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夏来にけらし

春過ぎて夏来にけらしプール熱 衣干すなよ 天の香具山

【解釈】プール熱だなんて、春が過ぎて夏が来ちゃったみたいだよ、
    でも(まだ実際はスギやヒノキの花粉が飛んでるから)洗濯物は天の香具山に干しちゃダメだよ。

【解説】元歌、持統天皇の歌は「万葉集」では「・・・夏来(きた)るらし」ですが
    「新古今和歌集」「百人一首」では「・・・夏来にけらし」になってます。
    「けらし」は「ける+らし」のつまったもので「~したようだ。」の意で過去の推量を表します。
  〔用法〕インフルエンザになりけらし⇒インフルエンザになったようだ
      あの二人は出来けらし⇒あの二人はデキてるみたいよ
      けらし明太子⇒したようだ明太子



 花粉症もヤマを越えたか、外来もだいぶ落ち着き、特に午後はガラガラです。
しかし、インフルエンザは、まだ出る。

 患者さん発生記録はまだ更新を続け、3月も終わろうというのに
一人もインフルエンザなし、の日はまだです。
さすがに毎日2ケタの患者さんが「陽性」だった頃に比べれば、
最近は1ケタですが、それでも最低一人は「陽性」が出てる。
今日も何人かいましたねー。


 おまけに最近は「咽頭結膜熱」の陽性者もちらほら出てきて、困ったもんだ。
この病気、俗に「プール熱」というアデノウイルスの感染症ですが、
名前のとおり、夏に流行るもの。
扁桃腺が腫れ、高熱が5日から1週間出ますが、抗生剤は無効です。
最近は迅速キットでインフルエンザや溶連菌みたいに外来でその場でわかります。


 インフルエンザと花粉症とアデノウイルスをいっしょに診るって、
最近は季節感がないのー。
この間は手足口病もいたし。

 まあ、最近は冬でもエダマメでビール飲んでるけど、
やっぱ、旬のものは、その季節に味わいたいもの。


 やっぱ、アデノは夏だよねー。
いや、別に自分がかかるんじゃなくて。


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「私の」開幕戦

 待ちに待った「私の」開幕戦。

 しかし、今日は私のキライな「日産スタジアム」こと「横浜国際競技場」。
このスタジアム、不満を言えばきりないが、
入りにくい、出にくい、見にくいの3拍子そろったスタジアム。
おまけにトイレは少ないし、バックやメインの時は最上階まで上がるのが大変。
しかも最上階には売店がない。
まあ、今日はゴール裏なんですけど。

 そーいえば、この前ここ来たのはクラブ・ワールドカップのACミラン戦だった。
(ナンカ、すごーく遠い昔みたいな気が・・・・)



 2209年ヤマザキナビスコ杯 予選リーグ第2節
  横浜Fマリノス   0-1   浦和レッズ   (日産スタジアム)
       (前半   0-1)
       (後半   0-0)



 駐車場が利用しにくい、も、このスタジアムの不満点なんだけど
今回は、中学時代の同級生が横浜に住んでることが最近判明したので
そこんちに駐めさせて貰い、大助かり。
(また、お願いしますね。)


 さあ、やっと今シーズンもスタジアムまで来たわけだが、
これまた思い返せば、前回のスタジアム観戦といえば
あの、2008年最終節、同じマリノス相手の1-6の惨敗。
あれ、以来か・・・・。



 開始から動きの悪いレッズ。
マリノスのサイドチェンジに、対応は後手後手に回る。
ずるずる下がるライン。
啓太の読みもさえないし、平川はあっぷあっぷで攻撃参加どころじゃない。
坪井は、良かったです。
彼は前節といい、闘莉王がいないと自覚と責任が芽生えるのか
危ない場面を何回も救ってました。

 じりじりする中で、原口元気がPKをゲット。
相手のゴール前は遠くてよくわかんなかったけど、仕掛けるFWとして仕事を果たした。
今日も積極的で良かったです。(ただし守備面では課題多し。)


 ポンテが決め、このまま流れを引き寄せるかと思われたが、そうはいかず。

 逆に、後半、時計が進むほど、かつての「引きこもりサッカー」で
雨あられのシュートをしのぐ。
そして、山岸!
最近、川口に降臨するのを辞めたらしい「GKの神」が降臨したか、奇跡のセーブを連発。
まさか、守りきれるとは思われなかったが、守りきってしまった。



 勝ってよかった。ほっとしました。
去年、ナビスコ一回も勝ってないし。
内容的には「リアクションサッカー」に、ちょっと戻っちゃったかという気もするが、
まあ、良かった、というこの表情です。
このあと、崎陽軒の「シウマイ弁当」を買って帰りました。
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嚥下のリハビリ(その2)

(これはつづきです。その1からお読みください。)

 とりあえず、起きられるようになんないと。

 栄養チューブを鼻から入れて、検査結果が出るまで安静にさせられていたので
起き上がることも出来なくなちゃったのだ。
カロリーの面からは足りてるので、生物学的には生きているが、人間としてはこれではまずい。


 耳鼻科に転科して調べても、やはりこれ、とういう異常は見当たらず、
まあ、内科であれだけ調べてるし。

 文献を調べても、あまり参考になることが見当たらない。
ついに私は5000円もする「嚥下障害」なんていう、本まで買っちゃったが、ダメ。



 看護師さんとあれこれ作戦を立てる。

 当時、この手のリハビリのプロトコールなんてものは皆無だった。


 そして、手探りで、たどり着いたのが「トロミ」。

 ある朝、当直明け、
「先生、患者さんが食べなかった朝ごはん食べますか。」
「おー、食べる食べる。」
何せ、研修医は金がない。
当直ったって、病院から朝飯が出るわけではないので、こういうのは大歓迎。


 看護婦さんの控え室で食べさせてもらった。
「あれ、センセイ、生卵あまってますよ。」
「しまった、あせって食べたらご飯にかけるの忘れた。ショーユかけて飲んじゃうか。」
つるつるつる、ごくっ。
お、ナンカ、ひらめいた。
これだこれこれ。
こーいうツルリと入るものがいいのでは!


 そのころ、患者さんの食べ物の性状は「かたい」⇔「やわらかい」しかスケールがなかった。
病院食は「かたさ」「塩分」「カロリー」「添加物」などで細かく分類されてたが
嚥下に関しては「粘りけ」「トロミ」が重要だったのです。

 つまり、モノがかたまりでつるっと入っていけば
気管に入ってむせることが少ないわけです。

 最近の嚥下指導では「トロミ」は最重要ファクターで
かなり細かく研究されてるらしいです。
我々も、何とかそこにたどり着いたので、何とか解決の糸口が見つかったわけです。


 そして、リハビリ。
当時はリハビリ専門の部門がなかったので
整形のリハビリの人をよんで、独自のメニューを作ってもらいました。
マーゲン・チューブ(鼻から胃に入れる栄養チューブ)を抜き、
ベットの角度を上げ、少しづつ動く範囲を増やしていきました。


 毎日、ベッドサイドに行くたびにTさんの表情が豊かになります。
「どうですか、Tさん。大分、動けるようになったみたいですね。」
「いやー、センセイ。いつも、歩けー歩けーと言われてるので、
軍隊時代に行軍訓練をさせられてる夢を見ちゃいましたよ。」
なんて、言われたけど、歩けるようになったTさんはどんどん元気になり、
トロミ食も、功を奏して、経口摂取が可能になりました。


