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広い意味ではスポンサーなんだけど

 

 ブログを日々ごらんの皆様はすでにお気づきのことと思いますが、
私のブログの最後のところにいつも3つくらい広告出てますね。

 例えば、インフルエンザのマスク激安とか、○○耳鼻科とか、耳鳴りがピタリと止まるとか。


 もちろん、あれ、私と何の関係もない。
私の意思とは無関係に出てるわけで。



 ブログって基本的に無料なので、広告を募って収入源になってるわけですね。


 で、1バナーいくらの契約になってるか知りませんが、
このブログの下に出る広告は、ブログのタイトルや内容のキーワードから
関連のあるものを自動的に検索して載せてるみたいですね。


 だから、私のブログにはインフルエンザ関連とか予防接種関連とか
春は花粉症対策グッズとか、
そーゆー方面の広告がくっついてることが多い。


 新潟に行った試合のあとはアルビレックス社長物語なんてのまであった。



 面白いのは自動的に拾ってるもんだから
私が
「酸素タンクなんかたいして効果ねえぞ。」
 と書いた記事の下に

「身も心もスッキリの酸素タンク、格安で!」
 なんて広告や

「整骨院の中にはけっこういい加減で怪しいとこもある。」
 なんて記事の次に

「体の不調は○○整骨院にお任せください。」
 なんて広告が出たりする。


 もちろん、広告の○○整骨院が怪しいぞ、といってるわけではないので
誤解のないように。(全く関係ないので、怪しいか怪しくないかはワカリマセン。)


 それにしても、広告主が見たら、やっぱ困るよね。


 でも、オレのせいじゃないモーン。


 さて、今日はこの下には何の広告が載ってますか?

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リフが命


 最近、ロック一辺倒ではなく、クラシックを聴くこともある、
というのは、私のブログの読者の人はもう知ってますね。


 で、聴いていて、おっと思ったことがある。


 「この曲は『リフ』から作ってるな。」

 さて、リフとはなんでしょう?

 「リフ」というのはおそらく「リフレイン」から派生した言葉なんだけど、
繰り返し演奏される短い、カッコいいフレーズのこと。


 ロックの曲作りに際していわゆる「メロディー」から作る方法と「リフ」から作る方法がある。

 メロディーには「歌メロ」と「サビ」があり、
ビートルズなんかは「歌メロA、B、サビ」の3パターンで、
ストーンズは「歌メロA、サビ」の2パターンでできてる曲が多い。

 別にロックでなくとも、ポップスでも演歌でもこの型式は成り立つ。


 クラシックもピアノ曲なんかではこの手が多く、
ベートーベンの「悲愴」はビリー・ジョエルが歌詞つけて歌ってるし、
ホルストの組曲「惑星」の「木星」も日本人の女性歌手が歌詞つけて歌ってましたね。



 一方、リフから作るのはロック独特だ。

 ビートルズにも「デイ・トリッパー」とか「バースデイ」などがあるが、
代表的なのはレッド・ツェッペリン。
アルバム「レッド・ツェッペリンⅡ」は、カッコいいリフの宝庫だ。


 モーツアルトのジュピターの第4楽章を聴いていると、
4つの音の繰り返しが基本になってることがわかる。

 これは明らかにリフによる曲づくりだ。

 もちろん、ロックよりずっと先にやったわけですね。
リフって言葉はなかったわけですけど。



 リフというのはシンプルでカッコいいのがキモ。


 その意味でいくと、クラシック界で最も優れた「リフ」は
ベートーベンの交響曲第5番「運命」
いわずと知れた「ジャジャジャジャーン」でしょう。

 この第1楽章は完全に「リフ」による曲づくりで、
「ジャジャジャジャーン」が、手を変え品を変え繰り返されます。



 じゃあ、ロックで優れたリフといえば?


 パッと思い浮かんだだけでも
先のツェッペリンのホール・ロッタ・ラブ、ハート・ブレイカーをはじめ、
パープルのブラックナイト、バーン、
クラプトンのレイラ、クリームのサンシャイン・ラブ、ジミヘンのパープル・ヘイズ、
キンクスのユー・リアリー・ガット・ミー、フリーのオール・ライト・ナウ
T-レックスの20th,センチュリー・ボーイ、クリムゾンの21世紀の精神異常者、
グリーン・デイのアメリカン・イディオット、等々
あげればキリがありませんね。



 しかし、シンプルで、カッコいいってことでは、
ストーンズの最初の№1ヒット、
「サティスファクション」を越えるリフはない、
と私は思います。



 

インフルエンザな日々

 今週から当院でも従来型のいわゆる「季節性インフルエンザ」の予防接種を開始しました。
まだ、余裕がありますが、ご希望の方は早めにご予約ください。

 どうせ、今年は浦和レッズの「優勝記念インフルエンザ半額セール」はありませんので、
待っていても無駄ですぜ。
いっその事、
「浦和レッズ不振下位低迷、天皇杯&ナビスコ杯敗退記念インフルエンザ倍額セール」
をやりたいくらいじゃ。


 あっ、イカン、この辺の話題になると、
つい気持ちが、ささくれているもんで・・・・。

 冷静に・・・・。



 一方、並行して「新型インフルエンザ」も、毎日出てますね。

 インフルエンザの予防接種をしながら、
一方でインフルエンザの検査、治療をすることは
今までなかったことで、ちょっと変な感じですね。


 先日ブログに書いた困った開業医の先生の噂が伝わったのか、
今日、医師会から
「タミフル、リレンザの予防投与はダメよ」
という内容の連絡の書類が来た。
あの小児科の先生、ちゃんと読んだかしら。


 そして、新型のワクチンの方も、先週末に届きました。
しかし、各医療機関からの申請が多かったようで
当院の割り当ては3人分のみでした。



 で、私はというと、以前書いたように注射キライなので、
自分の分は、知り合いの娘さんで障害のある17歳の女の子に回しちゃいました。
これ、当局が知ったら私は罰せられるのかしら。
でも、いまだ口も利けない身の回りのこともできない彼女がインフルエンザになったら、
そっちのほうが絶対ヤバイ、でしょ。



 だから、ブログを読んだ人はこのこと告げ口しないように。


(じゃあ、わざわざ書くな、って話もあるが、
実はホントのとこズイブン書くの迷ったんですが、
この間ブログにあんなこと書いたので
で、どーだったのよ、と思ってらっしゃる方も少なからずいらっしゃるか、と思いまして。
しかし、これで「新型」にかかって死んじゃったら、そーとーカッコ悪いなー、オレ。)

足利市の事業見直し、大歓迎です。

 先週から、足利市で「自治体の事業の仕分け」作業が始まったそうです。

 これは、いわゆる市の予算を使った公共事業について、
それが、妥当であるかどうかを非営利の第3者機関に審査してもらい、
事業の見直しを図るものです。

 先の市長選で当選した大豆生田氏の公約でもありました。


 いやー、いいですねー。


 民主党の改革も進んでいるようですが、公共事業、いらないもの、無駄なもの
コストかかりすぎなもの、絶対あるでしょう。


 「今までがそうだったから。」
「この件は、今までどおりで。」
ということで、見直しの図られなかった事業にメスが入るのは市民として大歓迎です。

 今回の審査でも多数の見直しが指摘されたようです。


 またうれしいのは、このことが「県内初」ということで、
他の自治体からもたくさんの傍聴者が来てるという事。


 大体、保守的な栃木県の中にあっても、足利市はさらにこの手の動きに鈍く、
情報公開や制度の柔軟性なんかでも、
新聞などでランキングが発表されるといつもビリ近辺でした。


