なるほど。」

「こちらですと、フィルター等のお掃除が要りません。」

「お、それいいねー。(以前エアコンの修理頼んだら、もっとご自分でマメに掃除してくださいとおこられた。)

「こちらですと、さらにルーバーがオールステンレスなので、カビがつきません。」

「おお、それいいかも。」

 どんどん高級機種のほうに、いざなわれていく。
「こちらは、センサーで人の位置を察知して、ルーバーの向きを自動で切り替えます。」

「うーん、(なんか監視されてるみたいで、トイレに立つとき、気を使ったりして。)

「こちら、特殊な方式で15メートル先まで風が届きます。」

「いや、そんなに部屋広くないから。」

「こちらは、イオンミストの放出で、お肌にうるおいを与えます。」

「 (一瞬、妻の顔が浮かんだが)いや、そこまで、いらないです。」



 ってことで、真ん中へんの(でもチラシで見たよりだいぶ値段の高い)機種に決まりました。
さあ、今年の、夏は安眠できるぞ。
(しかし、寝つきは極めていいほうなので、寝付けないことってないんですけどね。) 

今週のナンバー1

 ここんとこ、中耳炎でかかってるK君(0歳)。
耳を診て、お母さんに、
「うーん、あまり調子よくないなー。水、抜けませんねー。少し、腫れてるし。」
「あー、そうですか・・・。」
「K君、昨日までナンバー2だったけど、昨日ナンバー1の子にチューブ入れちゃったので
K君が、ナンバー1に繰り上がりました。」

 「・・・(がーん!)」

 0歳、1歳で中耳炎を反復する子、すごく多いです。
急性中耳炎と滲出性中耳炎の間を行ったり来たりして、なかなか水が抜けません。
内服でよくならなければ、鼓膜切開をしますが、
それでも、繰り返し水がたまっちゃう子がよくいます。


 で、いよいよコントロールできないようならチューブを入れるわけです。
「この子はチューブ入れなくちゃダメかもなーランキング」ナンバー1のSちゃんに
昨日手術しちゃったので、
K君が、現在のナンバー1になっちゃったわけです。

 トップ5に何週かランクインすると、手術になることが多いです。
特にナンバー1の座に着くと、ほとんどの子が手術になります。

 M太郎君も、その保育園の同級生双子のS君もしばらくナンバー1をはった末、
チューブ留置しちゃいました。

 もちろん、ランク下位から、急上昇して手術になっちゃう子もいますし、
しばらくナンバー1を続けたが、無事ランキング外になった子もいます。


 やはり、チューブを入れると、乳幼児の中耳炎は劇的に改善します。
毎週2回は来てた子が、月一回くらいになります。
しかも、月一回チューブをチェックするだけなので、お母さんは楽です。
夜中に痛がって泣いたり、発熱で保育園に呼び出されることがなくなるからです。


 先週、今週と、Mちゃん、Rちゃん、Sちゃんと大物(?)が、相次いでチューブを入れました。
さて、K君の運命やいかに。
0歳なのにおっさん顔のK君、がんばって、なんとかランクアウトしてくれー。

餅は餅屋

 先日、同窓会のブログで、胃がんの手術なんかは、地方中核病院の部長クラスが一番うまい、
という話をしました。
 何しろ、数多くの症例をこなしてる医者が、いいわけです。

 ただ、世間一般では
大学病院>市中病院>一般開業医
という意識があって、この公式がすべての疾患に適応されると思ってる人がいる。

 確かに、まれな症例とか、特殊な機器・設備がないと出来ない治療ってのは、大学病院に行くべきです。
 でも、一般的な疾患は、やはりその手のものを最も多く扱ってる病院で見てもらうのが、安心です。

 例えば耳鼻科でいうと扁桃腺の手術を大学教授にしてもらうほど危険なことはありません。
扁桃摘出術は、耳鼻科の研修医が比較的早い時期に習得する手術です。

 しかし、ポピュラーな手術ではありますが、術後の出血などで致命的な合併症を起こすこともあり
やはり、術者の熟練と、施設、スタッフの経験が必要です。

 通常、こういった手術は、大学病院で行われることはなく、
逆に、一般の市中病院では年間100人以上行われることもまれではありません。
私もかつて、いやんなるほど取りました。

 以前、某大学(群馬大ではありませんよ)の教授が、執刀した扁桃腺の手術で
退院後、自宅で大出血を起こし、
(その手術した病院が遠方だったため)群馬大の関連病院で緊急手術を行い
10リッターくらい輸血してなんとか一命を取り留めた、という話を聞きました。

 おそらく、その教授は何10年も、扁桃摘出術やったことがなかったんでしょうね。

 指導医がつく分、研修医が執刀する方が、まだ、安全でしょう。
まさか、教授の手術では、あれこれ口や手を出すわけには行きませんからね。


 同じような意味で、子供の中耳炎があります。
これは、もちろん大学病院に行くことはありませんが、市中病院で見ることも少ないです。
外来担当医が、曜日ごとに変わるとこでは、無理でしょう。
やはり、ウチみたいな開業医が、数こなしてて、一番技術的には高いんでしょうね。

 今日、午前中にウチで耳にチューブ入れる手術をした1歳のSちゃんも、いろんな病院回って
「もう、使う薬がない。」
なんて、いわれたそうですが、
外来で、ほかの患者さんの合間に
0歳、1歳の子に局所麻酔で長期留置型の鼓室チューブ留置術やってると聞いたら、
病院の先生方は信じないかもね。

ワールドカップ・アジア予選とヨーロッパ選手権

 ディフェンダーの方が得点率の高い、岡田ジャパン。




 FIFAワールドカップ・アジア3次予選

  タイ代表  0-3  日本代表   (バンコク・ラジャマンガラ)
    (前半 0-2)
    (後半 0-1)




