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8月2日のメモリー(第4話)



 前々々回からの続きです。
そちらから先にお読みください。



 茅野駅は八ヶ岳や蓼科高原の玄関口である。



 8月の夏山シーズン真っ盛りの朝、
駅からは色とりどりの登山服姿の人たちが
大きなリュックを背に、次々とはきだされてきて、
順次、各方面のバス停へと散ってていく。




 今日も天気がよさそうだ。




 そんな華やいだ雰囲気の中、
暗い顔をした若者が6人。



 「どうする、このあと。」


 「やっぱ、帰るしかねえだろ。1台じゃ無理だし。」


 「こっから、車に乗れないもんは電車で帰るか。荷物だけ車に乗せてもらってさ。」


 「ここから前橋まで、何線?どれくらいかかるの?」


 「さあな。」


 「フェリーや旅館に連絡入れないと・・。」




 オレは強い責任を感じて、ずっと黙っていた。




 ああ、オレがあんなバカなことしたばっかりに、
みんなに迷惑かけてしまった。




 一体どうしよう。




 せっかくの夏休みなのに・・・。






 その時、ふと、駅前にある看板が目にとまった。





 オレはとっさに口を開いた。

「いや、オレのせいで、すまん。
でも、ナントカ旅行に行こうよ。」


「どうやって?」


「あそこにレンタカーがある。
帰りにまたここ透るんだから、こっからレンタカー1台借りていこう。
オレが金だすよ。
今なら、まだ大阪のフェリー、間に合うよ。」


「レンタカーか。それなら行けるかも。」


「でも、オグラ、お前ダイジョブなのかよ、あんな事故った後で。」


「いや、オレは、大丈夫だよ。ケガもないし。」



 ホントは全然大丈夫じゃなく、気持ちは限りなく落ち込んでいたが、
仲間にこれ以上迷惑かけたくない、という思いで強がっていた。




 結局、レンタカー代は割り勘、ということで、
1台借りて再出発をすることにした。




 ただし、予算の関係で、エアコン付きはあきらめた。




 よーし、行こう。




 若干時間がタイトになったが、
予定通りのコース、諏訪インターから中央道に。




 名古屋からは名神高速道路にのる。




 大阪の阪神高速は首都高なみに複雑で、
ちょっとてこずったが、
それでも何とか夕方までに大阪港に着き、
無事フェリーに乗り込むことができてホッとした。



 夕日を浴びながら、車を船に乗せ、
やがて出港となった。



 長い1日の太陽がようやく沈もうとしている。






 夜、大部屋の喧騒を離れ、1人でデッキに出た。




 夜風に当たりながらぼんやり神戸ポートタワーの夜景を眺める。




 それまで、気を張っていたが、ふっと現実に戻った。




 ああ、車、無くなっちゃった。




 家庭教師のバイトに、夏休みは工場でも働き、
お金をためてやっと買った車。


 親父が死んで、ずっと自家用車の無かった我が家に再び車が来た。



 通学や旅行など個人的な用事だけでなく、
お袋を乗せて親戚の家に行ったり、弟の引越にも活躍したなあ。



 弟が浪人して予備校に入る時は、初めて都内を走ったし
1年後後入った大学が山形大だったため、初めて高速道路にも乗った。



 スキーやバイト、日常の足としても活躍した。



 もっとも、女の子が助手席に乗ってくれたのは数えるほどしかなかったが。



 5年前友人に付き合ってもらい、
足利じゅうの中古車屋をめぐって一目ぼれした白いクーペ。



 ハイオクのガソリン代はきつかったけど、
当時、排ガス規制エンジンの中で三菱の誇るサターンエンジンの100馬力は抜群だった。



 その上、ハッチバックはスペースが広く、
ギター、アンプはもとより、
後席を倒せば、ドラムセットだって運べた。




 前橋に帰ったらどうやってバイトに行こう。



 「しみずスーパー」もチャリで行かねば。





 故郷から遠く離れた船上から、夜空を仰いでため息をつく。



 でも、確かに、ひょっとして方向が悪かったら死んでたかもなあ。



 あの道の反対側は、崖になってはるか下に谷川が流れていた。




 と思うと、屋根の潰れたセレステが、
自らを犠牲にオレを救ってくれたような気もする。





 ああ、オレのセレステもお星様になっちゃったんだなあ。





 あの辺のキラキラした星かなあ。




 あ、あの星は「すばる」だから違うわ。
セレステ、三菱だし。

(スイマセン、ここ、フィクションです。真夏におうし座のすばるは見えないはず。)