 少しづつ希望が見えてきました。


 いろんな抵抗勢力はあるかもしれませんが、
大豆生田氏には是非がんばってもらって、
滅びゆく足利市を
逆に新しい力で地域をリードする
活力ある都市に生まれ変わらせていただきたい。
そして、市民が周囲に誇れるような街に戻してもらいたいと思います。

別のチーム



 もう10日ほど前の話、
あるお母さんが、診察室の私のデスクトップのパソコンの壁紙を見て

「あっ、○○ちゃん、あれが埼スタじゃない。」

「そうですよ。」と私。

「すごいですね、いつですか、これ。」

「これはね、2年前、アジアチャンピオンズリーグの決勝戦ですね。」

「今週オレ埼スタ行くんだー。」

「おお、いいねー。」

ん?今週?今週末は確か新潟アゥエイのはず。

「あー、そうか、大宮か。」

「そう、大宮アルディージャ、川崎とやるんだ。」

「インフルエンザはやってますけど、ヒトゴミ大丈夫でしょうか?」

「いやー、埼スタで大宮なら大丈夫でしょう。すいてますよ。」

そんなこといって送り出した。
今思うと、大宮に対して「上から目線」でした。


 んで、その週末は、浦和は新潟で勝ち、大宮は負けちゃったわけだ。


 それにしても、先週の土曜日の外来はすいてて良かったなー。
今週はめちゃ込みで(それもインフルエンザではなく)
今週だったら絶対新潟行き間に合わなかった。

 何とか天気は持ちそうかなー。


  2009年 J1第30節
  浦和レッズ    0-3    大宮アルディージャ   (埼玉スタジアム2002)
       (前半  0-1)
       (後半  0-2)



 先週、苦しみながらも勝ち点3を掴んだレッズ。

 そして、昨日ガンバが引き分け、新潟が負けた。
今後のがんばりで、まだまだ上に行ける、
そんなチャンスだったんだけど・・・・。


 中盤のチェックのゆるさは1週間前とは別のチームと思えるほど。

 格上のチームには激しく、格下にはやさしく、
相手に合わせるのがレッズのサッカー。
で、格下に勝ち点をプレゼント。

 うれしかったと思いますよ。
残留争いの大宮も、J4の松本も。

 しかし、なんで先週みたいなアグレッシブなサッカーができないかな。

 高原も達也も、そんなことではワールドカップどころじゃありませんぜ。
(試合開始早々、岡田代表監督の顔がオーロラビジョンで抜かれて、スタジアムがどよめいた。
本人もいきなりでびっくりした顔してたけど。)


 大宮は激しいプレスと、奪ったらシンプルにトップのラファエルに出す攻撃。
しかし、それが簡単にはまっちゃうんだよなー。
なんか、途中で修正とかなかったわけ?

 そして、坪井君!
またまたスランプになっちゃったようで・・・。
ちょっと、次節の先発は考えたほうがいいですね。



 終盤のディフェンスの崩壊は、今期何回見たことか。


 降格を争うチームと、優勝を狙うチームの戦いには見えませんでしたね。

 その分、山岸の見せ場が増えちゃって。
3回の1対1を2回止めたし、いいセーブもあったし。


 結果、完敗です。



 ああ、もうあの患者さんの男の子の前でサッカーの話はしたくない。
今日の試合、行ってないだろうなー、まさか。


インフルエンザ、困った話


 【その1】

 昨日来た、患者さん(女性、成人)の話。

 37度台の熱があり体がだるい、とのこと。

 「周りにインフルエンザの方はいましたか?」

 「高校生の息子が先週39度までの熱が2日続いたんですが、
近くのお医者さんでインフルエンザではないといわれました。」

 「学校ではどうなんですか。」

 「それが、息子のいる2年生はそうでもないんですけど、1年3年は大分多いという噂が・・・。」

 「噂?」

 「学校側が公表しないんです。」

 話としては、その高校(足利市内ではない)では、1年生、3年生に
インフルエンザと思われる多数の欠席者があるのに、
保護者には特に連絡をせず、修学旅行なんかも行っちゃったらしい。
最近、世の中でインフルエンザが流行ってるので注意しましょう、
というプリントが来ただけだという。


 
 これ、ダメですね。


 風評被害を防ぐため隠蔽した、としたら問題ですね。


 こういう、社会に影響を与える情報は、なるべく早く、広く、正しく伝えるべきです。


 自然災害でも、事故でも、伝染病でも「正確な情報」が、最も重要です。



 【その2】

 そして、今日の午後来たアレルギー性鼻炎の小学5年生の男の子。

「また、鼻炎出てきたね、お薬出します。」

すると、お母さんが

「この子、お姉ちゃんがインフルエンザだったので、予防してるんですが。」

「予防?」

「ええ、リレンザを。」

「リレンザ!この子なんか病気あったっけ、腎臓とか糖尿とか・・・。」

「何もないです。」

「何か症状あるの?」

「咳ひとつしません。」

「だー、どこの病院?」

「×××です。」

「また、あそこか。ひょっとして、お姉ちゃんは他に薬何か出てる?」

「トミロン出てます。中耳炎とかにならないようにって。」

 あー、全く話にならん。

 新型インフルエンザで耐性ウイルスが出てるから、
タミフル、リレンザの予防投与は控えるようにと、
WHO(世界保健機構)が通達を出したのは9月のこと。
それを受けて、厚労省も同様の勧告を行っている。
予防投与のリスク」「アメリカCDC」参照。


 その前、7月に大阪で見つかった新型インフルエンザの耐性ウイルスも、
予防投与を受けていた40代の女性教諭だった。



 そもそも、季節性のインフルエンザでも予防投与は、
ごく限られたハイリスクの場合しか認められてないし、それも保険適応はなく自費扱いだ。



 
 なんか、こんな話聞いて、情けなくなってガックリきて、
そのあと、夕方、仕事するのがしんどかった。


ニューヒーロー賞は誰に

 秋を迎えた、おぐじびフットサル。
移籍シーズンを終え、新戦力ついにベールを脱ぐ。



  おぐじびフットサル 秋の陣

  おぐじびレッドダイヤモンズ   9-9    コミネアントラーズ  (佐野市フットエナジー)
       ( 第1クォーター    2-3)
       ( 第2クォーター    3-3)
       ( 第3クォーター    2-2)
       ( 第4クォーター     2-1)