 ここんとこ、ヨーロッパ選手権見てるので、この試合つまんなくってあまりちゃんと見てなかった。
ハイ・ビジョンじゃなかったしね。

 ワールド・カップやヨーロッパ選手権で、集中的に内容の濃い試合を見ると
日本代表や、Jリーグの試合が、かったるく見えます。

 まあ、そのあとの試合でバーレーンとオマーンが引き分けたので
日本の最終予選進出は決定したみたいで、とりあえずよかったですね。

 しかし、得点者が闘莉王と中沢と中村憲剛では、今後のフォワード、どうすんですかねー。



 さて、今日は、業者さんに病院の内外装のお掃除をお願いしました。

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天気よくてよかったです。
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 そんなわけで家にいたので、たまったヨーロッパ選手権の録画を見てました。
タイ対日本の口直しに。
いや、その口直しに見たイタリア対ルーマニア、すごい試合でした。
今大会、キーパーの好プレーが目立ちます。
ファン・デル・サール、ツェフ、カシージャス、レーマンそしてブッフォン。

 次に見たオランダ対フランス。
いや、オランダとまらないっすね。死のグループといわれたグループCで
イタリア、フランスから3点、4点!
それにしてもイタリア、フランスが勝ち点1づつで最終戦で直接対決とは。
この組み合わせ、2年前のワールドカップの決勝のカードなんすけど・・・。

 そして、スウェーデン対スペイン。トーレス、ズラタンの両エースが決める。
やっぱ、フォワードが点取らなくちゃですね。
その後手堅い展開でドローかと思ったロスタイム、
しびれました、スペインの2トップのもう一人、ビジャのゴール。
やはり、フォワードは決定力だ。

 岡田監督見てたかなー


同窓会に行ってきました。

 昨日は診察を5時半であがらせてもらって、前橋へ。

 群馬大学時代の同窓会に行ってまいりました。

 ナゼ、平日に?と、思われる向きもあるでしょうが、
今回の目玉は同級生の高橋悟君の、教授就任祝いです。

 この度、日大泌尿器科の教授になり、悟君は昨日母校の群馬大で記念講義を行いました。
その後に同級生が集まり、今回の会になったわけです。

 こいつが悟です。以前、YMOのレコード借りました。
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 花束を贈呈してるのは、慈恵大の小児科にいる藤原優子さんです。
相変わらず、この人、元気です。ちょっと色白になりました。


 んでもって、もう一人。
独協医大越谷病院の皮膚科教授になった大塚勤君です。
私、勉強会一緒でした。
大塚君の汚い下宿のコタツで半纏着てよく一緒にみんなで勉強しました。
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 花束を贈呈してるのは、定月みゆき さん。
この人、皇太子妃の雅子さんが出産の時の主治医で、全国的に有名になっちゃった人です。

 わが学年はこのほかに群馬大の生理学の教授になった鯉渕君と
埼玉大学の教育学部で教授やってる竹内一夫君がいます。

 教授連に散々心配をかけた我々共通一次第一世代も、蓋を開けたら4人の教授を輩出、
さらには、准教授も数名おり、何だすごいじゃん。


 さて、会場の群馬ロイヤルホテルには、平日というのに20名あまりが集まり
大いに盛り上がりました。
 同窓会で心配なのは、あれ、こいつ誰だっけ、っていうやつと、もっと怖いのは
あれ、お前誰だっけ、っていわれることですが、
幸い、見た瞬間にお互い全員わかってよかった、よかった。
 意外とみんな、変わってない?ので、どうもこいつが学生の前で講義したり
患者さんの前で、てきぱきと仕事してる様子が想像できん!
(オレが、一番そうかも?)

幹事の伊藤君、ご苦労様。群馬大産婦人科の准教授です。
「あー、ちょっと聞いてくださーい。」
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邦夫君、相変わらず、肩張ってます。ハンガーでも入ってんでしょうか?
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お、こちらはアダルトな雰囲気。(いまさら、みんなこの歳でアダルトもくそもないね)
河村君、おでこ光ってるぞ。
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 なんか、途中から完全に学生時代のノリになってしまう。
2次会で話した、小川君。
 こいつとは、名簿順が小川、小倉なので、生理学実習も、人体解剖も、臨床実習もぜーんぶ一緒だったわけだが、今は前橋日赤で外科部長やってる。

「小倉っ、オレはな、手術は気合だと思ってんだよっ。」

おお、こいつきてるなー、呂律が回ってないぞ。

「患者さんが来るとなっ、なんとか、この癌を俺が取ってやるぞって、燃えるんだよ。」

身振り手振りも入っている。完全に体育会系だ。

「だからな、フヌケた研修医が、いい加減なことやってるとな、後ろから蹴っ飛ばすんだよ。」

おお、こええ先輩だ。同級生でよかった。
試験前日に
「オグラー、明日の試験とこ全然わかんねーよ、教えてくれよー。」
と、泣きの電話を入れてきた奴とは思えません。


 しかし、こういう地方中核病院の部長クラスが、実際一番手術うまいし、
日本の医療の現場を支えてるんだよなー。



 印象に残ったのは、同級生の誰もかれも、真剣に真面目に医療に取り組んでること。
マスコミ等でいろんな、よくない医者の話を聞いたり、
実際に、開業してて、あーここの先生ダメだなーと思うことが多い中、
なんか、うちの同級生、みんな、いいです。尊敬します。