 ともかく、そんな思いを乗せて船は瀬戸内の漁火の中を西に向かって進んでいった。



 ~次回、最終話です。



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8月2日のメモリー(第3話)


 前々回からの続きですので、そちらを先にお読みください。





 やっと来たおまわりさんは、明らかにめんどくさそーだった。



 まだ、やっと日が上ったくらいのこんな時間だから、
きっと前夜からの当直なのかもしれない。



 警察の勤務がどんなかしらないが、
あとちょっとで時間が来て非番、ってことになるタイミングだったのかもしれない。




「それで、キミが単独でここでスリップして岩に乗り上げたと、こういうわけだね。」

「はい。」

「どこ行く途中だったの。」

「九州です。」

「ほー、九州、男ばっかりでねえ。」

「はい。(大きなお世話だ、ほっとけ。)」

「キミたち、学生だろ。」

「はー、いい車、乗ってなあ。でも、こりゃもう、ダメだな。」

「はあ・・・・。(別に親に買ってもらったんじゃなく自分でバイトして買ったんですが。)」

「じゃあ、ちょっとね、測ったりするから、交通整理しといて。」



 と、いうわけで、おまわりさんは自転車のタイヤみたいので
周りを測り、書類をつくりだしたので、
前後に分かれてまた交通整理を始めた。




 オレは事故現場の山側に行って、交通整理を始めた。




 だんだん、車の数も増えてきた。




 と、その時、何か視界の端の方にモノの動きを感じた。




 「ん?・・・何かヘンだ。」




 振り返ってみると私の斜め後ろに止まってるパトカーが
するすると動き出すではないか。




 「???!」




 もちろん、車にはだれも乗ってない。




 パトカーのサイドブレーキの引き忘れだ。




 ヤバい!




 と思ったオレは、とっさに駆け出して、パトカーに追いつき、
走りだした車の、あいていた窓にアタマから飛び込んでサイドブレーキを引いた。




 運よく、それほどスピードが出る前に、無事、停車させることができた。




 「どうした、どうした?」



 あわてて戻ったおまわりさんに、



「サイドの引きが甘かったみたいです。」



 と説明すると、急にしどろもどろになり、



「あ、ああ、そう、そりゃ、ど、どうも・・・。」



「じゃ、じゃあ、書類作ったから。これで、レッカー移動できっから。」



「じゃあ、まあ、そういうことで・・・・。」



 といった感じで、そそくさと帰ってしまった。





 そりゃ、そうだ、あれでパトカーが谷にでも落っこったりしたら
ちょっと簡単な始末書くらいでは済むまい。



 オレのジーパン刑事ばり(?)の活躍に、もっと感謝しろよ。





 まあ、それにしても、考えてみれば、
我々もスリップしたのが山側でよかったわけだ。




 もし反対側にすべっていたら、下は数十メートルの谷川だったので、
オレ達の命は無かったかもしれない。





 JAFが来て、屋根の潰れた車はもう修理不能だから、
廃車手続きをします、と言われた。



 先に行ったファミリアも、異変に気付き戻って来て合流した。





 さて、これからどうしよう。





 レッカー車でふもとの茅野の駅前まで送ってもらった我々は、
今後を考え、途方に暮れるのだった。




  ~さらに続く


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8月2日のメモリー(第2話)