 思えば、前回歯科との死闘(?)のあと、8月に開催予定だったが、
私の不慮の事故と、モンチッチ金盛の骨折などもあり、
約4ヶ月のブランクができてしまった。

 この間、移籍マーケットが解禁になり、
モンチッチ金盛は海外(イバラギ国)に移籍。

 そして、何人かの新戦力が移籍してきた。


 いつものように年齢別でジャンケン。

 あれ、メタボ高橋はどうした。
スター選手は後から来るってか。


 キック・オフ。

 ああ、なんか体がオモイ。
やはりブランクあきすぎた。

 などといってるうちに、な、なんとショーグン小峰にゴールを決められてしまう。
そんな、バカな。

 噂によると、やつは最近ひそかに鍛えてるらしい。

 うーむ、恐るべし、テロ国家。

 メクラ打ちのテポドンパスだけではなく、中距離ミサイルを配備したようだ。



 一方我が方は、新戦力の「モンテディオ内田」が大ブレーク。


 味方の完全にウラをかくスルーや、
ゴール前キーパーと一対一の場面でいきなり1人でコケてしまう
などのスーパー・プレーを連発。

 文字通り「壊れた(ブレークした)」プレーで
ピッチ内外の人々を魅了した。

 こんな逸材が蔵王山中に眠っていたのか。
まだまだ日本は広い。



 そうとわかっていたら、なんとしてでも相手チームに入ってもらうんだった。



 我が方は失点を重ね、一時は3-0に。


 それにしても、モンテ内田、メタボ高橋のお株を奪うかのようなファンタジスタぶりだ。
メタボ、のんびりしてる場合ではない。

 怪我して欠場してる間にデル・ピエロにポジションを奪われてしまった
ロベルト・バッジョみたいになるぞ。



 さて、開始しばらくはモンテディオ内田のプレーに翻弄されてた我がチームだが、
なるべく彼にボールを回さないようにして、体勢を立て直す。

 何とか、私が2ゴールを奪い、1点差まで詰め寄った。



 そして、休憩、再開後、相手チームに新たな新兵器が出現。

 モンチッチに代わって移籍してきたエリリン・タケイだ。

 リーグ初の、女性プレーヤー、独身、ボディサイズは非公開だ。


 これは手ごわい。

 なんせ、彼女がボールを持つと誰も、プレスにいけない。

 下手にチャージに行くとセクハライエローカードをもらっちゃうからだ。

 しかも、足元も達者で、ルックスだけのプレーヤーではないことがわかる。
ついに、ゴールも決められてしまった。



 そして第3クォーター。
満を持してメタボ高橋、登場。
1時間の遅刻だぞ、おい。

 例によって、腕のストレッチなど、サッカーには一見関係ないと思われる
謎の準備運動をして、ゲームに入る。


 おお、確かに存在感ある。
相手のコーナーキックを自分で蹴ったり、いまだにルールを理解してないとこもスゴイ。


 こちらも、新人「モヤシ眼鏡オーハラ」を投入。

 コイツは使える。
一見、地味でモヤシ青年ぽいが、運動量も足技もある。
その活躍もあり追加点も入るが、しかし、なかなか追いつけない。


「このままでは、ヤバイ。」


 その時である。
メタボ高橋がシュートにいったところを、思わずブロックしたら
ハゲしく足を蹴られてしまった。

 「痛ってー。」

 思わずその場に倒れこむ。

 「なんて、ワリに合わないことしちまったんだ。」

 よく考えれば、彼ならばシュートは打たせても問題なかったはず。

 焦りが、冷静な判断を奪ってしまう。


 相手GKパナソニック松下は担当代わったせいか、神がかり的セーブを連発。


 とかいううちに残りわずか。



 しかし、最終盤、ついに我々がリードを奪う。
よし、ラストワンプレー、逃げ切りじゃ、と思ったロスタイムにまさかの失点。


 ああ、がっかり。


 結果はドローでした。



 で、その後、オリオン座流星群も見ずに、2時過ぎまで飲んでしまう。



 ああ、今日は朝から体が痛い。
若干酒も残ってるかも。
おまけに、蹴られた足も腫れてきた。
もっと、鍛えねばいけませんな。


 試合後、エリリンに踏んでもらい快感に悶えるメタボ高橋の図。
 2009.10フットサル


新型インフルワクチンの悩み


 さて、新型インフルエンザワクチンについては、
お上から全く音沙汰がありませんが、
患者さんは、毎日出てますね。



 実は、新型インフルエンザのワクチンの優先接種順位が発表されてから、
ずっと、悩んでることがあります。


 それは、オレ、ワクチンどうしよう、ということ。


 世の中には、インフルエンザになると重症化して死んじゃうかもしれないリスクを持った人がいる。

 そんな人を差し置いて、オレが打っていいものかと。

 ワクチンがみんなにいきわたればいいけど、ずっと「足らない」といわれている。

 じゃあ、オレの分ももっと必要な人のとこに回したい、と思うわけだ。

 オレがかかっても多分、死ぬことは無いだろう。
2~3日仕事休むかどうかだと思う。

 もちろん「感染源」になってしまうとマズイ、という考えはあるが、
別に入院患者さんがいるわけじゃなし、自分に「感染力」があるかどうかくらい、
医者であるから、わかるはずだ。



 ただ、たった一人分をどこにまわすかっていうと、これがナカナカ難しいんですけど。
何かいい考えはありませんか。


 以前、患者さんにいわれたことがある。
「お医者さんが風邪引かないのは、
何か一般人には手に入らない、いい薬とか注射とかがあるんですか。」


 これは、驚きましたね。


 もちろんそんなものないし、あればまず患者さんに使うって。


 以前、タミフルがなくなっちゃった年、
自分用にとっておいたタミフルを患者さんにゆずっちゃったこともあったなー。
(「タミフルの消えた冬」参照。)

 日々、さまざまな菌やウイルスを浴びてると、次第に「免疫」がついてきて
ワクチン打ったと同じ状態になることはあります。



 「新型」もそろそろついてたりして・・・。


 と、思うと、ますます打つのが申し訳ない。



 あと、もう一つ。


 ・・・・オレ、注射キライだし。

 

従来型インフルエンザと新型インフルエンザ


 今日から、医療従事者は新型インフルエンザのワクチン接種が開始されます。

 って、朝のニュースで言おうが、どこにもワクチンないよ。
何の連絡もないよ。



 というわけで、今日もたくさんの新型インフルエンザの患者さんの診察をする。
ワクチンまだ打ってないのに、自分は相変わらずマスクもしてないけど。
(職員にはみんなしてもらってますが)

 その代わり手洗いは、ヒマがあれば、いやヒマが無くてもやっていて、
外来のペーパータオルはどんどん消費されていく。

 言っとくけど、インフルエンザ、なんといってもうがいより手洗いです。
うがいはたいして効果が無い、と考えていいが流水の手洗いは効果的。
ただし、タオルは使い捨てのペーパータオルですよ。



 それにしてもインフルエンザ、急激に増えてますね。



 市内のある学校では、修学旅行に行ってインフルエンザが学年中に広がったらしい。
旅行中に熱で3人帰ったそうな。
いろいろ事情はあると思うが危機管理ができてませんな。




 一方、季節性の従来型インフルエンザについては、当院は今日から予防接種の予約開始。


 噂ではすでに予約でいっぱいでキャンセル待ちの病院もあるみたいで
受付は朝から電話応対に追われてた。




 ところで、最近思うのですが、季節性のインフルエンザ、今年はどうなるんだろうか?