 藤原さんに
「みんな、自分の仕事に誇りを持って、生き生き楽しそうにやってるねー。」
と、話したら
「そういう人が、ここに来るんじゃないの。」
といわれた。

 なるほど、忙しくて都合がつかず、来られない人は別だが、
同窓会に行くからには、今の自分をみんなに見てもらっても恥ずかしくないだけの自信があるわけだ。

 オレも、また次の同窓会に出られるよう、がんばって仕事しなくては。

昔のセリフ

溶連菌感染症が流行ってますねー。

 毎日毎日たくさんの患者さんを診断しています。

 溶連菌感染症をご存じない方のために、簡単にご説明します。

 溶血性連鎖球菌という細菌の感染によって起こります。
症状は、発熱とのどの痛みで、風邪に似ています。
重症な場合は舌がイチゴ状に腫れたり、全身に発疹が出たりします。
しかし、風邪はウイルス感染ですが、こちらは細菌です。
抗生物質を10~14日のんで完全に除菌しないといけません。

 細菌はウイルスと違い、体に残ることがあります。
溶連菌が残った場合、繰り返し扁桃腺が腫れて高熱が出る習慣性扁桃炎になることがあります。
もっと、怖いのは扁桃に溶連菌が常にいることによって、
体の離れた場所に病気を起こすことがあります。
これを、病巣感染といい、具体的には腎炎や、この間ブログに書いた掌蹠膿庖症などがあります。

 こういった場合に扁桃腺を取る手術をしなければなりませんが
腎炎になってしまった場合など、手術をしても完治が難しいこともあります。

 診断は、のどを見て特有の所見から疑いがあれば、迅速キットを用いて検査をします。
10~15分くらいで、すぐその場で結果が出ます。

 のどの所見は耳鼻科医が見れば、かなりわかるのですが、
大事なことは常にそういうものに疑いを持つことで、
どうかなーと思うものでも調べてみると陽性、ってことが結構あります。

 最近困っちゃうのは、最初小児科にかかってて、抗生物質が出ちゃってる場合。
のど見るとそれなりに疑わしいが、抗生物質のせいで検査しても結果が出ない。
抗生物質は風邪ならいらないが、溶連菌だったらここで切るわけにいかない。

 小児科医がすぐ抗生物質を出すのは、やっぱ、自分の診断に自信がないからでしょうね。
もし、扁桃炎(溶連菌)だったら困るから、中耳炎だったら困るから・・・etc.



 先日来た患者さんで、小児科でヘルパンギーナといわれて薬飲んでました、という方が来ました。
おお、ヘルパンギーナとはあの某先生も診断力がアップしたじゃん。
で、処方を見ると「トミロン」!
抗生物質じゃん。
「ヘルパンギーナっていわれたんだよね、確かに。」
「はい、でも2次感染を予防するために、抗生剤出しとくから、
熱がある間は飲んでね、っていってました。」

 ああ、2次感染、
俺も若い頃自分の診断に自信がない頃、そんな言い訳を言って抗生剤出したことあったなー。
なんか自分の、恥ずかしい過去を暴かれたような気まずい気持ちになりました。
まったくの、詭弁です。お恥ずかしい。
まあ、昔はそれでもよかったんだけど、耐性菌が蔓延するこの時代に
まだそんなこと言ってる医者がいるとは・・・。


 ヘルパンギーナ、手足口病の類は高熱が出ますが、ほっとけば2日以内に必ず解熱します。
ウイルス性ですからもちろん抗生剤はまったく効かないばかりか、
耐性菌を増やしたり、合併症を隠蔽するので飲まない方がいいです。
絶対、熱下がるからもっと自信もって診療してくれー。

ユーロ2008開幕しました

 ユーロ2008のおかげで、毎日サッカー漬けです。
まあ、一日2試合なので、ワールドカップの時より楽ですが。

 前も話したようにこの歳になるとライブで見るのはきついので録画して昼間、夜見てます。
学校検診も終わったので、昼休みに一試合、夜一試合見るわけですが、
夜飲み会なんかあると、翌日3試合見なきゃなんないので、大変です。

 そういえば、今晩はバンドの練習だし、U-23のカメルーン戦もある。
全部見るのは容易じゃないなー。

 さて、各グループの予選第1戦の8試合を見て、
予想以上に波乱のない展開ですね。
強豪国は順調に勝っていて、仕上がりもいいようです。

 やっぱり強豪国が、勝ち上がってきたほうが決勝トーナメントが盛り上がりますね。

 ポルトガル、ドイツ、オランダ、スペインあたりは実力どおりの強さを発揮してます。
唯一、前回ワールドカップ優勝のイタリアが、まさかの大敗を喫したのが驚きでした。


 今大会は、オーストリアとスイスの共同開催です。
景色のきれいな、観光の国なのでサッカー応援と観光をかねて大会に訪れる
ヨーロッパのサポーターはうらやましいですね。

 スタジアムの映像からもアルプスの山並みが見えたりしていい感じです。
行きたいなー。

 ちなみに共同開催は2000年のオランダ・ベルギー以来ですが、
この共同開催が、2002年のワールドカップが韓国と日本の共同開催に決定したことの布石になったことは有名です。

 オーストリアとスイスの一部はドイツ語圏、またスイスはフランス語圏もあるので
開催都市によってスタジアムの名前が
ドイツ語「~シュタディオン」とフランス語「スタッド・ドゥ~」だったりするのが面白いです。
スイスはイタリア語圏もありますが、この地域での開催はないみたいですね。
(ちなみにイタリア語では「スタジオ~」って言いますね。ASローマのホームはスタジオ・オリンピコ、
ACミラン、インターミラノのホームはスタジオ・ジュゼッペ・メアッツァですからね。)

 さて、優勝は?

 うーん、ムズカシいっすね。
 毎回優勝候補だ、無敵艦隊だ、といわれてるが、いつも途中でこけちゃう
スペインが、今度こそ来るのでは?

 でも前回のギリシアや92年のデンマークみたいに
誰も予想しないチームが優勝しちゃうことがユーロはよくあるので、わっかりません!