 約1ヶ月後、Tさんは、めでたく退院しました。
もちろん、自分の足で歩いて。


 今だったら、きちんとしたプログラム、ガイドラインがあるのでしょうが、
当時は何も参考になるものがありませんでした。



 その時思ったのは、人間は治る力がある、ということです。
治療といえば、それまで薬と手術のことだ、と思ってたのですが、
その薬や手術にしても、人間の治癒力の助けをしてるに過ぎないんだなということに
改めて気づかされました。

 そして、薬や手術やその他、リハビリ、生活指導等を用いて、
人間の「治る力」を最大限に発揮させるような状況を作ってあげるのが
医者をはじめとする「医療者」の役割なんだなーと感じたわけです。
そこが機械の修理と人間の治療の違うとこなんだよなー。

 地道にこつこつとリハビリを指導する理学療法士、作業療法士などの皆さん、
すばらしいなーと思います。

 自分の足で歩いたり、自分の口からご飯食べるって、大事なことですよね。


嚥下のリハビリ(その1)

 昨日の夜は「嚥下研究会」という学会に出席して話を聴いてきました。
学会、研究会はちょくちょく行くのですが、大体「アレルギー関係」か「感染症関係」が主です。
昨日は、初めてだったのですが、若い女の人が多いのでびっくりしました。
なるほど、介護やリハビリ関係の人が聴きに来るので、若い女性が多いんだー。
時代は、こういう方向なんだなー、と思いました。



 嚥下、リハビリ、ときいて思い出したのは
20年以上前に大学病院で受け持った患者さんのことでした。


 「オグラさん、この患者さんを受け持ってください。」
教授に呼び出されじきじきに頼まれたTさんは、ある耳鼻科の開業医の先生のお父さん。
もう80歳以上のご高齢です。

 主訴は「嚥下障害と誤嚥」つまり物をうまく飲み込めず、気管の方に入ってしまうのです。

 えー、嚥下障害、困ったなー。と、思いました。
当時、医者になってまだ3年目。
嚥下障害に対する知識も経験もなかった。

 「じゃあ、オグラさん、頼みましたよ。」
ウチの教授(当時)は、医局員をすべて「さん」付けで呼ぶ礼儀正しい人でした。



 患者さんはすでに2ヶ月前から、第1内科に入院しており、
いろいろ調べたけど、わかんないので耳鼻科へ、と廻されたのです。

 さっそく1内にいって、カルテを見せてもらいました。
「うわー、内科のカルテはいっぱい書いてあるなー。」
オペ記事主体の耳鼻科のカルテとはえらい違いだ。

 そこには身長体重から始まって、瞳孔、結膜、眼球運動から
皮膚、呼吸音、心音、腹部、各腱反射等々、ありとあらゆる所見が網羅されており
ページをめくると、血液、尿の検査が何ページにもわたってずらりと並んでいる。
そして心電図、レントゲン、CT、エコー・・・・ともかくあらゆる検査が列挙されていた。
良く、こんなにやったもんだ。



 病室に行って、Tさんの顔を見て、
これから耳鼻科に転科して私が診ますのでよろしく、と挨拶してきた。


 で、内科の前の受け持ちの先生に
「じゃあ、明日ベッド用意しときますから、お願いします。」
と言ったら、
「じゃあ、ストレッチャーでお迎えお願いします。」
とのこと。
「ん?この人、歩けないんですか?」
「はい。」
「何で?」
「何でったって、ハテ、何でだろう?ねえねえ、看護婦さん何でこの人歩けないの?」


 おいおい、冗談じゃねえ。
カルテの一番最初に
「Admssion on foot」って、書いてあるじゃん。(独歩にて入院って意味です。)
この、じいちゃんは、歩って入院したんだぜ。
検査、検査でずっと安静臥床してたので、歩けなくなちゃったんだ。
ったく、もう。


 今では考えられないが、当時の内科なんてそんなもんだった。

 よし、オレが何とか食えるようにしたる。

 その日から、手探りの嚥下障害治療が始まったのだった。


(つづく)

始まりました、ナビスコ・カップ

 野球、やっと終わったようです。
でも、今度は高校野球かよ。
WBCは日本勝ったらしいすけど、そんなことには興味なし。
さあ、ついに始まったぞ、ナビスコ・カップ!

 ヤマザキ・ナビスコ、始まりましたが、また今年はレギュレーションが違う。
今年の予選はグループが2つだが、なんとホーム&アウェイではない!


 サッカーの特徴は公正性。
ホーム・アドバンテージで有利不利のないように、必ずホーム&アウェイでやるのが原則。
チャンピオンズ・リーグのように決勝一発の場合は最初から決まってるスタジアムで行う。
だからヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグでは
決勝進出の2チームとは全く関係ない別の国で決勝ゲームが行われることがほとんどだ。

 ナビスコは代表戦の場つなぎという、キビシイ立場はあると思うが
やっぱ、あんまりレギュレーション変えないほうが、大会の権威があがるのでは。

 っていうより、Jリーグはもっとナビスコを大事にしたほうがいい。

 何しろ、我がレッズが、強豪チームと認められたのはナビスコの初タイトル獲得からだ。



 2009年ヤマザキ・ナビスコ・カップ 予選リーグ第1節

 サンフレッチェ広島   1-0   浦和レッズ   (広島ビッグ・アーチ)
        (前半    1-0)
        (後半    0-0)



 ナビスコはフジテレビが買ってるので、実況は毎度あの青嶋アナだ。
こいつの「体言止め」実況は、あまり好きではない。


 げに、佐藤寿人のゴール・ハンターとしての資質はすばらしい。
昨年、当時札幌のダビィにやられたシーンを思い出す。
しかし、このチームはこれしかない、というパターンに
しっかりやられちゃうとこはナントカしてほしい。

 中盤に、原口、山田直樹、赤星がそろった時は
何か新しいレッズが見られそうでワクワクしました。
特に山田直樹は、いいですねー。
ただし、彼らと暢久、平川、ポンテ、高原のベテラン陣との間に
間合いのずれというか、遠慮みたいなものがあり
なんか、ギクシャクした感じ、が見て取れましたね。

 ただ彼ら若手は、足元が上手く、アイディアもあって、
フィンケのサッカーを具現化する素質は持ってるような気がします。

 今回の敗戦は、出世払いにツケときます。
(今後ツケがたまりませんように)

 さあ、次節からはいよいよスタジアムに行くぞー。
待ってろ、マリノス。

モノの値段

その1

 最近パソコンの調子が悪く、電源が抜けるとすぐダウンしてしまう。
どうもバッテリーがダメで充電出来ないようだ・・・。
家電量販店に行って、パソコンの型番を告げ、バッテリーの問い合わせをしてもらう。
バッテリーだから4~5千円と思っていた。


 で、昨日電話が来て
「お取り寄せできます。お値段は21800円になります。」

 バッテリーだけで2万か・・・。高い!

  しかし、これがナカナカ微妙な値段だ。

 パソコン買い替えとなると20万以上かかる。
でも例えば、バッテリーが5万もするなら、じゃあ、買い換えるか、となるだろう。
2万円って、けっこう迷う値段だ。

 パソコンにしてももう5年も使ってるので、いつ壊れるかわかんないし
でも、新しくするとビスタでは使いにくいソフトもあり今のままで、という考えもあるし。


 いろいろ悩んだけど、結局、バッテリー注文しました。


その2

 その前、ギターのピックアップ切り替えスイッチが割れちゃったので
楽器屋さんに買いに行った。

 プラスチックのホンの簡単なスイッチなので、50円から100円くらいかと思ってたら。

 「420円」

 た、高い!