 かつて、「スペイン風邪」といわれたインフルエンザはH1N1であることが後にわかった。
その後、1957年「アジア風邪」と呼ばれるH2N2型が流行した時にH1N1は姿を消した。
さらにその後「香港風邪」と呼ばれるH3N2型が流行し、その前のH2N2は姿を消したのです。
それが1968年のことです。


 つまりココまでは、A型は流行するのは常に1種類、ってことになります。


 しかし、1977年に流行したソ連風邪はH1N1型。
つまり消えていたスペイン風邪の亜型だったのです。


 そしてこの時に、H3N2は消えなかった


 だから、最近はAソ連型、A香港型、そしてB型が毎冬流行し、
予防接種もその3種類が入ってます。


 新型インフルエンザはH1N1の亜型です。


 さて、この冬、果たしてソ連風邪は姿を見せるのか、
新型の登場とともにまた消滅するのか?
はたまたA香港型はどうか。

 ひょっとして、従来型、出なかったりして・・・。


 まあ、それはわかんないし、B型は少なくとも残るだろうから、
とりあえず従来型ワクチンは打っといたほうがいいですけどね。


個人的連敗を脱出しました


 清水●ガ大阪●柏●広島●神戸●山形○川崎○横浜●千葉○

 ここんとこのJリーグで私が行った清水、柏、横浜はすべて負け。
ホームや近隣の「日帰り圏」のゲームで私が行かなかった山形、川崎、千葉戦は
すべてレッズが勝ってる。

 オレが行くと負けるのか。

 この個人的な連敗から何とか抜け出たい。
(実は神戸もいくつもリだったが電車の切符が取れなかったし、先週の松本も行くつもりだったので、それ行ってるとさらに連敗だったわけだ。)



 さて、新潟戦。

 土曜日の4時キックオフなので、午前中の診察が長引かなければ行けそうだ。


 JR両毛線では間に合わないので、北関東道を使い高崎までは車で。
電車では1時間15分かかるところが、車では45分なのだ。
駅に車を駐めて、新幹線に飛び乗る。

 ここで、遅い昼メシ。

 アルビレックスは「トリ」なので「たかべん」の鳥弁当かと思ったが、
必勝を祈願してやはりここはダルマ弁当に祈りをささげる。
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 やってきましたビッグスワン。
いつも車で来るので、新幹線で来たのは初めて。
ワリと駅から近いんすね。
田んぼの中にあるからもっと遠いのかと思ってた。
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 ここはいつも満員になるので、盛り上がる。
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 さて、着いてじきに試合開始


  2009年J1第29節  
  アルビレックス新潟    0-1    浦和レッズ   (東北電力ビッグスワン)
         (前半     0-1)
         (後半     0-0)




 ここのところ、早い時間帯の失点が課題だったが、
今日はラッキー(?)な先制ゴールが開始早々に決まる。

 いや、ラッキーではなく、チャレンジャーとしての貪欲さが
連勝中で、前節はアントラーズも下した新潟の慢心の隙を突いた、と考えたい。

 その後、しばらく試合のペースを掴みかけるが、
前半途中から、リアクションサッカーに変わってしまう。

 そして、坪井君・・・、頼むよ。
 
 相手に合わせちゃうのが、レッズの悪い癖だが、
そこまで合わせることないだろうというほどの
ボックス内での坪井君の相手へのパス。

 あれ入ってたら、シャレじゃすまんよ。

 山岸、スーパーセーブ。


 後半どんどんと運動量が落ちるのがアルビレックスの特徴。

 加えて、今日のレッズのプレスは効いてましたね。
相手のボールの出しどころに2人3人でチェックに行く。
エジもよく守備してました。



 まあ、王者のサッカーにはほど遠いけど、勝ってよかった、という試合。
個人的連敗もこれで脱出。
帰りに新潟駅のコンビニでこんなの買ったのも勝利の余裕から。
(負けてたら絶対買わんもんね。)
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 ついでにこんな謎のお菓子も買ってしまった。
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 新潟米を使ったチップスって・・・・、ほとんど「うすやき塩せんべい」だなこりゃ。
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 帰りが車なので、せっかくの新幹線でビールは飲めず残念でしたが、
でも9時には家に帰り、Jリーグタイムに間に合うなんて、
新潟は横浜や川崎よりずっと近いです。


新型インフルエンザの現場では

 
 インフルエンザはここに来て急激に増えており、
当院でも毎日数人が診断されてる。

 患者さんが意外と冷静なので大変助かってます。


 また、学校にしても、今回はきちんと早めに「学級閉鎖」をしてくれるので
流行の拡大がある程度緩和されてるようだ。



 今までは冬にインフルエンザが流行ると、
「始業時間を1時間遅らせる」
というわけのわかんない処置が施されていた。


 一体、あれは誰が考え出したんでしょうね。


 何の効果もないばかりか、
1時間遅れなら、なんとか無理して学校行っちゃおうか、なんていう子供も出るので
かえって、流行は拡大し、長引く恐れがある。


 今回は始業を遅らせるか、という議論は出なかったのか、
そこら辺の校長先生に訊いてみたいもんだ。


 今ぐらいで、推移してくれれば、タミフル、リレンザも安定供給され、
適切な治療が受けられるはず。

 まだまだこれからでしょうが、季節性のインフルエンザや一般の風邪が流行る前に
ある程度沈静化してくれるといいですね。

 大事なことは、正しい知識と落ち着いた対応だと思います。
そのためにはきちっとした情報の開示が肝心でしょう。


 その割りに、国や県からの情報は、我々医療機関にきちんと渡ってるとはいい難い。


 新型インフルエンザのワクチンについて、来週から接種が始まるわけですが
この情報がほとんど入ってこない。

 マスコミにはいろいろリークされてるので患者さんからの問い合わせも多いのだが
お上から何も言ってこないので、
こちらとしては「ワカリマセン」としかいえない。



 先週の土曜日、毎日たくさん来る郵便物の中にある封筒を発見。
栃木県医師会からで「重要」のスタンプが。

 これが、なんと各医療機関に新型インフルエンザ接種医療機関を募るアンケートの書類だった。


 見れば13日までに返信のこと、とある。


 文書の日付が10月8日。
普通郵便だからおそらく9日午後に配達されたんだろうが
私が発見したのが10日土曜日。
だって、11日、12日は連休だぞ。

 一応その日に郵便局に直接持ってったけど、なんか連絡いい加減。


 連休明けの13日に病院に行って、初めて封筒を開き、あれれという先生だっているだろうに。
そもそも、こんな重要な書類は普通郵便じゃなく、配達確認とか、医師会から手渡しとか
もっと確実な方法で、渡すべきでは?

 

 で、今日までの時点で問屋さんにワクチンが入荷したとの知らせも、
こっちが出したアンケートの返信に対する、お役所からの返事もない。

 ホントにお役所、大丈夫?
 

本気と手抜き


 先日のクラシック・コンサートの件で、
クラシック・ファンの友人から、海外の一流オーケストラは
日本に来ると手抜きすることもある、と教わりました。


 なるほど。

 そりゃあるかも。


 近年、ヨーロッパの一流クラブチームが、夏に日本にやってきて
Jリーグのチームと対戦します。
いや、サッカーの話ですけど。

 ヨーロッパでは秋からリーグが始まるので、シーズン前の調整と、
ジャパン・マネーを稼ぎに巡業するわけです。

 数年前は数多く来たのですが、年々減り、
今年あたりはほとんど来なかったのではないでしょうか。




 彼らはシーズン前だから怪我しちゃいけないし、
日本で負けてもどうせ本国ではニュースにもならない。

 そこで、テキトーな試合をする。

 
 ベッカム目当てとかでキャーキャーいってる人はいいんですが、
サッカーファンはじきにそういった試合に足を運ばなくなっちゃいました。
彼らが普段ヨーロッパではどんなプレーをしてるかはスカパーなんかでよく知ってるし、
チケットも高いですしね。