注射点滴乱れ打ち

 点滴で、感染を起こしてなくなった方が出た病院がニュースに出てました。

 点滴の作りおきをして、菌が混入して菌血症になったみたいですね。

 それは、それで、大変な問題なんですが、ニュースの中に耳を疑う内容がありました。


 この整形外科の病院では、1日300人の患者さんのうち100人に点滴をしていたそうです。
点滴の内容はおもに腰痛などの治療でノイロトロピンとメチコバールの点滴をしてたという。


 この記事、突っ込みどころ多すぎです。

 まず1日300人てのがすごい。この病院、お医者さんは一人だけしかいません。
いくらなんでも、診きれるはずがない。
うちは耳鼻科だけど2人で診察してて、今まで一番多かった日でも270人くらい。
これは、花粉症のピークの頃で、朝から夜9時まで、ほとんど休みなし。
これは、限界を超えていて、そんな日が続いたら、死んじゃいます。
充分な、説明が出来ず診療の質も落ちちゃいます。

 しかも、3人に1人が点滴ってのも異常だ。
そんなに点滴が必要な患者さんがいるはずありませんね。
点滴ってのは、どうしても経口では投与できない時に行うもので、
普通は大概、飲み薬(または整形ならシップとか)で大体すんじゃうわけです。

 そして、これは医療関係者にしかわからないけど、
ノイロトロピンメチコバールの点滴がそれほど劇的に腰痛に効くとは思えません。
ノイロトロピンは鎮痛作用があるといわれてますが、その作用がはっきりしない謎の薬です。
メチコバールはビタミンB12です。
どっちかっていうと、毒にも薬にもならない、とまではいいませんが
それほど多くの効果は期待できないでしょう。
そして、どちらも、内服があります。


 うーん、この先生はまさに私が一昨日ブログに書いた
「商売上手の先生」
なんでしょうね。

 きっと、「点滴の人はこちら」、なんてのがあって、先生は診察しないで、看護師さんが
バンバン点滴を打ちまっくってるんだろーなー。


 大体、すぐ注射、点滴を勧める医者は、一般に怪しいです
まあ、ペインクリニックのブロックなんてのは別ですが。

 うちにも、 「風邪だから点滴してください。」とか「体がだるいので、点滴してください。」なんて人がたまに来ますが
「この世の中に、風邪の点滴なんてものは、ありません。」 (ホントです)
「点滴では、ほとんど栄養は、入りません。なんか食べて、寝てましょう。」 (風邪には休養が一番)
などと、いちいち説明します。


 この先生だって医者になったばかりの頃は、
よりよい医療を行い、一人でも多くの患者さんの役に立ちたい、と、思ってたんだろーになー。

 亡くなられた方には心からご冥福をお祈りいたします。


ジャージと口紅

 学校検診があると、小学校、中学校、高校から養護学校までさまざまの種類の学校に行きます。
それぞれの学校にいろいろのカラーがあってそれなりに面白いのですが、
気になることのひとつに、教師の服装があります。

 一般に、高校の先生はボタンのシャツにズボンをはいてます。
中には、上着、ネクタイという方もいます。

 これが、中学にいくと、ややくだけてきます。
中には、ポロシャツにジャージという方もいます。

 小学校になると、まずスーツの人はいません。
男の先生だけでなく、女の先生も、Tシャツにジャージという方がほとんどです。


 これが、どーも気になる。

 だって、ジャージって体操着でしょ。

 ファッション、服装にはT.P.O.というものがあります。
オンとオフ、オフィシャルとプライベートということがあります。
やっぱ、ジャージってのは本来まずいんじゃない?

 この間はゴルフシャツに短パンという先生(しかもはだしにサンダル履き)がいて目を疑った。
日曜日の、オヤジじゃねえんだから・・・。


 私が小学校の1年生の担任の先生には、
「体育がある日に、朝から体育着を着てきてはいけません。
体育の時間の前に着替えて、終わったらまた、着替えなさい。」
と、教わりました。
もちろん先生もちゃんと着替えてました。

 そーいえば、ここら辺の中学生がジャージのまま登下校してるのも気になるなー。
ムカシは、アレも禁止だったんだが・・・。

 ビジネスマンは身だしなみに気を使うし、それによって業績の面にも影響してくる。
スーツはビジネスマンの戦闘服だ、なんてコピーもあった。
市役所や銀行員もちゃんとした格好してるし、コックさんは白衣に白い帽子かぶってる。
医者も白衣着てるし、学会や講演会の時はネクタイして行きます。
ドラッグストアの店員も白衣着てるし。
やっぱ、プロとして、仕事してるよっ、オンタイムだよ、ってことでしょう。
Jリーグの選手も、試合での移動中は、チームで決められたスーツを着なくちゃいけない決まりです。


 学校、特に小学校なんてのは、先生が絶対の存在だから
子供たちの価値観に与える影響は大きい。

 別に、スーツ着ろ、とは言わないが、何かもっときちっとしたカッコしたほうがいいのでは。

 公と私の区別をはっきりしない、自分が楽ならいい、人に迷惑かけなければいい、ってな価値観が
コンビニの前で座って物を食べたり、電車の中で化粧をしちゃう若者の考え方に
影響を与えてる、ってのは考えすぎ、かなぁ?