 いくらギブソンって言ってもたかがプラスチックのカケラじゃねーか。
よくみると、その下に国産の安いメーカーのスイッチがあり、これは80円。
なるほど、オレのギブソンは定価で35万円位する。
(買ったのは中古品のオークションなので8万5千円だったが)
でも世の中には新品定価で1万8千円の同じ形したコピーモデルのギターもあるわけだ。

 うーん、どうしようか。

 ギブソンにスイッチだけ安物というのも悔しいし、
でも見た目も同じようだし、マイクなんかと違って性能の違いもないだろう。
でも、自分は、あーこのギタースイッチだけはギブソンじゃねえんだ、とわかっちゃってる。


 その差、340円、が大きいようにも小さいようにも思える。
差が500円以上ならば、国産でいいや、となるのだが。

 結局、国産品はミリメーター規格でインチ規格のネジ山のギブソンに取り付けられないかも、
という心配もあり、420円のスイッチを買ってしまった。


 その3

 さらにその前、

 睡眠時無呼吸症の診断に使う、患者さん貸し出し用のポータブル測定器が壊れた。

 業者さんにみてもらったところ、爪につけて酸素飽和度を計るコードの断線ということだった。

 ああ、良かった、たかだか10センチくらいの電気コードなら
買い換えても、2~3千円で済むだろう。


 そしたら、値段が何と

 「3万円。」

 くわー、こりゃ、た、た、た、高いいっす!

 しかし、それないと、器械が役立たない。(この器械60万します。)

 泣く泣く、注文しました。



 モノの値段ってそーゆーふーに出来てるのねー。



秘伝の処方

 花粉症はピークですが、鼻だけでなく目の症状を訴える方も当然たくさんいらっしゃいます。

 「目薬、出しましょうか?」

 「ああ、目薬は眼科さんのほうでもうもらってます。」

 「じゃあ、大丈夫ですね。一応カルテに書いときますので
 なんという目薬ですか。」

 「それが、何も書いてません。今、持ってますけど。」

 「えー、ちょっと見せてください。」

 なるほど、赤い蓋、緑の蓋、青い蓋のプラスチックのビンは
いわゆる汎用品で、メーカーの目薬を病院で中身を詰め替えたもの。
当然、何のラベルも表示もない。
中身はなんだか全くわからない。
容器代もかかるだろうに。(まさか患者負担ってことはないよね。)



 おー、今どきまだ、こんな医者いるんだー。


 かつて、お医者さんは処方の内容を明かさない、っていう時代がありました。
自分とこで乳鉢なんかで調合してた時代の名残りでしょうか。
軟膏や目薬を別の容器に入れ変えたり、PTPの薬の名前のとこをわざと切ったりしてました。

 軟膏、目薬なんかはかつてはラベルがあるにはあるが
一部しかくっついてなくて名札みたいにピラピラしていました。
それを、お医者さんがピッてちぎって出していたこともありました。

 しかし、時代は変わり、
患者さんの知る権利を尊重し、院外処方箋の普及もあって、
お医者さんで出た薬は、原則的にすべてわかるようになっています。


 個人的には、これ、とてもいいことだと思います。

 医療の透明性がますことにより、医療全体の質の向上につながると思います。
(まあ、抗がん剤など薬によっては簡単にはいかないものもありますが)


 実は、私が開業する時、最初は院内の処方だったのですが、
患者さんに薬の名前を知ってもらおうと、すべてに薬の名前と種類、効能などを書いた
タグをホチキスでとめて出してました。

 その後、そういう行為に対して保険点数をとってもいい、ということになり
多くの病院がやるようになって来ましたが、
ウチはその前からタダでやってました。

 その後、当院は院内処方から院外処方になったのですが、
その後も薬局にお願いして、患者さんに全部の薬がわかるようにしてもらってました。
今は点数化されたので、どこでもやってますけどね。


 患者さんにとって、自分が今飲んでる薬がわかるってことは
とても大事なことで、医者と患者の信頼関係にもつながります。
 


 そして、実は何といっても、院外処方のいい点(悪い点?)は、
プロが見るとその病院の医者のレベルがすぐわかっちゃうこと。

 いやー、毎日参考になってます(苦笑)。
納得したり、あきれたり、感心したり、ナンダこりゃーとクライ気持ちになったり・・・。
専門外のものは「ふむふむ」が多いですが、花粉症や風邪を含む感染症などは
ネガティブなサプライズが多いですね。
いやはや・・・、びっくりする処方ありますよ。


 個人的には「注射・点滴」も情報開示したほうがいいと思っていますが・・・。
反対する医者、多いだろうなー。
それでは、困るのですが。



 さて、話は戻って最初の三本のビン、患者さんが
「この赤いのはビタミン剤だっていってました。」
といってたので、花粉症にビタミンの点眼が必要かどうかはわからないが、
それはともかく、そーするとあと2本は
抗アレルギー剤と、抗菌剤、またはステロイド剤だろう。
「じゃあ、とりあえずそれ使っといてください。」
とは、言っときましたが。


 ただ、目薬の詰め替えは細菌混入の機会が増えるので、
情報開示がどうのの前に、やめた方がいいとは思いますね。


引き分け、スカパー、桑原氏のジャケット

 苦手の東海アゥエイ、
   でもエコバでは負けたことがない
      でも2試合10失点連敗の磐田、
         でもかつての強豪ジュビロ・・・。

 いろんな要素が絡まるが、さて結果は


 2009年J1第3節
  ジュビロ磐田  1-1  浦和レッズ  (静岡エコバスタジアム)
      (前半  1-0)
      (後半  0-1)




 第1戦、第2戦と原口、山田直樹などの若手が良いスパイスになっていたのだが、
何故フィンケは、今回彼らを使わなかったのか?

 パスは回っているようで、ジュビロのバックラインの前なので、
あまり脅威にはならない。

 解説の桑原氏が言うように芝が長いためなのか、パススピードが上がらず、
「緩」から「急」へのギアチェンジが全然見られなかった。

 闘莉王が裏に出すパスが唯一、ジュビロのディフェンスを脅かしていた。
やはり、試合の中で相手のウイーク・ポイントを発見して、
チーム全体で意思統一をして、そこを突くようにならないと。
この間、鹿島がウチにやったみたいな。

 失点は、山田と坪井、啓太のお見合いからのミスだが、
そのほかにもポストに救われたり、危機はあった。
ただあの失点が、連敗中の相手をやる気にさせたのは間違いないすね。

 得点シーンも、GK川口のドイツW杯でも見せた「あいまい飛び出し病」
がラッキーだった面もあり、まだまだ必勝パターンには程遠いです。
何だかんだいわれても点とってるエジミウソンは悪くないすけどね。



 さて、このあとはナビスコだ。

 昨年はACLの予選免除もあり、ナビスコへのモチベーションは最低だったが、
今年は第一目標にすえてもいいくらいのタイトルではないでしょうか。
ナビスコ・カップはまさに新人の活躍の場なので、ここできっちりしたチーム作りを期待したい。



 それにしても、今日もテレビだが、地上波でなくスカパーでした。
さすが、スカパーのサッカー中継は実況も解説もいいですね。
(名波のピッチレポートはいまひとつだったが)
桑原元ジュビロ監督、さすがに良くわかる解説でしたが、
この人のファッションの方は、いまだ良くわからん。

この写真はまだいいのだが、今日のメガネとジャケットはちょっとアレだった・・・。
一説にはジュビロ時代のあのファッションは奥さんのコーディネートだったらしく
(テキヤというニック・ネームで呼ばれていた)
マリノスにいってからは、チームでスタイリストをつけたらしい。
またフリーになったので、ということは今日のジャケットは奥様の見立てか・・・。
photo[1]
しっかし、この写真もただのオッサン丸出しで、なんかカリスマ性を全く感じないんだなー、この人。
でも、ジュビロのあの「黄金時代」の初期の監督だったんだよなー。
(最初は監督「代行」だったけど。)