 ただ、中にはスゲエと思うのもあって、私が見たのでは全盛期のロナウジーニョです。
当時、バルセロナ所属。


 国立で鹿島アントラーズとやりました。

 ロナウジーニョはそんなに全力には見えないのだが、
鹿島の選手をひょいひょいかわし、あっという間にゴールに持ち込んでしまう。

 真剣にやってる日本選手が、まるで小学生のようにかわされちゃうのは驚きでした。


 しまいには、ボールを出すと奪われてゴールされるので、
鹿島のキーパーはなかなかゴールキックを蹴りません。

 負けてるチームのほうが遅延行為をするのは、あとにも先にもそのとき見たきりです。

 ロナがバロン・ドール取ったころです。

 キライな鹿島がチンチンにやられるので、そりゃキモチよかったっす。
メインスタンドのわれわれの回りもほとんどバルサファンでやんやの喝采を送ってました。


 
 この場合も、バルセロナがめちゃくちゃ本気出したわけではないんだけど、
実力差が激しくあった、というだけの話で。



 そーいや、昨日の日本対トーゴはヒドかったっすね。

 まあ、3日前にワールドカップ出場がなくなり、
そのまま飛行機にマル1日乗って日本に来たチームに
真面目に試合やれって方が無理ですが。


 とても金とってお客さんに見せる試合じゃなかったです。

 私も最初はいつものように大画面テレビの前で見てたんですが、
あまりに酷いんで、後半は自室でパソコンうちながら
小さいテレビを横につけて経過だけ聞いてました。

 アナウンサーや解説者はしきりに盛り上げようとするんだけど、
苦労してたわ。
 おまけに、少なくとも3~4回「トーゴ」のことを「ガーナ」と言ってたし。

 しかも、他にニュースがないと見えて、今朝のスポーツ紙の1面が
「森本、代表初ゴール」「岡崎またハット」「本田も決めた」「トーゴに圧勝」
などというのも、なんだかなー。

 知らない人が見たら、日本代表、ホントにワールドカップでベスト4にはいるかと思ったりして。



ラモーンズの激情


 先日ウチの病院にかかった赤ちゃん。

 お母さんに抱っこされた姿をふと見るとなんと「RAMONES」のベビー服。

 おおおお、こりゃカッコええ。

 ちなみにラモーンズとは1976年にメジャーデビューしたパンク・ロックの元祖とも言えるバンド。

 これでんがな、これ。
デビューアルバム「ラモーンズの激情」。(しかし、今思うとなんだかなーの邦題だ)
ramones.jpg

 私、大好きで、もちろんアルバムもたくさん持ってるし、
我がCRPでも、何曲かラモーンズの曲を演奏している。

 ラモーンズはニューヨーク・パンクの元祖で、
まだ、セックス・ピストルズやクラッシュなどのロンドン・パンクが出る前、
ラジオで「今、パンク・ロックという音楽がニューヨークで人気が出ている。」
という話題で紹介され初めて聴いたのが、このアルバム。
私が高校生の頃だ。


 モズライトを腰の下まで下げて、「ワン・ツー・スリー・ゴー!」で
ほとんどが2分台で終わっちゃうシンプルな曲。
激しいダウンストロークの「ネズミ花火」みたいなバンドだった。



 というわけで、
このお母さん、赤ちゃんにまで着せるなんて相当なロックマニアだな、と思い、うれしくなって

「ラモーンズですね、カッコいいですね。」

と、声をかけたところ

「????」

な、反応。

「いやあ、その○○ちゃんの服。」

といったら

「え、これですか、これ古着で買ったのでわかんないです。」


 なーんだ、がっかり。



 そーいえば、ちょっと前には双子の兄弟で
「ジミ・ヘンドリックス」のTシャツ着てて、
「おお、ジミヘンですね。」と声をかけたら、
やっぱりお母さん全く知らなかった。


 ストーンズのベロ・マークも、それと知らずに着てる人がけっこう多いと聞く。



 別にロック聴かなくてもいいけど、
自分や自分の子供が着てる服くらい把握しててほしいです。



 ちなみに、最初のお母さん、
RAMONESを、全く知らないばかりか、そのベビー服のロゴを
「ロマンス」だと思ってたらしい。


 ロマンス、ですか。


 それ聞いたら、ラモーンズのメンバー、泣くよ。

中継はなかったけど


 天皇杯は今年は2回戦から。
年々J1チームの参加が早まってきてトーナメントの下の方から出なきゃならなくなる。
確か去年は4回戦から、以前は5回戦くらいから出てたような。

 なので、私の中では「天皇杯は年末行事」というイメージがずっとあったのだが、
これが最近変わってきている。
これは別に地球温暖化の影響ではないです。

 そこで、今年はなんと初戦は地域リーグのチームと対戦。
J1、J2、そしてJFLとあってさらにその下だから、
まあ簡単に言えば「4部リーグ」だ。

 もちろん名前も聞いたことない、ええと「松本山雅」ですか。
資料を見ないと出てこない。

 大体このチーム名、何て読むの?
なんか、書道家の名前みたいなチーム名だ。

 事前に得た情報によると、このチーム、
なんと浦和レッズとの対戦を記念してタオルマフラー作っちゃったらしい。

 そのことを妻に話すと
「へえー、可愛いじゃん。」

 そうだよねー。
対戦するだけで記念マフラー作っちゃうなんて。
まるで、初めてナビスコカップの決勝に進出して、
それだけでうれしくて、対戦前に決勝進出記念タオルマフラー作って、
結局本番では負けちゃったどっかのチームみたいだ。(あれ?)

 さて、そんなわけなので当然テレビ中継などない。

 松本に行こうかズイブン迷い、スタジアムまでのアクセスや電車の時間までも調べたが、
まあ、天皇杯は年末行事だし、3回戦からでいいやー、と自宅待機。

 結局、今シーズン初めて録画でもナマでも「観戦しない」試合になりました。
 

 第89回天皇杯 2回戦
   松本山雅FC   2-0   浦和レッズ   (アルウィン松本)
       (前半   1-0)
       (後半   1-0)



 自宅でのんびり、本読んだりなんかしながら、ふと時計を見ると1時過ぎ。

 おお、インターネットで試合経過をチェックしとくか、と思い、
浦和レッズの公式サイトを開いてみる。

 このAll Come Togetherのページいらねえよ、ったく時間かかるし。
などと思いながらページが開くの待ってると、
重いなー、なかなか開かない。
きっと、テレビ中継ないからみんな見てんだなー。

 待ってると、徐々に開く画面の試合経過の欄にまず「1」の数字が。
お、点入ってるじゃん、でも待てよ、そこはホームチームの位置、
今回レッズはアゥエイのはず・・・・。

 すると、ページが表示される。
がーん、1-0で負けてるじゃん!