 前回からの続きですので、まず第1話をお読みください。



 さて、早朝の山道を快調に飛ばしていた。


 前夜雨が降って、路面はぬれていたが、
日の出とともにさしかけてきた夏の日差しが、
暑い真夏日を予感させていた。



 昼間には大いににぎわい、渋滞するこの時期の白樺湖であるが、
まだこの時間、すべてのお店はシャッターを下ろし、
車も人の姿もない。




 白樺湖を抜け、ここからは下り道。



 大門街道を抜け、茅野を通って諏訪インターから中央道に入る予定だ。




 2台の車は猛スピードで走っていた。



「いやー、すいてて気持ちいいなー。」


「ここいつもすごい渋滞だもんなあ。」



 カーブの続く山道をレースのように、
「攻めて」いた。



 先行するファミリアと、ちょっと間があき、
よっしゃ、差を詰めるぞと、アクセルををさらに踏み込んだ時・・・




 雨上がりの路面で滑ったか、
カーブでハンドル操作を誤ったオレのセレステはコントロールを失った。



 「うおおおおおおおおおおーーーーー・・・・・




 そのままカーブを曲がり切れず、外側に突っ込む。



 ガリガリガリという激しい震動とともに車は斜面に乗り上げていく。



 カーブの向こうは山になっているため、車は次第に直立に近くなり、
そして、横に回転してタイヤを上にしてやっと止まった。




  ・・・・・・・・・・・・・・・・・




 「おい、だ、大丈夫か?」



 逆さになってハンドルを握ったままオレは同乗者に声をかけた。



「ああ、オ、オレは大丈夫・・。」


「こっちも、平気、みたい・・・。」


 幸い、みんな、大事は無いようだ。



 車は逆さまでみんな天井に頭がついてるが、
カーステレオからは太田裕美ちゃんの歌が依然、のんきに流れていた。




 「こっちドア開かないけど、そっちはどう?」


 「ん、ナントカ開くかも。」



 ということで、2ドアクーペから何とか全員脱出に成功した。



 車から出て、3人は腰に手を当てて呆然とした。



 トンデモナイことになった。




 しかも、その責任はすべてオレにある。



 「よし、ともかく、警察とJAFに連絡だ。」



 先行するもう1台は、我々の事故に気付かず、
先に行ってしまっていた。





 もちろん、当時携帯電話なんて便利なものは無い時代だ。


 まして、人家も店もない山道、しかも早朝。


「こっからだと、まだ、白樺湖の方が近いから、
上ってくる車を止めて、上まで乗せてってもらおう。」



 夜も明け、夏休みなので、少し待つと上ってくる車があった。



「じゃあ、オレとKは、ここに残って交通整理するから、
お前、この車乗せてもらって、連絡してくれ。」



 と、オレは、仲間に指示して連絡に行ってもらい、自分はその場で警察を待った。




 逆さになった車は車線を半分塞いでいたので、
交通整理をしないといけない。




 もっとも、事故車は山から下りる車線だったから、
上ってくる車ばっかりのこの時間帯の交通整理は比較的簡単だった。




 次第に朝日が昇り、白樺湖へ向けて車が上ってくる。




 「大丈夫ですか、怪我人は?」


 などと声をかけてくれる自家用車のヒトもいるし、


 観光バスから身を乗り出すようにして、


「あーこりゃ、何人か死んだかもな。」


 などという、やじ馬まで。 




 「事故見物」の徐行運転で少しずつ渋滞がはじまりかけたころ、
やっと、長野県警のパトカーが上がって来た。




 ~まだまだ続く

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8月2日のメモリー(第1話)