シャンプー・バトル

 我が家のペット、馬鹿イヌ「レディア」。
こいつは、柴のくせに室内犬。(まあ、ウチには庭ないから・・・・。)

 朝晩、散歩に行くので、3ヶ月に一回くらいは風呂に入れる。
最近は雨の日も多く、かなり臭くなってきた。

 しかし、風呂、これが、大変なのだ。

 柴はもともと水が苦手みたいで、その抵抗は半端じゃない。
あばれ、引っ掻き、脱走をはかる。

 この間、BSでペット特集をやってたので、家族で見てました。

 その中に、「愛犬の入浴のコツ」なんてコーナーがあったので
おお、これは参考になるかも、と興味津々。

 ところが・・・・。

「ワンちゃんは、このように良くあわ立てて逆立ててからなぜるように洗います。
すすぎも丁寧にしましょうね。」
なんつって説明するオバサンのもと、気持ちよくシャンプーされてる犬。


 だー、そこじゃねー。全然参考にならねー。

 なんで、誰も押さえてないんじゃー。



 我が家のレディアのシャンプーといえば、
聞き分けのない3歳児の耳にガッチリつまった耳垢を取るような騒ぎ。
(まあ、そーいうのは、ある意味慣れてるけど・・・。)

 噛みつきはしないが、スルドイ爪で引っ掻くので
(レディアは爪切りも大嫌い)
押さえる者の体には、金田一耕介の「本陣殺人事件」みたいな
3本指の傷がつくこともしばしば。


 んで、今回は押さえ手は、
水着(競泳用の膝まであるやつ)と
ラッシュガード(ダイビングの時ウエットスーツの下に着るやつ)で、武装。


 何とかうまく行きました。
顔面に多少の外傷を受けましたが深手はなかった。


 シャンプー終わって恨みがましく睨むレディア。
しかし、毛がぬれると情けないのー。
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 まあ、すぐこんなになっちゃうんですけどねー。
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 こんな風に娘に遊ばれたり
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 で、シャンプーが済むと数日間、シャンプーのいいにおいのレディアになるのだが
また数日で「イヌくさく」なっちゃう。

 しかし、家族はみんな、その「イヌくさいニオイ」がけっこう好きだったりするんだよなー。
「あー、レディアちゃん、またくさくなったねー」なんて。

犬飼ってるヒトは、わかりますよね。

ガマンしちゃイカン

 忍ぶれど 次々出にけり 我がくしゃみ 花粉症かと 人の問うまで

 【解釈】今まで花粉症であることを隠してガマンしてきたが、
      くしゃみが連発で出てしまい人に気づかれてしまった
      「花粉症なのですか」と人に尋ねられるほどに。

 【解説】「忍ぶ」は「隠す」「ガマンする」ですね。しかし花粉症はガマンしてはいけません。
     マスクしないでいると、かえってくしゃみが連発で出て、周りの人に迷惑をかけます。
     この歌の構造は「倒置法」です。
     「忍んでたんだけど、花粉症かと人の問うまで、次々と~出にけり」という構造ですね。
     和歌には多い手法で「ちはやぶる 神代も聞かず・・・」などでも使われています。
     印象を強めたり、ドラマチックな展開になります。
  〔用例〕「愛しています、心からあなたを。」
      「大キライだ、花粉症なんて。」
      「もしもし、今?耳鼻科、小倉。ちょー混んでるし。」



 昨日は各地で卒業式が行われたはずです。
良い天気でポカポカ暖かく、
「ああ、お母さん方、ちゃんとマスクしてったかなー。」
と、朝から不安で仕方ありませんでした。

 昨年も、早くからきちんと薬を飲み、マスク、帽子、ウインドブレーカーもかかさず、
ずっと調子良かった花粉症の患者さんが、
娘の卒園式で、半日マスクをしなかったばっかりに、その後ずっと症状が続いた、
ということがありました。

 花粉症、アレルギーとは免疫の暴走です。
体に全く無害な「花粉」を「体に有害な物質」と誤解し、
くしゃみで吹っ飛ばそう、鼻水や涙で洗い流そう、ハナを詰まらせて体に入らないようにしよう、
としてるわけです。

 花粉症の人は花粉に対する抗体という物質を持っています。
抗体はマスト細胞という白血球にくっつきます。
これは、まあ地雷みたいなもんでここに花粉がくっつくと
マスト細胞が破裂して、くしゃみや鼻づまりを起こす化学伝達物質を撒き散らすわけです。

 抗体は血液中をめぐってますが、スギ花粉襲来の情報を受けると
鼻や目の粘膜に集結します。
「地雷」を敷設してスギ花粉の侵入に備えるのです。
さらに花粉をいっぱい吸い込むと体が指令してこの「地雷」の数を増やします。
軍備を増強するわけです。
そうすると少しでも花粉が来ると次々に爆発。

 場合によっては花粉以外の刺激でも「誤爆」します。
温度変化とか、機械的刺激とか。
お風呂から出たあとにくしゃみ止まんないとかね。


 一旦、この戦争状態になっちゃうと、武装解除までかなり時間がかかります。


 だから花粉症は、「ひどくなったら薬を飲む」ではダメです。
「症状が出ないようにコントロールしていく」のが大事。

 半日くらい、大丈夫だろう、と甘く見ると命取りです。


本能的処方

 「托卵(たくらん)」というのをご存知ですか。
カッコウなどが、ホオジロ、モズなどの他の種類の鳥の巣に卵を産みつけ、
育てさせるというもの。
カッコウの卵は早く孵化し、雛の成長も早いので
もともといる卵や雛を巣から蹴落としてしまいます。

 親は自分よりはるかに大きくなった雛にせっせと餌を運ぶのですが、
どうも、雛の口をあけたときの色を見ると、
餌をあげなくてはいられなくなってしまうみたいです。
あいてる口の色を見ると、それが自分の子供かどうかなんてのは、どっかいっちゃうみたいで。


 げに、本能とは恐ろしいもの。


 小児科の先生の中にもそれとよく似た習性を持つ人がいるみたいです。

 今日かかった、7ヶ月の赤ちゃん、ハナが多いので
耳だれで受診した2つ上のお兄ちゃん(当院でチューブ入れてます)といっしょに受診しました。
この赤ちゃん、水曜日の午後に熱が出ましたが、当院は水曜午後休診なので、
近くの小児科にかかったそうです。
「それで、インフルエンザ、Bだって言われました。」
「あー、そう、わかって良かったね。でも、大変だったね。この歳だとタミフルも飲めないしね。」
「ええ、でもわりと早く熱が下がってよかったです。」
「そりゃ良かったですね。」
「メイアクトが効いたんですね。」
「!?メイアクト?」
「この子はまだタミフルが飲めないからって、メイアクトとクラリスが出ました。」
「メイアクトとクラリスが同時に!!」

 もともと、このセンセイ、抗生剤が大好きでどんな患者さんにも
抗生剤を出すので有名。
そのたびにコッチで患者さんに説明するので、疲れるったら。

 しかし、診断がつかないならまだしも
(いや、それでも0歳代の子供に初診で憶測で抗生剤出すのはマズイけど)
「インフルエンザB型」って自分で言っといて抗生剤、しかも2剤、しかも0歳児!


 おそらく、ホオジロの親が

「この子は自分の子ではない、
でもこの口をみると餌を運ばずにはいられなくなる」、

と同じように、このセンセイは

「この子はインフルエンザの発熱だ、
でも発熱の子をみると抗生剤を処方せずにはいられない」、

とういう、「本能」というか「呪縛」みたいなものにとらわれてるに違いない。



「インフルエンザなんだから、とりあえずメイアクトもクラリスもいらないから。
インフルエンザのあとは、ハナやセキが続くものなので、少し経過みましょう。
また、熱が上がったら、診てみましょうね。」

 それにしても「殺菌的」な抗生剤のメイアクトと「静菌的」な抗生剤のクラリスは
併用しない、って原則があるんですけどね。



花粉はどんな時に多いの?