 急いで階下に降りて家族に
「いやー、開始早々レッズ点取られてるぜ。」
「しょうがないねー。」

 しかし、その会話の中にはレッズが負ける、という不安はまだ全くなかった。

 テレビをつけてみる。
NHK-BSでガンバ大阪が流通経済大学とやってる。
と、見てる間に流通経済大の方が先制。

 おおー。

 やっぱり天皇杯ってこんなもんだ。

 しかし、じきにガンバが同点、逆転。
でも、やっぱ、こうなるなー。
早い時間に取っちゃうと、あと持たなくなっちゃうんだよね。


 で、また、2階でインターネットを開く。
げ、まだ1-0かよ。

 しかも平川ハーフ・タイムで交代してる。
そんな酷かったのか。

 その後もチラチラ更新するが得点の動きがない。

 横でテレビをつけてガンバの試合も見る。
こちらは最終的に5-2と圧勝だ。


 お、ガンバの試合終わったな、というのを見てパソコンの「更新ボタン」をポチッとクリック。


 あ、・・・動きが、・・・・追加点取られてるし、しかも89分・・・・・。

 ナニがおきたんだ・・・・。




 夜7時のNHKニュースでいつもは野球とゴルフしかやらないスポーツコーナーで
天皇杯のニュースが報道されました。
このレッズの試合のみ、映像つき、松本FCの選手のインタビューつきで。
他の2回戦の試合については、結果の字幕すら出ませんでした。


 おかげで、山岸のバンザイシーン、原口のスカッと抜かれるシーン、
ナマ中継も録画放送もないけど、ちゃんとテレビの画像で「観戦」できました。(涙)

ゲイジュツの秋



 実は、(実はってこともないか)昨日、私、妻と二人で東京はサントリーホールまで
クラシックのコンサートを聴きに行ってまいりました。

 なんたってクラシックでっせ。
クラッシュじゃないよ。(注:イギリスの超有名パンクロックバンド、もうとっくに解散してます。)


 今年初め、足利市民会館でN響に行ってから、クラシックにはまってるウチの奥さん。
それまで我が家にはほとんどなかったクラシックのCD買いまくりです。

 私も何となく影響でCD聴く機会が増えました。


 で、なぜ、今回は、ってことですが、
インターネットで音楽チケット(来年1月に来日するグリーンデイ)検索してたところ
偶然発見したのが
10月10日サントリーホール、ニューヨーク・フィルハーモニー・オーケストラ、
演目、モーツアルト交響曲第41番「ジュピター」、ベートーベン交響曲第7番、他。


 これのどこに反応したかというと、
サントリーホールってのは俺でも名前知ってるくらいなのでいいホールなんだろう。
ニューヨーク・フィルってのもやっぱすごいんだろう。
やっぱ、足利陸上競技場で栃木SCの試合見るより、
埼玉スタジアムで浦和レッズの試合見たほうが面白いだろう。
という点も確かにありました。


 しかし、決め手は演目です。


 ジュピターはかなり好きです。


 でも、もっと好きなのがベートーベンの7番通称「ベトシチ」です。


 NHKのある番組でこの曲を知ったのですが、これが、盛り上がる曲なんだ。


 特に後半第3楽章から第4楽章は、それこそ「ロックな」展開でカッコいいのだ。

 (もっともジュピターもベトシチも今年になってから初めて聴いたんですが。)



 そんなわけで、午前の診察終了後、愛車S2000で東京へ。
もちろんカーステレオでジュピターとベトシチかけながら。


 近くのレストランで腹ごしらえしてサントリーホールへ。


 おお、ここがクラシック界の埼玉スタジアムといわれるサントリーホールか。

 開場前、周りで待ってるお客さんは割りとクールです。
ニューヨーク・フィルっていったら、
ベルリン・フィルやウィーン・フィルをマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナだとすれば
ACミランくらいのランクなんじゃないの。

 もっと、盛り上がってるかと思った。


 会場に入り、席は3列目。
近いぞ。

 客席はほぼ満員。


 指揮者はアラン・ギルバートというヒトでお母さんが日本人らしい。
川平慈英さんがやや太った感じで何となく指揮者のイメージではない。

 でも、いいーーーんです。
(そういや同時刻のスコットランド戦どうなってるかと、一瞬頭をよぎったりする)


 演奏が始まります。

 素人なのでよくワカリマセンが、音がやっぱりすごくいいみたい。


 休憩を挟んで「ベトシチ」じゃ。

 おおおおお、いいいぞおおおおお。

 後半にかけてどんどん盛り上がってくる。
川平さんの汗が飛び散り、ほっぺたの肉がブルンブルン動いている。


 ああ、手拍子したい、立ち上がって踊りたい、
しかし、やっぱクラシックではそれはダメなのね。

 よく、みんなじっと座って聴いてられるな。



 てなわけで、大いに感動したクラシック・コンサートだったです。
帰りの車でもジュピターとベトシチかけて帰ってきました。


 でも、できれば、川平さんに合わせて、
立ち上がってエア・ギターならぬ「エア・指揮者」やりたかった。

 あ、指揮者はもともと「エアー」だわ。

台風の日

 今年は来ないじゃん、と思ってた台風が、
あっという間に日本列島を直撃し、多くの被害も出たみたいです。

 以前に比べて、いわゆる台風シーズンよりもかなり遅い時期に、
台風が日本に近いところで誕生し、勢力を弱めずにやってくる、
っていうのは、明らかに「地球温暖化」の影響でしょうね。

 つまり、日本はいずれ熱帯に。

 だから、やっぱりプラスティックの箸を、というわけではないけど。


 ただ、私の住んでる栃木県は全国的に見ても自然災害のきわめて少ないところだと思う。


 毎年、台風の被害を受ける沖縄地方や、
集中豪雨の被害が多い、九州地方や、中部地方、
地震の多い東海、新潟、東北地方、
豪雪に見舞われる日本海側の諸県は大変だ。

 大都市でないので東京などのように都市型水害もないし、
海がないので津波、高潮の被害もありえない。


 強いてあげれば、スギ花粉の飛散量は全国的にも有数。
あと、足利は幼い女の子が誘拐されて殺される事件が多い。
(これは天災じゃないな。)


 まあ、そんなわけで今回の台風もこの辺あまり被害はなかったみたいです。


 ただ、ウチの室内犬レディアは、外でトイレしないといけないので
合羽を着て、朝、風雨の中を裏山まで出かける。


 石段でシッコして、
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 またテケテケ登って、
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 横道に入ってウンコして
(なぜか「大」のときは必ず山の中に入る。拾いいくのメンドくせえ。)
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 さ、台風だから早くおウチに帰ろっ。
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割り箸の運命



 最近は食堂や料亭なんかでも使い捨ての割り箸ではないお店が増えてきました。

 大歓迎です。

 熱帯雨林の伐採やCO2問題が議論されてる昨今、繰り返し使えるお箸は必要です。

 牛丼屋さんとかにある黒いプラスチック製のお箸がありますよね。
5角形だか6角形で、固いやつ。

 あの箸すごくいいなー、と思ってたんですが、この間ホームセンターで見つけて買ってきました。


 20膳がパックになってたのでまとめ買い。
かなり安かったっす。


 これがすごく具合がいい。
使い勝手もいいし、業務用なのでかっこいい。



 何より一番喜んでるのがウチの奥さんで
食器洗い機に何回入れても塗り箸みたいにはげたり割れたりしない。
みんな同じ黒色で、柄も模様もないので片びっこにならない。


 久々にいい買い物した。



 で、割り箸って今後なくなっていくんだろうか。

 ちょうど、塩化ビニールのレコード盤があっという間にCDに取って代わったように。


 でも、駅弁とか、持ち帰り弁当はやっぱ割り箸かね。

 それとも、レコード盤がヒップホップのDJのスクラッチのみで生き残ったように、
割り箸も何か、本来の用途とは違う形で生き残っていくんだろうか。



 うーん、それって「割り箸鉄砲」とか「糸巻きタンク」とかですか?