 今年もまた8月2日がやってくるなあ。



 毎年、この時期に思い出す夏がある。





 今を去ること27年前、昭和58年は、暑い夏だった。



 私は、当時大学5年生。




 その夏、我々は同級生6人で夏休みを利用して九州旅行を計画した。
実は、同じメンバーで前年夏は北海道を車で回った。




 北海道なら、次は九州だ、という安易な発想。




 車で安い宿を泊り歩けばコスト的にもなんとかなるだろう。




 ということで、男ばかり6人、
8月2日朝3時に車2台で前橋を出発したのだった。




 予定としては夕方までに大阪港につき、そこからフェリーで九州にわたる。



 東名、名神、中央道はあるが、上信越や長野自動車道はまだなかった時代だ。



 軽井沢から白樺湖を超えて諏訪インターから中央道に入るルートを選択した。




 2台の車は、T橋のファミリアと私のセレステ。



 理由はエアコンがついてるから。




 いまどき軽でもなんでも、エアコンの無いクルマは無いと思うが、
当時はエアコンついてる方が少なかった。




 私の車は「中古」で買ったので、たまたまエアコン付きだったのだ。





 さて、まだ夜明け前の真っ暗な国道17号を西へ向かってスタートを切る。




 高崎、安中、松井田を抜け順調に碓井バイパスへ。




 その後、南に進路を変えて、白樺湖を抜けていく頃、
ようやく、夜が明けてきた。



 おお、いい感じ。





 はっきりいって、我々は「浮かれて」いた。



 医学部の5年生といえば、事実上「最後の夏休み」だ。



 翌年は卒業試験、国家試験で勉強、勉強に追いまくられ、
夏休みに遊んでるヒマは到底、無い。


 メンバーで九州に行ったことのある奴は誰もいなかった。



 阿蘇山、熊本、雲仙、長崎、博多・・・・。




 あちこち行って、ウマいもん食って、焼酎のんで。



 あわよくばフェリーとかで、可愛い女子大生グループと遭遇するかも。




 旅行への期待やあらぬ妄想は膨らむばかりだ。





 カーステレオをがんがんかけて、朝からテンションあがりっぱなしだったのだ。




 その時点では無論、この先に待ち受ける恐ろしい運命など知る由もなかった。




  ~続く


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久々に勝ちましたが



 昨夜は医師会の会議があり、
家に帰ってから録画観戦。


 なかなか終わらないのでじりじりして、
最後は車飛ばしてダッシュで帰って来た。




 2010年J1第15節
  京都サンガ   0-4    浦和レッズ  (西京極陸上競技場)
    (前半   0-0)
    (後半   0-4)



 京都はこの10戦勝ち星が無く、今節から監督が交代した。


 なんと、あの秋田かよ。


 フォワードには柳沢がいるし、なんか、不快。



 それより、この
「10戦勝ち星なしで、監督が交代して」
というのが引っ掛かる。


 毎度言ってるが「連敗ストッパー」の浦和はこのパターンにヨワイのだ。





 しかし、試合は、結局京都のミスに助けられた形。



 相手がつぶれてくれたおかげで、久々の完全勝利を味わうことができた。



 裏を返せば、最下位レベルの不調のチームに通用することが
そのまま上位陣に通用するわけではない、ということ。




 収穫は、サヌの攻撃力。


 やはりサヌは、あの辺で使いたい。



 これまた初ゴールの宇賀神をSBにおいて、一列前にサヌ、ってのはどうよ。



 あと、スピラ、すごく良かったです。



 守備もさることながら、彼の前線へのフィードがしばしばチャンスを演出していた。




 前試合では、スタミナ面からの交代だったが、
でき自体はかなり良かったので、期待してたのだが、
今回は彼の実力を確信しました。



 時節、またまた「下位」との対決だが、
(今回の相手教徒が最下位、次節の大宮がそのすぐ上)
この辺で勝ち癖をつけて勢いをつけたいとこだ。



 週末は同窓会なので、またまた残念ながら、スタジアムには行けないんだけど。




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Pの悲劇

 昨夜は足利日赤で耳鼻咽喉科のカンファレンスでした。


 3か月に一回の割合で、
足利の耳鼻咽喉科の開業医と足利日赤の耳鼻咽喉科の医師で、
症例を持ち寄ってああだ、こうだ意見交換をする。



 内科や小児科の開業医の先生も熱心な先生は出席する。
(その代わり、耳鼻科医も全員出るわけではなく、いつも出るヒトは決まってるけど)