 春の田の ガーゼマスクの目をあらみ わが衣手は ハナにぬれつつ


【解釈】:春の田に出てみたら、花粉対策のためにしてきたガーゼマスクの目が粗いので
     時間とともに花粉を吸い込んでしまい、袖で鼻水をぬぐうのでぬれてしまった。

【解説】:ガーゼマスクは、目が粗く、花粉を通すことがあるばかりでなく、
    表面に花粉が付着しやすく構造上、鼻の穴が出やすいので、
    花粉症のときには立体型、不織布のマスクがお勧めです。
    ちなみに「目をあらみ」の「~を・・・・・み」は古文で使われる言い回しで
    「~が・・・・・なので」と訳します。
    試験に良く出るので、必ず覚えてください。
   〔用例〕「瀬を速み」⇒「流れが速いので」
       「ハナを多み」⇒「ハナが多いので」
       「てんどをよしみ」⇒「てんどがよしなので」




 さあ、今日は花粉が多いぞー。

 コメントの方で、幼稚園の先生からご質問がありました。


 質問「どんな日に花粉が多いの?」

 スギ花粉は、最初はパラパラ飛んだり飛ばなかったりですが、
ある日を境に連続的に飛ぶようになります。

 ただし、飛ぶ量は一定ではありません。

 雨の日はもちろん飛びません。
晴れていても、気温が低く冬型の強い日はそれほど多くありません。
気温が低いとスギは花芽を閉じて花粉が飛ばないようにするからです。

 春先は周期的に天気が変わります。
雨が上がったあと、南風が吹いて気温がぐっと上がる日があります。
こういう日が要注意です。
しかも、そういう日は雨の日に飛ぶ予定だった花粉もまとめて飛ぶので
大量飛散の日になります。

 天気予報で、4月上旬の暖かさです、とか
昼間はコートが要らないでしょう、とか
絶好の洗濯日和です、とか
ポカポカと気持ちよくお散歩でもしたくなる陽気です、
などといってたら、

 花粉症の人は
絶対、コートを脱いではいけません。
絶対、洗濯物を干してはいけません。
絶対、お散歩しないでください。



 質問「どんな時間帯に花粉が多いの?」


 花粉は朝が少ないです。
特に雨が降ったあとは、花芽が湿ってるので日が昇って乾いてから飛び出します。
お昼過ぎから3時4時くらいまでが花粉のピークです。
花粉症の小学生はお昼休みに外で遊ぶのは控えましょう。
ひどい子は午後の体育も休ませます。
その後、時間とともに花粉量は次第に減ってきます。

 しかし、油断禁物。

 実は、日没後の7時から9時くらいの時間帯に再び花粉量が増加します。

 何でー?

 花粉は暖かい日に多く飛ぶので、地面が温められた上昇気流によって
上空に舞い上げられます。
ある調査によると上空800メートル位のところに花粉が多いそうです。

 それが、日没後、地面が冷えると降ってくる。

 だから、日が暮れて寒くなったからと油断してマスクなしで外に出ると危険です。



 こういう話を外来でちゃんとしてくれるお医者さんは少ないんじゃないでしょうか。
当院では、この話を毎年のべ何百回もしています。
ほかにも花粉症の注意事項をしゃべりまくります。
もう、声ガラガラだー。


待望のホーム開幕戦、でもテレビ。

 朝、スタート時点で95人待ち。
んー、今日は何としても2時までに終わらせたいのだ。

 まあ、待ち人数は多いが、ウチはインターネット受付なので、
多くの人が10~15分くらいの待ち時間。
患者さんによっては、来院して3分くらいで呼ばれちゃう、という「名人」も少なくない。

 そんなこんなで、2時前に外来が終わり、
レプリカを着て、テレビの前に。
今年モデルの11番のユニ、袖を通すのは今日が初めて。



 2009年J1 第2節
  浦和レッズ  3-1  FC東京  (埼玉スタジアム2002)
    (前半   1-1)
    (後半   2-0)



 行きたかったホーム開幕戦だが、3月の土曜日2時はムリ。
でもテレビの前で集中する。
TBS、コマーシャルやたら入れんじゃねー。


 さあ、何となく、フィンケのサッカーが見えてきた?

 阿部ちゃんの先制ゴールはうれしかったが、その後失点。
この時点までは、どちらもいいサッカーをやっていたように思う。
いや、一時はFC東京の方が、アドバンテージを持ってた。

 その意味では後半開始すぐのエジのゴールは良かった。
パスサッカーの流れの中から初めて成功したゴールだ。
これによって、レッズの選手は自信を取り戻し、
ボールが更に回るようになった。

 一方、FC東京は、いつもそうだがレッズに後半リードを奪われると
急に元気がなくなる。
セカンド・ボールに対するアプローチがガクッと落ちる。
多分、レッズに対する苦手意識、劣等感が潜在的にあるんでしょうね。
昔のレッズが、ジュビロやアントラーズに対して持ってたような。



 後半はフィンケのパスサッカーの良いスパーリングになったようだ。
交代した山田直樹が得点に絡んだのも監督への信頼感を増す良い結果となった。

 今日の勝利は大きな意味を持つだろう。
っていうか、今日勝てなかったらヤバかったなー。

 さて、次節は2戦連続で大量失点負けしたジュビロ磐田。
苦手の東海アウェイとはいえ、ここはきっちり勝たなければ。
でも、土曜日なので、また試合、見にいけません・・・。
早く、ナマで見たいよー。



春の野に出でて

 

君がため、春の野に出でて若菜摘む 我が衣手で鼻をかみつつ 




 花粉症のシーズンはいよいよ本番を迎えようとしてます。
今年も花粉が多いのですが、2月後半雨が多かったので
スギの木的には、在庫がたまってるので、3月後半一気に在庫放出しそうで怖いです。

 しかし、困るのは幼稚園、保育園の先生方の花粉症に対する認識の低さ。


 近年、花粉症の発症は低年齢化が進み、4歳5歳での発症も もはや珍しくありません。
花粉症治療の基本はなんといっても花粉を吸わないこと。
たくさん花粉を吸っちゃうと、どんな薬も無力です。
しかも、なかなかもとの状態には戻らない。


 それが、幼稚園、保育園の先生が
「はーい、今日はお天気がいいので、みんなお部屋にいないで お外で遊びましょう。」
なんて。


 ふざけんじゃねー。

 あんたらは花粉症がどんなに大変な病気か全然わかってない!

 みんな、鼻も目もグズグズ、ハレハレで中耳炎になって鼓膜切ったり、副鼻腔炎になったり・・・。
 


 「はーい、最近はインフルエンザが流行ってるので
みんな、このインフルエンザ患者さんがいっぱいいるお部屋に入りなさい。
マスクをはずすのを忘れちゃダメよ。」

 なんて、言うか?