評判のいい病院

 皆さん、病院、どうやって選んでますか

 家から近い、病院がきれい、先生が優しい、看護婦さんが明るい、受付の子がかわいい、
親の代からかかっている、駐車場がとめやすい、etc.etc.。

 いろんな要素がありますね。

 中には、先生が怖くて叱ってもらうとこがいいなんてM趣味の人や
看護婦さんやスタッフが美人だと気が散るからいや、
なんて人もいるかもしれませんが、少数派でしょうね。

 込んでる病院は大変なので、すいてるとこがいいという人もいるでしょうが、
あまりガラガラだと
「ここで、大丈夫か?」
と、不安になったりするかもしれません。

 まあ、そんな中で皆さんがおそらく、間違いなく重要な選択基準としてあげるだろう要素に
「評判のいい病院」
というキーワードがあります。

 もちろん当院も日夜、それを目指して精進してるわけです。


 しかし、巷で評判がいい病院が、必ずしもホントにいい病院でない場合もあったりするのです

 医者や、医療関係者、病院関係者、薬屋さんなんかで飲み会なんかがあると必ずといっていいほど
「○○医院さ、あそこ、どう?やばくない?」
「あー、あそこまずいよねー。」
とか
「××クリニックかかってたっていう患者さんが来てさー。」
「あー、ウチも来た、△△だろ、困っちゃうよねー。何で、みんなあんなとこかかるんだろねー。」
「いやー、わかんないんじゃない?」
などという話題が出ます。


 実は、専門家が見ればわかるが、患者さんには見抜けない医療の質の差ってのは存在します。


 こういったことは、どこの町にもあるようで
他の町で開業してる先生と話をしたときにも
「ウチの近くにも内科の先生いるんだけど、注射も処方もめちゃくちゃだね。
まあ、あの先生は放射線科出身で、
内科のトレーニングなんて全然してないからしょうがないけどね。」


「で、その医院どうなの。」

「どうもこうも、患者さんがっちりかかえてるし、今やその先生、医師会の重鎮だよ。」
 

 やれやれ。

 確かに、商売上手ってのはありますねー



 何年か前、ウチに日赤に以前いた先生から患者さんのの紹介がありました。
その先生は、以前日赤の耳鼻科にいた先生ですが、その時はもう、遠くのほかの病院に変わっていました。
その先生のお母さんが館林に住んでるんですが、
耳の具合が悪くなったので、息子である先生に相談したところ
ウチともう一軒の耳鼻科を勧められたそうです。

 これは、うれしかったですね。

 何しろ、同業者ですから、どこの病院がどの程度のことやってる、というのはわかってるわけですから、その中でウチを推薦してくれた、しかも自分の母親をっていうのは、すごく光栄です。


 これからも、プロにも認められる医療を続けられるよう、努力していきたいと思います。

消化試合

 あー、もう書きたくねー。
書かなくてもいい?
でも、まあ、恒例ですので。




 2008年Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選A組第6節

  浦和レッズ  1-5  名古屋グランパス (埼玉スタジアム2002)
      (前半 0-1)
      (後半 1-4)




 まあ、この試合は消化試合ですから・・・。

しかし、消化試合といっても消化不良で、寝込みそうな試合だった。

 あえてよかったとこは、達也、ポンテの復帰と、若手の活躍。
しかし、達也はともかく、ポンテはコンディションがまだ全然ですね。

 一方、ルーキーの高橋は、その達也のデビュー当時を彷彿とさせる活躍で
今後に期待です。

そーいえば、達也のデビュー戦確か駒場でのロサンゼルス・ギャラクシーとの
プレ・シーズン・マッチでした。
高卒ルーキーの田中達也はまだ坊主頭だったなー。


 まあ、これでレッズの試合は約3週間ありません。
その間ワールドカップ予選などもありますが、何といってもお楽しみは
「ユーロ2008」

 ご存じない方のためにお話しとくと、
ワールドカップの間の年に4年に1回開かれるヨーロッパ選手権です。
昨日開幕しました。

一説には「ワールドカップの上澄み」といわれています。
ヨーロッパ限定なので強豪国ばっかり。
イングランドも予選落ちしちゃうくらいで、レベルの低い国は出てない。(日本とかね。


 今大会はスイスとオーストリアの共同開催。

試合は毎日深夜から明け方にかけてなので、録画で見ますので
みなさん、試合結果を私に言わないように。
(特にS野クン、気をつけるように。)

魔法のPK

遠藤のコロコロPKに、オマーンもびっくり




 FIFAワールドカップアジア3次予選

 オマーン代表  1-1  日本代表  (マスカット)
      (前半  1-0)
      (後半  0-1)




 予想どうり、不気味なーコーランの流れる中、灼熱のアウェイが始まった。

 しかし、あのコーランはなんて歌ってるんでしょうね。
いつも、同じ歌詞なのかなー。
今日のコーランはいつものサウジアラビアやUAEに比べて
歌、下手だったような気がするんだけど、どうでした?
 
 で、一点取られちゃったわけだ。オマーン、俄然、元気になりましたね。

 それを救ったのが、遠藤のPK。
玉田のコケかたは相当くさかったけど、まあ、もらったもんはもらっとく

 しかし、遠藤のPK、毎回あのけり方ですが
何度見てもナゼはいるか不思議ですね。
キーパーは、もっと不思議でしょうね。
キーパーの動きを見てぎりぎりまで待って、相手の動きを予測して逆を取ってコースを狙って決める。
原理としては、まさに大リーグボール1号に近い。 (おおっ!星くんっ、キミってやつは!)
故梶原一騎氏のコメントを伺いたいところです。

 ところが、「PKを与えた審判はもう一方のチームにもPKを与えやすい」、
というサッカーの法則があります。
イエロー、やレッドカードもそうですね。

 今日のマレーシアの主審の方は、アジアの大会でよく見かける方でした。
確か、以前アジア大会かなんかのPK戦で宮本の抗議をきいて
PKのサイドを変えてくれた人じゃなかったかなー。
技術の高い審判だと思いますが、玉田のなんちゃってファウルが気になってたのか、
同じような微妙な判定で、オマーンにPKを与えました。

 さて、日本絶体絶命。

しかし、これは私の想像ですが、PKをけるオマーンの選手の脳裏には
先ほどの遠藤の魔法のようなPKが、くっきり焼きついていたはず。

「やはり、PKはキーパーの動きを見て・・・、コースを狙って確実に・・・、
いやいや、少しは強い方が・・・、いや、でもさっきのアレではいるんだから・・・。いやいや・・・。」


 彼の頭の中ではガチャピンが輪になってぐるぐる回っている。

 迷いがあるとPKは失敗します



 もし、日本のPKを中村俊輔がけって、フツーに決めてたらオマーンのPKも決まった?