 ああ、糸巻きタンクって今の子すでに知らないか。


 これが「糸巻きタンク
昔よく作ったんですよ。



 まあ、これだったら、割り箸でなくても、エンピツでも代用できるんですが・・・・。

ほねつぎの話


 たまたまインターネットで見た、医師専用サイトで「整骨院」のことが議論されてました。

 「整骨院」、一般には「接骨院」とかいわれるやつですね。
私の小さい頃は「ほねつぎ」なんていってましたね。

 そこで議論されてたのは、整骨院の保険の不正請求がひどいと。

 ちょっと前まで、整骨院で保険が使えるなんて知りませんでした。
捻挫、脱臼などの急性疾患に使えるらしい。

 それが、肩こりや腰痛などの慢性疾患に「急性」の病名をつけて保険請求してるらしい。


 こりゃ、ひどいですね。


 保険診療は、日本の医療の世界に誇れるシステムなので、
まじめに維持していかなくてはいけません。
保険の無駄遣いは厳に戒められるべきです。


 また、本来は整骨院の対象にならないような疾患も扱っちゃうとこもあるとか。


 なんでも「柔道整復士」の資格は比較的簡単に取れるらしい。


 我々耳鼻科の現場では、通常そういった患者さんはありませんが、
真面目な整形外科医の方は頭来たり、あきれたりすることが、けっこう日常的に多いのでは。
えー、あんた、接骨院行ってたのー、なんて。


 それこそ、我々が
「この医者はただの風邪なのに必要のない抗生剤なんか出しやがって、ったくもう。」
などと思うのとは、1ランク、2ランクもレベルが違うでしょうね。


 何せ、接骨医は医者ではない。
整復はプロでも、疾患や医学に関しては素人なんですからね。


 整形外科医でなくて良かった。


 多分、いろいろ不幸なことなんてのもあるんでしょうね。
ああ、もっと早くウチに来てれば、なんて。


 そういえば、大学の時、解剖学の「骨学」の授業で教授が
「君たちも、医学生であるからには接骨院いくようなバカなまねはしないように。」
なんて、言ってたなー。
その直前に捻挫かなんかで接骨院かかったT君はあせってたけど。


 まあ、脱臼の整復なんかは、それこそ整形外科の新人よりは上手かったりするかもしれませんが、
やっぱ、それ以外は怖いですね。

 真面目に自分の領域のことだけをきちんとやってる整復士の人も多いとは思いますが、
分けのわかんない理屈で、怪しい治療行為をやってるとこもあるでしょう。



 下手すると耳鼻科の患者さんだって
「あなたの耳鳴りは骨盤の歪みからきている」
なんていわれた日にゃあ、まいっちゃいますね。

 でも、そんなデタラメなこという整体士もいないとはいえない。



 そういや、私の中学時代の同級生にも一人いますね「柔道整復士」。
まあ、そいつはウチが道場で、柔道教えてるんで、
別に怪しい「整体治療院」とかではないですが。


労多ければ、また幸多し

 例えば、ダイビングとか、スキーとか、キャンプとかは
私の趣味なんですけど、
これらに共通点があります。


 つまり、楽しいことはわかってるんだけど、その前の段階がメンドクサイ。



 ダイビングの機材をメンテナンスしたり、スーツケースにつめて送ったり、
重い機材を背負ってビーチを歩いたり、ボートで遠くまで波にゆられたり。

 スキーにワックスかけたり、朝暗いうちから起きて渋滞の中スキー場まで行ったり、
重たいスキーかついで登ったり、吹雪のリフトで寒さに凍えたり。

 天気予報や気温を見て着替えを考えたり、キャンプ用品を用意して車にぎゅうぎゅう積み込んだり、
時には雨や風の中テントやタープを張ったり、食事の献立や食材の調達と運搬をしたり。



 なんか、メンドクサイからやめて家で酒飲んでるかー、
などとチラッと思ったりするわけです。

 私の他の趣味である、サッカー観戦やフットサル、スイミング、読書、模型作りなんかは
それほど事前の「仕込み」の必要はないんですが。


 しかし、キャンプ、ダイビングなどは一回行くと、あー、またすぐ行きたい、と
特にその直後は強く思う。
(だんだん時間とともに熱情は薄れていくんだけど。)


 それは、楽しかったこともあるけれど、上手くいかなかった事がある点でも、
ああ、今度は事前の準備であそこをこうしよう、などと思うと、ますます早く試してみたくなります。


 ダイビングでもスキーでもキャンプでも必ず100%うまくいくってことはないから、
だから、逆にまた楽しいかも知れませんね。



 で、私のもう一つの趣味、バンド活動もそうなのです。


 やる前は、ああ、メンドくせえとか、歌詞やコードが覚えられないとか、
楽器が重たいとか、失敗したらどうしようかとか、
ネガティブなこともけっこう考えてしまいます。


 そして、ついこの間ライブが終わったばかりの昨日今日、
あー、またライブやりてー、と熱烈に思うわけです。



 ただし、ダイビングその他が100%までいかないまでも、
いつも80~90%の達成率を実感してるのに対し、
演奏のほうは、かなり完成度が低くなってるような気がしなくもないんですが・・・・。
(ギターも歌詞もけっこう間違ったのわかったー?・・・・スイマセン。)


 よーし、今度はもっと間違えずに・・・・。
(と、今は思っている。)

結婚おめでとうパーティー&ライブ


 昨夜は足利市内のライブ・バー「リトル・バード」でライブでした。

 しかし今回はいつもと違い「アヤちゃん・ガンちゃん結婚おめでとうパーティー&ライブ」
ということで、みんなで楽器を持って、パーティーという感じの催しでした。

 そう、我がCRPのキーボード、アヤちゃんが、この度ガンちゃんこと岩谷君と結婚、入籍したのだ。
岩谷君はそもそもウチの病院に出入りしてた製薬メーカーの人で、
以前、私がCRPのライブに呼んだのだが、
いつの間にか水面下でアヤちゃんとデキていた、ということで
その件については、私、リーダーもびっくりなのだ。

 まあ、めでたいめでたい。
今日はパーティーだから飲んで演奏しちゃうもんね、というわけでこんな感じです。 
PA030005_ks.jpg
 ちなみに私のTシャツの字は「麦酒」。
この間サッポロビール園で買ってきました。

 お祝いに駆けつけたエミちゃんとこの「Rad Union」も演奏。
相変わらず色っぽいですね。
おなかのベビーも聴いてるぞ。
PA030017_ks.jpg

 そしてアコースティック・ユニット「OMA」も演奏。
ちなみにOMAは「オグラ、マエハラ、アヤ」の頭文字ですが
「Otitis Media Acuta」で急性中耳炎という意味もあります。
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 で、今夜のハイライトはこれ。
新婚2人の連弾です。
2人ともクラシック・ファンで、しかもピアニスト!
素敵ですね。
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 最後は全員集合してロケン・ロー!
PA030046_ks.jpg

 楽しいパーティーでした。

 お二人ともお幸せに!

危険な遊び

 現地行きたかったが、夜バンドのライブがあるので断念。
今日はテレ玉は録画なのでスカパー生中継で観戦。
あれ、ハイビジョンじゃないぞ。



 2009年J1第29節  
  浦和レッズ  3-1   ジェフ千葉   (埼玉スタジアム2002)
    (前半   1-1)
    (後半   2-0)



 いきなり早い時間帯の失点。
全然課題やってないね君たち。

 しかも、予想通り深井かよ。

 降格圏内のジェフ。
さすがにパスもトラップもドリブルも技術が低い。

 しかし、こういう時に自らのスキルを相手のレベルまで落として戦うのがレッズのサッカー。
強い相手とやるときは高い技術で、弱い相手のときは下手にプレーするってのは
昔からだ。礼儀正しい??