 それと同じじゃ。
いや、インフルエンザのほうが治る分、まだましかも。
熱出れば出席停止になるし、その後はもう感染らないし。



 ホント頼みます。
幼稚園、保育園の先生方、
天気のいい日に、花粉症の子供たちを外で遊ばせないで。




 ちなみに冒頭の歌、原作はもちろん百人一首の光孝天皇の歌。
まあ、この際の「若菜」はいわゆる「春の七草」なので、春といってもまだ七草がゆの頃、
もと歌は「雪は降りつつ」だし
その季節には、まだスギ花粉は飛んでないすけどね。


初心、忘るるべからず

 
 先日、麻酔科医をやってる元同級生のT先生と飲みました。


 夜、風呂のあと薬局のコミネから電話があり
「オマエの同級生の麻酔科の先生と飲んでるから来い」、
と呼び出されたわけです。
コッチは妻が夕食のお皿をテーブルに並べ始めていたので
(我が家の夕食は10時過ぎで遅いです。)
それを、食べないわけにも行かず、夕食を済ませてから、居酒屋に向かいました。


 着いたら、けっこう2人とも酔っ払ってまして、(居酒屋2件目だったそうです。)
あわてて私もガンガン飲んで追いついたわけですが、
よく考えるとこの2人は面識ないはず。
一軒目のお店で別々に飲んでいた時に、耳に挟んだ会話の内容から、
偶然、2人が私の共通の知り合いだということがわかったそうです。


 彼とは、ほぼ25年ぶりに再会したわけですが、
変わらず、いいやつでした。

 いや、「いいやつ」というのは当たらないか。
同級生とはいっても、彼は早稲田大を卒業してから群馬大に入った
いわゆる「学卒」組なので、当時は「さん」付けで呼んでました。
群馬大は地理的条件から、東大や早稲田を出てから受けなおす人の割合がけっこう高かったのです。
Tさんは学卒組の中でも、われわれの中に積極的に入ってくるタイプで、
我々は尊敬と親しみをこめて「Tジイ」と呼んでました。
(もちろんジイサンのジイです。)


 彼は、何でも、長く勤めた今の病院の体質に疑問を感じ、
今いる病院の方針は患者さんのためになってないと思い、
その病院を辞めて、この春、別の病院に移るそうです。


 今までいた大病院と違い、そこは田舎の病院で、麻酔科は彼一人になるそうです。
しかし、そこで、自分が一番いいと思う医療、本当に患者さんのためになる医療をやるんだ
と、張り切っていました。



 いやー、うれしかったです。

 誰もが医学生の頃や、医者になったばかりの若い時は、
自分がよい医療をやって世の中の少しでも多くの人々の役にたちたい、
と、思ったはず。(それすら無いヤツは医者になる資格無し。)


 それが、いろんなことがあって年数を重ねるうちに、
だんだん、そんな初期衝動、青雲の志、が薄れ、
悪い意味で慣れてきて、通り一遍の愛のない医療をするようになる。
中には、患者さんの利益より、自己の利益を優先する、営利企業、悪徳企業になる。

 そんな、ダメ医者になっていく人もいます。

 麻酔科といえば、患者さんを、人としてみれず、モノのように扱う麻酔科医もたくさん見てきました。
(実は私が病院を辞めて開業したのも、そういう麻酔科医にうんざりしたからです。)

 

 それが、50歳を過ぎて、(学卒だからオレより年上だ)
山の中の病院で一人常勤の麻酔科をやろう、理想の医療をやろう、
なんてのは見上げた心意気です。


 私は、こういう人といっしょに医学部で学んだことに誇りを感じます。


 彼と話して、私が青春時代から大事にしている「ロックな医者の心」に、
また新たにエネルギーが吹き込まれた思いです。


 T先生いや「Tジイ」も、新しい病院で、頑張ってください。


医者の喫煙率

 さて、皆さんはタバコを吸いますか?

 最近、目を通した医学雑誌の中にちょっと気になる記事がありました。

 それは、診療科別の喫煙率の年次推移、というものでした。

 つまり、お医者さんの中でタバコを吸う人がどれくらいの割合でいるか、
診療科によってはどうか、男女でどうか、年ごとにどうか、という統計だ。

 近年、公的な場所での分煙、禁煙化が進んでおり、先進国での喫煙率は
どんどん低下している。

 もちろん、一番の理由は健康に対する明らかな害、が一般に浸透してきたからである。

 で、その健康を守るお医者さんはどうか?という話だ。

 全体的な結果は、予想通り喫煙率の低下で
全体の喫煙率は男性医師で
2000年に27.1%だったものが2004年に21.5%、2008年には15.0%になった。
女性医師では
2000年に6.8%だったものが2004年に5.4%、2008年に4.6%になっている。

 まあ、予想された結果かな、という感じですが、面白いのは診療科別の喫煙率。

 男性医師で最も低いのはどこでしょう。

 答は「呼吸器科」の3.6%。

 そりゃ、そうだよねー。
実は、呼吸器科の専門医の受験資格に「非喫煙者であること」との要件があるらしい。
振り返って、我が耳鼻咽喉科は16.7%と、平均以上である事が情けない。
喉頭がんの喫煙との因果関係は、肺がんのそれと比べてはるかに高いちゅうに。
足利市では、耳鼻科医10人いますがでタバコ吸う人は1人で、喫煙率10%ですね。
(その一人はアイツだ)


 ほかの科を見ると、外科19.8%、産婦人科17.8%、泌尿器科19.1%と外科系の科の方が
内科13.0%、循環器科13.6%、消化器科13.7%、小児科13.4%と、内科系の科と比べ
タバコ吸う医者が多いことがわかる。
オペが終わって、一服、というところか。

 まあ、耳鼻科も「外科」なので、その辺の流れなんだろうなー。


 しかし、ダントツで喫煙率の高い科があります。

 それは「精神科」、なんと23.1%!

 あー、何となくわかるわ、これ。



 一方、女性医師の統計は全体に数が少ないのだが、タバコ吸う女医さんが多いのが
1位産婦人科で12.5%、2位整形で10.5%。
しかも、産婦人科の女医だけは
2000年3.8%、2004年7.5%、2008年12.5%と順調に(!)増えてるのはナゼ?

 まあ、私自身もタバコやめてもう12,3年になりますね。



 最近は禁煙補助薬が保険認可されてます。
当院も、指導施設の認可をとって、禁煙外来を行ってます。
実は、禁煙指導認可施設は、それほど多くはありません。
禁煙したい方、是非ご相談ください。

まだまだ、これから

 まあ、この件についても、コメントせねば。


 2009年J1第1節

  鹿島アントラーズ   2-0  浦和レッズ  (カシマスタジアム)
           (前半 1-0)
           (後半 1-0)



 フィンケ新監督の目指す「パス・サッカー」、確かにその片鱗は見えた。
レッズの選手はワン・タッチ、ツー・タッチのパスが多く、
明らかに昨年までとは、違うスタイルを目指している。

 パスを多用する「アクション・サッカー」で確かに主導権を握りつつあったが、
やはり、まだまだ熟成不足。
肝心のゴールにつなげるパスのイメージがまだ不十分なようだ。

 原口元気、良かったですね。
幻のPKもあったし。
ただし守備の面ではまだまだで、
平川の出来の悪さもあって、左サイドはやられまくってましたね。
まあ、その意味ではフィンケの選手交代は妥当でした。
しかし、左サイドバックの補強は急務ですね。

 内容的には完敗で、試合の中でレッズのスタイルを見切って、
戦い方を変えてくるアントラーズは、敵ながらさすが、と言わざるを得ません。


 とりあえず、戦いは始まったばかり。
フィンケ・スタイルがチームに浸透して、熟成されるのを見守りましょう。
12月の最終節がまたアントラーズなので
その時に、試合内容がどう変化してるか、っていうのを期待したいところです。



 それにしても、今なんか野球も大会やってるみたいで、
ニュースやスポーツ新聞見ても、なかなかサッカー出てこないのでうんざり。
WBC?白血球ですか?
そんなにすごい大会なの?