 もちろん、飲み食いする会ではなく、
病院の会議室でキチンとお勉強をする会です。



 夜7時から始まり、2時間半くらい。





 さて、昨夜取り上げられた症例で、気管支異物がありました。




 1歳代の子で、ピーナッツと大豆の2症例でした。



 気管支異物は幼児と老人に多いわけですが、
子供の異物で注意しなきゃならないのは、何といっても「豆類」です。



 これらは、声門を通過して気管に入り、
運が悪いと、そのまま 窒息して死んでしまう か、
蘇生してもいわゆる 植物状態 になってしまう事が少なくありません。




 治療は耳鼻科で気管支鏡で摘出するわけですが、
全身麻酔のムズカシイ手術です。




 ともかく、ここで声を大にして言いたいのは、
子供の口にそんなもんを入れてはイカン!
ということ。



 事故は未然に防げます。



 今回1例目はほかのお母さんがおやつにあげたピーナッツ、
2例目は保育園で保育士さんがあげた煮豆だったそうです。



 新米お母さん(?)はともかく「保育士」はやべーだろ。



 いや、このお母さんも自分の子じゃないから、もしなんかあった時には、
相当悲劇的な状況になったかもしれないのだ。




 今度、幼稚園講演会があったら気管支異物の話をしようか。





 そういえば、以前、まだウチの子が小さい頃、家族旅行で電車に乗った。


 その時、近くに座ってたおばあちゃんが、
「あら、かわいいわねえ、はいどうぞ。」
と、お菓子の袋をくれたのだ。


 その瞬間、そばで見ていた、我々両親の顔色が変わった。



 なんと「バターピーナッツ」。



 二人とも耳鼻科医である我々夫婦は、
 「ピーナッツの悲劇」 を多くこの目で見て知っている。


 あわてて、子供の手からひったくるように奪い、
「ああ、ありがとうございます。あとでいただこうねー(汗)。」
と、バッグに素早くしまった。




 ずーっと、そうやって来たので、
いまだに我が子はピーナッツは食べません。
(もうすっかり大きいから別に大丈夫なんだけど。)




 それにしても、子供のピーナッツは本当に怖いです。




 皆さんもくれぐれもご注意を。




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 続きもあります。
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見えない力




 耳鼻科の外来で日常的に行われる手術に「鼓膜切開」があります。

 ほぼ毎日あるくらいポピュラーな手術ではあります。




 実は「急性中耳炎」に対する鼓膜切開のタイミングは、
2回あります。



 一つは急性期、鼓膜の腫れが強く、
発熱や痛みが薬でコントロールできない場合。



 鼓膜切開によって痛みや高熱は速やかに改善します。




 まあ、この場合は文字通り「緊急」な状況なので、
患者さんにも受け入れられやすい。




 耳が痛い子に抗生剤と痛み止め出して、
今晩も痛かったり、明日も熱が高ければ来てね、
といいます。



 多くは薬で何とかなりますが良くならなかった子は、
翌日、やっぱ、切った方がいいですねと言って鼓膜切開とか。



 親はある程度覚悟してきますし、
もちろんすぐ結果も出る。





 そして、問題となるのはもう一回のタイミング。


 これは、急性中耳炎の急性期は過ぎ、
痛みも熱もないが、いつまでたっても中耳の滲出液が引かない時。



 普通は2週間くらいで、水が無くなるので、
はい、終わりです、となるのだが、
3週間たっても4週間たっても動きが無ければ、
鼓膜切開を考えるわけだ。



 一刻を争うわけではないので、その時、いきなりというのもアレなので、
説明をして、来週も良くなってなかったら切開しましょうね、
といって、次、来てもらうのだが。



 とすると、一週間後耳を見て、
「!」 ということが意外とある。




「おお、良くなってきてるじゃん。やったね。」


 ってことで、切開は見送り。




 まあ、一般には
「うーん、やっぱ、ダメだったねー、切りますか。」
という場合の方がもちろん、全然多いのだが、

 ずーっと何週間も治らなかったのが、
「じゃあ、今度切るね。」
といって治っちゃう例は、確かによく遭遇する。




 これは、もちろん時間経過でたまたま、という場合はあるだろうが、
どうも何か 「見えない力」 が働いてるような気がする。




 今度切られるのはいやだ、という子供の緊張が、何か治癒力を発生させるのか。



 でも、そういう意識の無いはずの赤ちゃんでもこの手の事はあるので、
その場合は、今度切られちゃうのはかわいそう、という母親の
母性愛や気合みたいなものが、赤ちゃんに乗り移るのか。




 人間の治癒力にはまだまだ「謎」が多い。




 ただ、その時点で「母親の気合(?)」が切れて、
翌週に結局、やっぱ切開、ってパターンもたまにあるけど。



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ビゼーとザ・フー

 実は、昨年から「にわか」クラシックファンになった私だが、
ひそかにその「マイブーム」は続いていた。



 ロック以外ほとんど聴かない私が、
最近聴いてるのはほとんどクラシック。


 私の部屋から漏れ聞こえるブラームスやらチャイコフスキーに
最初は、違和感を覚えてた家族も最近は慣れたみたいだ。



 それで、コンサートにも妻と一緒に2カ月に一回くらいのペースで
足を運ぶようになった。




 昨日は、渋谷の文化村オーチャードホールに初めて行ってきました。
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 渋谷も買い物にはよく来るが、
オーチャードホールは初めて。