 今日のレッズも律儀に相手のレベルで試合をしてる。

 足元への遅いパス、浮いてしまうトラップ、そしてパスミス。
ああー、何やってんだ。
川崎戦や、負けはしたけど万博のガンバ戦あたりとは同じプレーヤーと思えない。


 しかし今回、同点に追いついたのはなんと待望の阿部ちゃんのFK。
あの、アベちゃんが自分から蹴るっていうのは、やはり古巣相手に期するものがあってのことか。

 それにしてもキレイなゴールイン。
何となく、博多の森での広瀬のゴールを思い出してしまった。
(ちょっと古すぎ?)


 そして、後半、時間経過とともにレッズは良くなっていく。
ゴールへの貪欲さが見えてきた。
まあ、なかなか決まんなかったし、ジェフの拙攻に大いに助けられた面はあるが。

 ミシェウ、深井と嫌な選手が交代してくれたのも良かった。


 達也の復帰、峻希のゴール、高原のプレイ、エジの復調と少しづついい材料も出てきた。


 でも、ジェフ相手にもうちょっと余裕で勝てるようになりたいもんだ。
今日も最後はウチのセンターバックはへろへろだったし。



 ジェフはまた降格争いのスリリングなシリーズに入るわけだね。
けっこう、ジェフサポは毎年これがやみつきだったりして。
たしかに優勝争いより何倍もスリルあるかも。
ちょっと「危険すぎる」遊びですが。


ダム問題について

 群馬県の八ッ場ダムの問題が連日話題になってますね。

 以前、群馬県に住んでおり、当然あの辺も何回も行ったことがあります。

 ただし、この問題について詳しく知ってるわけではないので、
誤解や知識不足があるとは思いますが、
基本的に、私としては中止の方針に賛成ですね。

 ポイントは公共事業は決して中止されないという慣例を打ち破ることです。

 一般の会社なら、この事業にお金をかけるとかえって利益が損なわれる、
ということがわかれば、躊躇なく中止されるでしょう。

 日本人は特に、自腹を切るのはいやだが、
公の金は使うだけ使わなきゃ損、という考えが強いようです。

 会社の金なら高いボトル入れちゃえー、みたいな。

 ことに公共事業は、次年度の予算獲得のためとしか思えないような
明らかにいらない道路工事が年度末になると多いですね。

 また、これは推測ですが、公共事業の工事費ってワリがいいんじゃないかと。

 もちろん公正な入札によって決められてる(はず)だが、
交渉で、そこんとこ、もっと何とか安くしてよとか、お役所は粘らないでしょう。

 多分、利益の幅は一般工事よりいいのでは。

 だって、例えば、ウチも足利市から委託されて高齢者のインフルエンザ予防接種をしてます。
高齢者の窓口負担は1000円だけど、差額分は市からウチに支払われます。
その差額分を加えたインフルエンザの接種料金って、
ウチが一般の方に打ってるインフルエンザの料金より、かなり高いのです。
当院は、一般や特に子供の接種が多いので、高齢者の接種はごくわずかなんだけど、
老人が多い病院はけっこう”おいしい”でしょうね。

 そんなことから推察される、公共事業の”うまみ”があるという気がするんだなー。

 高速道路のガードレールの単価がびっくりするほど高い、何て話も聞いたことあるし。

 また、そんな業者から「よろしくお願いしますよ。」なんていわれてる、
自民党系の人が中心になって反対運動してたりして。
(群馬県、自民党強いし。)

 まあ、住民の方にはしっかりした補償が必要でしょうが、
何億円もう使ったんだから、やり遂げねば、ってのはありえないですね。
ダムなしでのしっかりした地域活性のプランが提示されればいいでしょうね。



 もう一つ、ダムは川をダメにします。

 最近は行かないけど、私、カナディアンカヌーが趣味で日本中あちこちの川に行きました。

 北は釧路川から南は四万十川まで。

 ダムのない川はほんとにいいです。

 ダムができると、川の水はダム湖の下の方から川に流れ出します。
深層の水は水温が低いため、その川は生物の棲みにくい川になってしまうのです。

 四万十川に行ったとき、その生物の豊かさに驚きました。
魚や貝、エビや昆虫など、それはすばらしいものでした。

 もちろん、治水や水源の確保のためどうしても必要なダムはあるでしょうが、
できるだけダムは無いほうがいい、という気がします。


 まあ、今回の話は、私の専門分野ではありませんので、
いや、それは違う、っておっしゃる方もありましょうが、
あくまで一市民の考え、ってことで。

 

酸素カプセルの効果

 
 先日の専門医試験について関係者(?)の方からコメントを頂いて、
そんなに受験者の実数は多くなかったそうで、どうも失礼しました。

 まあ、合格には変わりないわけだし、
日々の禁煙指導にも力を入れる今日この頃なんですが、
今日来た患者さんの話。


 若い女性なんですが、勤め先の美容院(?)で、酸素タンクに入ると鼻が痛い、とのこと。

 酸素タンクって、高圧酸素療法のことですか、
そんなのが美容院にあるんかい?


 と、訊ねたら、今ではあちこちにある、って話。
うちの職員も知ってた。

 何のために入るの、って訊くと
「美肌効果」「気持ちがすっきりする」
へー。

 スタッフなので1時間1000円で入れるんですよ。

 えー、そんなに金取るの。
ときいたら、1000円は破格に安いらしい。
5000円以上とるとこはざらだとか。


 うーむ。


 高圧酸素タンクはそもそも医療機器で、ホンモノは高価なため
大学病院レベルでしかない。

 一酸化炭素中毒やバージャー病、ガス壊疽、潜水病などで使用されるが、
耳鼻科領域では突発性難聴への効果があるため我々には馴染み深いものだ。

 要するに「ヘンリーの法則」ってのがあって(高校で習いましたね)
気体の圧量を高めると溶解度が増す、という。

 だから血液中に余計酸素を溶け込ますことができるわけだ。

 理論的には循環が改善し、体が元気になる可能性もあるけど、
さて、実際の効果はどうなんだろ。

 美肌効果は、疑問だし、ダイエットに関してはもう全く関係ないでしょう。
疲労回復も気分的なものが多いでしょうね。
まあ、以前書いた「点滴パーラー」ほどはあくどくないが、何となくコンセプトが似てる感じ。

 少なくとも1時間で何千円も払う価値はないでしょうね。
1000円だって高い。
800円で日帰り温泉入ったほうがずっといい。


 実際、私も大学病院勤務の頃、頚部膿瘍の患者さんをストレッチャーに乗せて、
何回か入ったことがある。
特に疲労回復した覚えはないが・・・。



 アレルギー性鼻炎、花粉症や、中耳炎の既往がある人などは、
中耳炎の発症や、鼓膜に穴が開いちゃったりすることもあるので要注意ですよ。


 ちなみに今日の方の場合アレルギー性鼻炎があるので
中鼻道の閉塞からの、いわゆるリバースブロックが原因と思われます。


 ただ、少なくともこの方の場合、
1日20本弱吸ってるタバコをやめることのほうが
酸素タンクに毎日入るよりも、美肌や疲労回復には数千倍の効果があるのは
まず、間違いないでしょう。
逆にお金もうくしね。


 みんな、よく考えてね。

 

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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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