 

奥の深い話

 今日、受診したお年よりは、耳が痛いとの訴え。
本年4月に心臓の手術で某病院に入院。そのときに、耳が変だったので耳鼻科も受診した。
耳垢のせいといわれ、取ってもらったそうだが、
耳に水の薬を入れたりして、大変だったとのこと。

 しかも、その後、ずっと耳の具合が悪いという。

 どれどれ診てみましょう、ってんで耳を覗いてみると
ドッカーンとでっかい耳垢が穴をふさいでる。

 「耳垢とってもらったんですよねー。」

 「ああ、でもそこの病院は、週一回土曜日だけ東京から先生が来るんで、
 なかなか、かかれんのです。」

 おお、なるほど、話が見えてきたぞ。
そういえば、手前にちょっととったようなあとがある。

 昨日の話の続きになるが、医者にはそれなりの技術が必要だ。
特に、耳鼻科など外科系は、いっくら勉強して頭でわかっていても
たとえば、鼓膜が見えなければ診断にならない。

 そこの耳鼻科は研修医のバイトかもしれませんね。

 実は、耳垢とるのはすっごく難しい。
特に、耳の穴の小さい赤ちゃん と、あばれる幼児、お年寄りのガチガチの耳垢
研修医では手に余る。
耳垢水つけてる時点で、すでにその様子がわかる。

 耳垢水とは、硬くなった耳垢をふやかして、取りやすくする薬なんだけど
私は最近あまり使いません。
あとが荒れてしまうし、耳だれが出ているようなものがわからなくなってしまうからです。
顕微鏡下に、異物鉤というフックと大、中、小の吸引管、耳の手術用の鉗子などを使って、ほとんど取ります。

 でも、研修医の頃は、すぐ耳垢水に頼ってました。
でも、なかなかとれねーんだ、これが。

 今回の先生も、苦労した末、あきらめちゃったんですかねー。
私のときは、次に行く先輩の先生に
「スイマセン、取れなかったんで、次、お願いします。」
とお願いしてましたが。

 今は、何でも一通りできるようになって、良かったなーと思います。

 耳垢のとりかたなんてのは、教科書に書いてないし、簡単そうに見えて、なかなか奥が深い。
奥が深いっていっても、耳垢なんだから突き当たりは鼓膜までだけど。
(いや、もちろん、そういう意味じゃなくて・・・。)

研修医時代

 研修医の違法なバイトが、摘発されました。
多分、氷山の一角なんだと思います。
基本的には、黙認されてたんでしょう。


 基本的に、医者はみんな国家試験をパスしています。
私立の医学部など、コネや金で入れるという噂もありますが、
国家試験はそーゆーのがないから、どこの病院の医者でも、とりあえず大丈夫、ってのは
残念ながら、幻想です。

 国家試験レベルですぐ医者が出来るかというと、これがとんでもない。
自動車教習所を出て、免許取りたての初心者ドライバーは、危ないですが、
医者の場合はそんなもんじゃない。

 路上教習どころか、教習所内も走ったことがない、講義は受けたけど
自動車に触ったこともない、というレベルです。
注射一本、した経験がありません。

 そこで一般には大学病院の医局に入り、タコ部屋のような過酷な修行をするわけです。
勤務時間なんて、あってないようなもの。
ほとんど毎日病院に、泊まってるような状態で、労働基準法もへったくれもありません。
今思い返しても、よくあんなキビシイ生活に耐えられたもんだ、と思います。

 それでも、一日でも早く手に職をつけたいので、
朝から晩まで仕事、勉強します。
外来を、診察時間外に開けてもらって、症状と検査と処方箋の内容をひたすらノートに書き写したり、夜は、ナースルームに詰めていて、急患があれば手術に入れてもらう。
もちろん見学ですが、運がよければ助手をさせてもらえます。
手術室の看護婦さんに「また、今日も先生なの?」と、あきれられました。
病棟の採血は率先してやり(患者さん、下手でスイマセンでした)
医局会の残り物の食事を、夜食代わりに食べて(場合によっては翌日の朝食も)体力を蓄える。

 なんせ、給料はほとんどありません。
確か、私が医者になってはじめてもらった給料は9万円を割っていた。
昭和60年ですから、今とそんなに物価変わらないです。

 しかも、日給月給(いわゆる日雇いと同じ)で、社会保険も労働保険もありませんでした。
自分で、国保負担です。
休日出勤も、残業手当も通勤手当も何もなし。
もちろん、ボーナスもありません。

 でも当時も、当直や手術の手伝いなんていうバイトは、科によっては、結構あったようです。
しかし、群大の耳鼻科はそういうのがまったくなかったので、
私自身は当直バイトの経験をしたことはありませんでした。

 ただ、半年たつと週一回、関連病院の耳鼻科の昼間の外来診療をやりに出ることが出来、
多少の収入増となります。


 基本的に、研修医は下宿代や、光熱費、食費、書籍代(大体コピーで済ます)などを差し引くと、
ぎりぎりの生活で余分なお金はありません。
医局旅行とか、病院の宴会、なんて時は、医局から借金をしてました。
1年間の大学の研修を終えて、外病院に出ると収入が増えるので、
それまでの1年間は無利子で貸してくれるのです。
2~30万は借金したかなー。