開幕戦がなんだ!ロケンローが最高じゃ

 昼間は悲しいことがあったけど、そのことはあとで書きます。
・・・・それにしても、鹿島つええなー。
いや、楽しいことから書きましょう。


 さあ、昨夜は我がCRPの「GOKURAKU-YAライブ」でした。

 今回もたくさんの方に来ていただき感謝です。



 今年初の、ライブ、今回のテーマはかねてからの告知どおり
「ブリティッシュ3大ビートバンド、ビートルズ、ストーンズ、ザ・フー」。

 ブリティッシュ・ロックの基礎を築いたといわれる3大バンドの歴史をなぞるという
最近BSあたりでよくある、ロック歴史番組みたいな構成です。
アヤちゃんは向かって左手奥にいます。(毎度写ってなくてゴメン)
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 見に来てくれたエミちゃんも巻き込んでのロックン・ロール大会。
明らかな練習不足で失敗も多かったけど、やっぱりライブは楽しいぜー。
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 いつも元気な「まえクリ軍団」。オデコ光ってるぞ。
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 ほかにも仕事でお付き合いのある方々、
私の中学時代の同級生なんかも来ていただいて、楽しかったです。

そんな中に、こんなカップルが!
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 おお、この方は尺八マイスターの松っつあんではないですか!
こんな彼女がいたとはビックリです。
   それにしても、この安定感はなんだ!



 さて、楽しくロケンローして、開幕戦惨敗の気分も晴れたぜ。
花粉症にも負けないぞー。


謝恩会に行ってきました

 昨日は、足利准看護学校の謝恩会に呼ばれて行ってきました。

 昨年も書きましたが、若い人の旅立ちを見るのは楽しいものです。
(あー、オレもジジイだなー。)

 実は、私、教師という職業にあこがれてました。
理由は主に「飛び出せ!青春」とかの青春ドラマですが、
もともと人にモノを教えるのが好きです。

 だから、診察の時の説明も苦になりません。
ただ、一人ひとりでは時間がかかるので、みんなまとめて説明できれば、と思いますが・・・。

 今でも、教師、やりたいなーと思います。


 そして、卒業式、となると、教師としてはクライマックスでしょう。
私の授業は1年生の10コマだけだし、学生さんの顔と名前もほとんど一致してません。
担任とか、教務とかでずっとつきあってて、いろいろ相談を受けたり、指導したりした生徒が
巣立ちの時を迎えるなんて、感無量でしょうね。
あー、先生方がうらやましい。

 最後には、みんなで歌を歌って感動は最高潮に。
結構みんな泣いてましたね。
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 きれいになった学生さんに、いっしょに写真をとってください、と言われるのも
オヤジとしてはうれしいところだ。         腕まで、組まれちゃったりして。
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 しかし、オレの携帯ストラップをみて、

「あー、これこれ。これって先生の好きなあれですね。
ほら、あの、えーと、そう、レッド・ソックス!」

と言ったオマエ、遡って試験赤点にするぞ!何、授業聞いてたんだ。
何で、私が、野球のマスコットを身につけるのよ!

このレディア君は「レッド・ダイヤモンズ」、ですから。
ったく、もう・・・・。

新たな伝説の始まり?

 今年最初のフットサルは、何と大雪。
しかし、今夜のコートは屋内なので大丈夫。


 2009年 おぐじびフットサル 第1節

 おぐじびレッド・ダイヤモンズ   (第1試合)5-0   コミネ・アントラーズ  (佐野市フット・エナジー)
                     (第2試合)3-2



 チーム分けはいつも、U-50,U-40,U-30,U-20の年齢別でグーパーをする。
(U-50とはUnder-50のことで41歳から50歳までということ)

 概ね、年齢と実力が相関するので、これでほぼ対等なチーム分けができるはずだが、
今日の前半は、大きく偏ってしまった。
 例えば、メタボ高橋とブラックジャック亀井はともに同じ年齢グループで
またシャクハチ松っちゃんとモンチ金盛も同じ年齢グループでグーパーをするが、
その格差は、Jリーグとそこらへんの高校生よりはるかに大きい。

 そんなわけで、そんな例が重なって今回はたまたま「格差」チームが出来てしまった。
まあ、やってみよう、ってことだったが、その差は歴然。
ブラックジャック亀井のオニのようなシュートが炸裂したりして、我が方が5-0のリード。


 いくらなんでも、これでは面白くないと、相手からクレームがつき
再び、グーパーで組みなおし。

 組み分けで、一番気になるところは、「メタボ高橋」の行方。
以前当ブログ「伝説の男」でも紹介したとおり、彼は相手チームをことごとく勝利に導くという、
「(相手チームの)不敗神話」を持っている。
(こっち側から見れば不勝神話か)

 それを人一倍気にしていたのが「パナソニック松下」だ。
「いや、先生、わたし何故かいつも高橋さんといっしょのチームになっちゃって、
だから勝ったことないんですよ。」
二人は不思議な縁(えにし)で結ばれてるらしい。

 「グー、パー、ジャン。」

 「高橋さん、どっち、どっち?」

 「ん、おら、グーだべ。」

 「やったー、別れたー、俺、パーだもん。」

 ・・・オマエはパーか。
すでに勝利の喜びを確信する「パナソニック」。


 かくして「秘密兵器」メタボ高橋は、おぐじびチームへ。

 そして、高橋スタメン、でキックオフ。
うーん、ヤバイなー。
明らかに狙われてる。
相手方の怒涛の攻めが続く。

 しかし、相手が前がかりになった分、守りが薄くなった。

 ロングボールがディフェンスの裏へ、すかさず私が反転シュート。
おお、何と、こっちが先制点だ!
このまま逃げ切りたい。


 しかし、相手チームの華麗な連携から同点。
あー、やっぱりダメなのか。
みんなの脳裏にメタボ高橋の影が重くのしかかる。
この影、ホントに重そうだ。


 しかし、再び、私が2点目をゲット。
キーパー金盛が足を出すが届かない。
ふふふ、モンチ金盛の弱点は足の短さだ。



 そしてその後、ディフェンスラインの右サイドでボールを持つメタボ高橋。
パスを出そうと左前方をルック・アップ。
お、左に展開か、と誰もが思ったが、
蹴ったボールは何とまっすぐ右サイドのラインに沿って、私のところへ。

 おお、ノー・ルック・パス。
みんなが欺かれ逆を取られたが、おそらく蹴った本人も予想してないキックだったようだ。


 ともかく、裏をとった私がマイナス気味のクロスを入れると
走りこんできたブラックジャック亀井が見事にゴール。
3-1でリードだ。



 さて、逃げ切ろうとする我々だが、相手チームの攻撃は分厚い。

 ショーグン小峰はこの日のためにメガネからコンタクトに変えた。
目に入れるのに30分くらいかかるらしい。
でも、大丈夫、ヤツは目が見えないときのほうが危ない。
いつぞやのファイン・ゴールは、メガネを壊したあとだった。

 ナカムラ校長も「先輩フェイント」でメタボ高橋をかわすが(この二人大学の先輩、後輩)
シャクハチ松枝のねちっこいディフェンスに引っかかる。

 しかしついにモンチ金盛がメタボ高橋の股抜きをしてゴール前に進入、
2点目を許してしまう。
それにしても、足の短いメタボ高橋の股の下に股抜きをするスペースがあったとは・・・。


 1点差かー。

 「セーフティーに、セーフティーに。」
ブラックジャックが声をかける。
このセンセイはいつも真剣度が一番高い。
「高橋さん、そこはつかなくていいから、そこはいいから。」
ピッチの中で指示を出すが、メタボ高橋は別にあえてそこについてるわけではない。
疲れて動けなくなって、中途半端な位置に立ってるだけなのだ。