 
 今の研修医はどうなんでしょうね。
数年前に、研修医制度が変わったので詳しいことは知りません。
ただ、結構きわどく危ないケースは夜間には、今も昔もあるんでしょうね。
研修医1人で当直ってのは、自分の専門外の患者さんが来るわけですから
かかる方も診る方もお互い怖いすね。

 個人的には、夜間病院にはかかりたくないもんだと思ってます。

幼稚園でお話をしました

 フットサルの疲れもなんのその(実はそのあとの打ち上げのアルコールの方が残っている
今日は、友愛幼稚園で講演です。

 昨年もこの時期にやらせていただいたのですが、また今年もご指名を受けました。
幼稚園の講演会ですが、相手は子供でなくお父さん、お母さんです。

P6040136_ks.jpg


 テーマは「子供の耳鼻咽喉科 15の疑問」
というタイトルで、子供の病気・健康について耳鼻咽喉科と関連のあるものについて
お話させていただきました。

 いろいろな健康上の疑問について、クイズ型式で説明しました。
「さあこの疑問、どうでしょう。はい、答えは、○○です。」
というと、会場から
「えー。」とか「へぇー。」とか言う声が上がると
「お、やってよかったじゃん。」
と、内心思います。
(わたしゃ、みのさんかい。)

 それにしても、多くのお母さん、お父さん方に来ていただき
皆さん真剣に聴いているのでびっくりしました。

P6040137_ks.jpg

 個人的には、たくさんのきれいなお母さん方の前で話すのは、うれしいです。(こらこら)



 まあ、普段の外来診療では、説明できないことが話せたり、
今まで耳鼻科にかかってなかった人にも
耳鼻科の特徴や、有用性がお話できるので、
こういった講演会は非常に有意義だと考えています。

 今後も機会があれば、
他の幼稚園、保育園でも今回のような話をするのもいいかなと思っています。
もし、このブログを読んでる、関係者の方で何かそういったことに興味をお持ちの方がいたら
お気軽に、ご相談ください。

フットサル2008年第2節梅雨入り上等6月の陣

 6時を過ぎると、待ち人数のコンピュータ画面が気になる
なんせ、昨日は8時過ぎたからなー。
今日は、フットサル、グズグズしてらんないのだ。

 雨のおかげもあって7時過ぎに終了。佐野まで、車を飛ばします。




 フットサル第2節 梅雨入り上等6月の陣

 おぐじびレッドダイヤモンズ 19-11 コミネアントラーズ (佐野市FOOT ENERGY)




 なんか、前回のフットサルのブログの反響から、今回
「今日のブログ、楽しみにしてますよっ。」
てなことを、何人にも声かけられ、いささかプレッシャー。

 芥川賞を取ったらいきなり、
「先生、次回作の構想は?」
などと、記者団に質問される作家の心境、って、それほどのもんじゃねーか。


 いつものように年齢別じゃんけんでチームわけ。
今回は、わが方はアキレス松下クラウチ増山モンチッチ金森ヘリコ堀越
前節欠場から復帰したウシオダ相良、そしてブラックジャック亀井とこれはもう勝つしかねーだろ、
というメンバーがそろった。
 大体同じU-50でもメタボ高橋とブラックジャック亀井ではJ1と足利リーグくらいの差がある。
運、不運が左右するわけだ。

 一方、相手はショーグン小峰をキャプテンにナカムラ校長田代ハカセメタボ高橋パンチドランカー磯という面々。
 しかーし、今回はそれに加え前回召集されなかったヨーロッパ組が相手に加わった。

 やつらは、普段はヨーロッパのレアル・ナカノFC(?)でプレーしてる現役20代だ。
前節は、所属チームの都合で、召集されなかったが、今回参加したわけだ。

 うーん、これは手ごわい。ずるい


 んで、キック・オフ。
前回から、インターバルが短いので(でも2ヶ月ぶりですけどね)
全体に、パスがつながるサッカーらしい展開。
ま、サッカーらしいというのは、「サッカーといえなくもない、」程度ですけどね。

 試合開始直後、私のシュートが相手に当たってラッキーなゴール
その後間もなく、2点目もゲット。
モンチッチが声をかけてくれる。
「先生、今日は、キレてますね。」
おー、調子いいぞー。
しかし、キレるのはいいが、調子に乗りすぎて、靭帯や脳血管がキレないようにしなくては

 その後ブラックジャック亀井も得点を重ね、私も3点目をとったあと、一旦交代。

「今日は、楽勝じゃん。

 しかし、その後、試合の流れが変わる。

 きっかけは、相手チームメタボ高橋の交代。
それまで、味方も欺くトリッキーなプレイで、どちらかというと相手チームに貢献していた
メタボ高橋がベンチに下がったことにより、
にわかに活気付く、コミネアントラーズ。

 キーパーから交代した田代ハカセがディフェンスラインの背後をうかがう。
そこにショーグン小峰から山なりのロングパスが通る。

「おおー、あれが噂のテポドンパス!恐るべし!

 そして、ヨーロッパ組が前線に上がり、細かいパスをつなぐ。
あれよあれよという間に、逆転されてしまう

 ところが、こちらは、前回ゴールを量産しルーニー張りにシュートを決めまくった
ヘリコ堀越が、まったく不発。全然、得点できず。
まるで、ドイツから帰ってきて鳴り物入りでJリーグに復帰したものの、
クラブでも代表でも全然点の取れない某ストライカーのようだ
一体何が起こったんだー。

 するとショーグンが不気味な笑いを浮かべた。
「やつは、この間合コンいったんだが、相手がみんな40代のオバハンだったらしいぜ。」
それかー。
なんということだ。
心身のコンディション作りは、スポーツ選手の基本なのに

 田代ハカセのファンタスティックなボレーも決まり勢いづく相手チーム。
ベンチのメタボ高橋
「ウン、田代はいいもん持ってるな。」



 しかし、反撃開始。
不屈のブラックジャック勝負のためには、明日の診療なんかどうでもいい作戦が今日も爆発、
モンチッチ金森も前線に上がり畳み掛ける。
ベンチのメタボ高橋
「ウン、金森もいいもん持ってるな。」
おっさん、それしか言えんのかー。

 休んで、元気になった私もいきなり3ゴールを決め、逆転。
おー点はいると気持ちいいなー。



 というわけで、結果19-11でおぐじびレッドダイヤモンズの勝利
前回1ゴールに終わり、脚もつっちゃった私ですが、
今回は8ゴールも上げ、脚もつりませんでした。
PKははずしちゃったけど。

 そーいえば、終了間際にいつの間にか現れたダンサーガクシ、今度もっと早く来るように。
 次節は8月、灼熱の中東戦か。



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国際試合と君が代

 げに頼もしきは、コーナーキック時の中沢。この決定力は半端じゃない。
代表通算14ゴールって、並みのフォワードじゃかなわない。




 ワールドカップアジア3次予選

 日本代表  3-0  オマーン代表  (日産スタジアム)
    (前半 2-0)
    (後半 1-0)




 2位以内に入れば勝ち抜けなので、ぐっと楽になりましたね。
まあ、問題は最終予選でしょうが。

 それにしても、試合開始前の「君が代」。
河村隆一ですか、すべってましたねー
その前のオマーン国歌を独唱したのがクラッシック畑の人だったので
貧弱さがいっそう際立って、ちょっとかわいそうでしたね。

 「君が代」って、難しい歌です。
日本代表戦でいろんな人が歌うけどそのたびに感じます。
なかなか、これは、という人いないですね。
一般に、演歌系はそれなりに、手堅い。
石川さゆり、天童よしみ、北島三郎なんて人も歌ったことがありますが
結構無難にこなします
特にコブシを回しすぎることもなく、
やっぱそれなりに下積み時代にボイストレーニングいっぱいやってたんだろーなーという感じです。

 それに対し、ロック・ポップス系は、痛い人が多い
今日の河村さんもそうだけど、Globeだっけ、ありゃひどかった。
ほかも一般にダメだったが、和田アキ子、布施明はさすがにうまかった
しかしなんといっても伝説の堀内孝雄の「君が代」。
これは本人にとってもトラウマになっちゃってるだろーなー
You tubeとかで、検索すると動画、ありますよ。
確か日本対ドイツ戦。

 やはり、クラッシック系は強いです。
「千の風になって」のおじさんも悪くなかったですが、
今迄で一番よかったのは、NHKの大河ドラマ「新撰組!」の主題歌を歌った
ジョン・ケン・ヌッツオさんだっけ、かっこよかったですねー

 ま、「君が代」そのものが不気味な旋律の歌なので、
なるべくおどろおどろしくやって、国際試合では特に欧米の選手には
「得体の知れない東洋の神秘」
みたいなものをかもしてくれると有効?
中東の試合の「コーラン」みたいに。

 国際試合のとき、相手の選手紹介の時に激しくブーイングするのは、礼儀です。
ただし、国歌演奏の時は相手国の時でも起立して、帽子を取るのがマナーです。
そこんとこ、きちんとしないと国際試合で子ども扱いされます。
(特に中国の観客が、お子ちゃまなんだよねー。オリンピック、大丈夫かなー)

天気のいい日曜日、学会です

 日曜日なんだけど、今日は学会。
10時までに宇都宮の済生会病院に行かなきゃ、ということで朝早く起きなきゃーと昨夜から気にしていたが
朝6時の急患の電話で、あっさり起こされました。
やれやれ。

 日本耳鼻咽喉科学会認定の専門医というのはこの間、お話しましたが、
2年前に補聴器相談医っていう資格が出来ました。
私もばっちり講習を受けてなんとかこの資格を取ったわけです。
足利では2人だけです。

 6年間に3回の講習参加が、更新の条件なので朝、早々と出かけたわけです。
まあ、私今まで全部でてるので、更新自体は楽勝ですが、
補聴器に対してはまだまだ勉強不足なので。

 10時から12時まで講義、その後午後は栃木県地方部会という学会なので
お弁当を食べて、そのまま午後に備えます。
学会場で、お弁当食べるのは、むなしいです。
まして、今日は、なんていい天気。
病院のカンファランス・ルームは日当たりの悪い、裏手にあり、暗い。

 でも、まあ、いろいろ勉強になりました。


 それにしても、今日聞いた補聴器のケース・スタディでびっくりするような話がありました。
実際に病院に来た患者さんの例を紹介して、適合した補聴器を考える、というものですが
その中に、以前40万もする補聴器を購入したが、聞こえないので
「もう、補聴器はこりごりだ。」
と、来院したお年寄りのケースです。
検査データが示され、このように調整、指導してうまくいった、というケースでした。

 そのとき会場から出た質問
「最初に買った補聴器屋さんでは、調整をしなかったんですか。」
そう、もっともな質問だ。それに対して
「病院から、補聴器屋さんに3回も紹介状を書いて調整を依頼したが、結局やってもらえなかった。
仕方なく、調整ソフトを買って、病院で調整した。」

という答え。
聞けば40万の補聴器は、最初から全然患者さんに合せた設定がなされてなかったという。

 うーん、考えられないような悪徳業者っているんだなー。
ちなみに、補聴器の有効性がわかったその患者さんは、
反対側の耳にも補聴器装用を希望。
難聴の程度が同程度の反対の耳の補聴器は18万円で、出来たとのこと。

 こういう話聞くと、がっかりですね。まったく・・・。

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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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