 その後、こちらのヘリコ堀越がお約束のようにシュートを枠外に飛ばすと、
相手のガッツ添野も外出し。(まあ、こいつは今は独身だ。)

 そして、タイムアップ。
その瞬間、歴史に新しい1ページが書き加えられた。
メタボ高橋の(相手の)不敗神話はついに塗り替えられたのだ。


 試合終了後、外の様子を見た誰かがつぶやいていた。

「だから、今日は大雪なんだ。」

メドレー・リレー

 相変わらず、発熱の患者さんが多いです。

 インフルエンザや、溶連菌は子供が学校や保育園でもらうと
家族内にリレーのように感染が広がります。

 中には、保育園に行ってるY君みたいに一人で
最初「インフルエンザA型」、
治ったと思ったら、「溶連菌感染症」
その後すかさず「インフルエンザB型」になり、
こないだから「急性中耳炎」の治療中です、なんてかわいそうな子もいる。

 さしずめ「個人メドレー」ってとこですね。



 先日、来たFさんのお家はH君、Yちゃん、T君の3人兄弟です。
先週初めに一番下のT君が発熱、「インフルエンザB型」でした。

 続いて、Yちゃんが熱を出して来院。
「あー、感染っちゃったのね。」
とのどをみると、いや、こりゃ違うぞ。
診断は「溶連菌感染症」。

 おやおや、まあ、と思ってたら次の日にお兄ちゃんが熱発。
「どっちかねー。」とのどをみると
「うーん、こりゃ、溶連菌じゃないね、インフルエンザの検査しましょう。」
で、調べると果たして「インフルエンザ」。
しかし何と「A型」!
また、別口をもらってきちゃったんだ。

 3人3様の感染症で、いずれも出席停止。
お父さんは頭を抱えてましたね。
家にいる3人がお互い感染らないようにせねば。
しかも、両親も。


 で、今日、最後に「A型」になった一番上のH君が、治癒証明書をもらいに来院。
「あー、元気になったねー、よかったねー。」
で、のどをみると、
「あれ、ひょっとして、溶連菌、感染ってるかも。」
調べてみると、これがバッチリ「陽性」。


 「出席停止」は残念ながら、延長になりました。


謎の測定情報

 時々、よくわかんない人がかかることがあるが、
今日の方も良くわかんなかったなー。

 いや、正確に言うとその81歳の患者さんはフツーの方で、
鼻がのどにまわってしまう、とのことで来られたのだが、
問診票の「どうしました?」のところに
「測定結果で・・・」
と書いてありました。

 患者さんが持ってきたのが「良導絡測定情報」なるコピーでした。

 「りょうどうらく」と読むのでしょうか。
早速手元のパソコンでググッたら、どうも鍼灸のツボの話らしい。
ノイロメーターなる器械で、皮膚の電気抵抗を調べると、病気がわかるという!
農協に検査の人が来て、希望者は測定してもらったそうだ。

 それで、その結果、お医者さんにかかった方がいい、というので受診したらしい。


 うーん、何となく怪しいけど、私は鍼灸の知識はないので、内容や検査の妥当性はわからない。

 しかし、その測定情報は相当ヘンだぞ。
私の理解力が足りないのかサッパリわかりません。
こんな風に書いてあります。(以下原文のままです。)

 {症候情報}
 肩・首すじがこります。のぼせたり汗ばむことがありませんか。
 皮膚の異常(ただれ)に注意しましょう。 痔。
 せきが出たり息苦しいことや、喉(のど)の痛みがありませんか。

 肩こりや肩甲部に痛みがあります。口の中(特に歯と喉)に痛みや異常があります。
 皮膚の異常(にきびや吹出物)に注意してください。
 便通異常(下痢と便秘をくりかえす)はありませんか。


 うーん、こりゃ、意味不明です。
断定と質問と意見がごちゃ混ぜです。


 はじめは「肩・首すじがこります。」と断定されているのに、
すぐ「のぼせたり汗ばむことがありませんか。」と質問型式に。
そしてこんどは「皮膚の異常(ただれ)に注意しましょう。」と来て、
一体どう注意するんだ、と思う間もなく唐突に「痔。」
何で、いきなり「痔。」の一言?「痔」がどうしたの?
そしてまた質問が。


 後半も全然わかりませんね。
前半で「喉の痛みがありませんか。」と、質問してるのにここでは
「(特に歯と喉)に痛みや異常があります。」と、断定している。
痛みがあることがわかってんなら訊くなよ。

 皮膚の異常は常に注意しなくちゃいけないらしい。

 最後が質問で終わるのもいやだ。
下痢や便秘があったらどうなのよ。


 まあ、その患者さんは軽い副鼻腔炎があって、お薬出したんですけどね。


千住真理子バイオリン・リサイタル

 昨夜は、足利リトル・バードでCRPのコーラスをやってもらってるエミちゃんのバンド
「Rad Union」のライブでした。

 うーん、相変わらず上手い!
我々も来週のライブ、頑張んなきゃ、と思いました。


 そんで、今日はぐぐっと変わって、クラシック。
前回、N響でクラシック・コンサート・デビューをした私が、
今度は何と、バイオリン・リサイタルを聴いてきました。
(ありえねー。)


 前回は、薬剤師のコミネが強引にチケットを取ったのだったが、今回は
私の妻が、こっそりチケットをゲットしていた。

 栃木市文化会館で「千住真理子リサイタル」でした。

 少し早く行って、栃木名物「ポテト入り焼きそば」で腹ごしらえをした後、
会場に向かう。

 感想。
かなり、良かったです。
ちょっと、途中寝ちゃったけど。


 千住さんご本人が言ってましたが、ナマで見ると、いやーバイオリンって、肉体労働ですね。
ナンカ、大工さんがノコギリをひくような力強さで、
あの細いからだからよくパワーが出るなと、びっくりでした。


 そして、特に、千住さんのキャラクターに好感を持ちました。
登場の時、大またでずんずん歩いてきたので、おっ、と思ったのですが、
歯切れのいい話し方、自信たっぷりの立ち居振る舞いに、
あー、なんて男らしい(いや、いい意味で)人だろうと感じました。

 さすが、クラシック界で勝ち抜いてきただけのことはあるな、と。
何か、もっと気取った人かと思ってたので、意外でした。

 またピアノの人も、タキシード着た、怖そうなオールバックかなんかのおじさんかと思ったら
普通の服で、見た目もパン屋のおじさんみたいな優しそうな人でした。
二人で楽しんで、音楽をやってる、って感じがとても良かったです。
(後ろの席のおばさんがうるさかったなー。)


 
 それにしても、バイオリンってのは難しい楽器ですね。
ドレミを弾くだけでも、かなりの時間がかかるといいます。
ギターみたいにフレットがないので、なかなか正確な音程が出ないのですね。
しかも、高音域の楽器なので、人間の耳にはわずかなピッチの違いも不快に感じちゃうのですね。
それをあれだけ完璧に弾きこなす、ってのはスゴイなーと思いましたね。



 以前、勤務医時代、ある病院に耳鼻科のパートで行ってたことがあります。
そこは、精神科がメインの病院で、内科や耳鼻科が併設されていました。


 看護婦さんが、じゃあ、ちょっと先生休憩にしましょうか、と言って
病院内の別の部屋に、お茶を飲みに行きました。
その時、廊下を通っていくと、「院長室」と書かれた部屋から何やら動物の悲鳴みたいな声が。

「あら、院長、またやってるわね。」

「何か動物実験、してるんですか?(精神科の動物実験って怖そうだなー)」

「えー、あの音、院長先生のバイオリンよー。」



 バイオリン?!

いやどう聴いても、ネコの首しめてるようにしか、聴こえなかったが・・・・。

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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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