 銀座や渋谷は足利からは乗換一回なので便利です。



 メニューは「ラヴェル/マ・メール・ロア」「ビゼー/アルルの女」そしてメインデッシュは
「ベルリオーズ/幻想交響曲」。




 行くコンサートが決まると、その曲のCDを毎日毎日聴きまくるわけだ。




 かねてから、クラシックはプログレに通じるものがあると感じており、
私的には「イエス」や「ピンクフロイド」を聴く感覚に非常に近い。




 特に「幻想交響曲」はホーンやタイコ関係が多く、
なかなかカッコいいので、お気に入りだ。




 オケは東京フィル。

 指揮者は、何とかいうフランス人のおじいちゃんだった。



 このおじいちゃん、パンフを見るともう80近い年齢で、
舞台中央まで歩いてくるのもよぼよぼで危なっかしい。




 しかし、いざ演奏が始まると、別人になっちゃうのだ。




 体が覚えてるっていうか、まあ、プロですね。




 それで、演奏が終わるとにこにこして何回もお辞儀して、
「かわいいおじいちゃん」になっちゃうのだ。



 休憩後の後半「幻想交響曲」は50分程度の長尺だ。




 最後、ホーン、タイコ、シンバルでギンギンに盛り上がり、フィナーレ。




 満場の拍手だったが、まあ、おじいちゃん、あの歳でこんだけやれば
アンコールはあるまいと思っていた。




 すると、何回目かに指揮棒を持って再登場。




 お、やるんだ、アンコール。




 指揮台に乗って、観客にあいさつした後、
オーケストラの方に、向きを変える。




 と、その瞬間、ぐっと前にかがんだかと思うと、
指揮棒を振りいきなり曲がスタート。




 あらかじめそういう段取りだったのか、
よくオーケストラがついてきたな、
というようなタイミングだった。




 そして、曲は私でも知ってる「カルメン」!




 いやー、この流れ、カッコ良かったっす。




 終わった後妻に、アンコール、カッコ良かったね、と話したら、
彼女は、


 CRPのライブで、アンコールで
『じゃあ、行くぜ、サマー・ターム・ブルース!』
と言った瞬間、ドラムのカウントが入って、
いきなりあのイントロがジャッジャジャーン、
と始まる感じみたいだった。


 と言っていた。



 うーん、まさにそれだ!




 ジジイ、やるなー。



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「ここから強い」と「ここから弱い」

 



 ワールドカップ中断明けの、初めてのホーム・ゲーム。



 また、「日常」が戻って来た。



 それにしても、暑っつー!
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 お、何やら、ゲートに涼しげなモノが♪
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 しかし、このミスト・シャワー、私の席の入場ゲートにはついてませんでした。
(安い席にはつけねえのかよー(怒))




  2010年J1第14節

  浦和レッズ    0-1     サンフレッチェ広島   (埼玉スタジアム2002)
    (前半    0-0)
    (後半    0-1)




 パスサッカーは運動量が命。


 去年も「夏場」で大失速したんだった。



 今年はその対策をした、といってたのだが・・・・。




 サンフレッチェは、多分レッズが「お手本」にしなきゃいけないチームでしょうね。



 個々の技術は高くないが、全体の意思統一がなされていて、
時間帯によって今、どういう戦い方をするのかが、
チームとして明確になっています。



 今宵、柏木の思いは、どんなだったのか。




 自己のステップアップのために慣れ親しんだチームを離れ、
ビッグ・クラブに来たつもりが、
全く逆の結果になってしまい・・・。



 0-0で迎えたハーフタイムのオーロラビジョンで
同時刻開催の試合の途中経過が「磐田2-0鹿島(前半終了)」
と出た時は、スタジアム中から歓声があがったが、
後ろの席のヒトが
「でも、鹿島はこっからが強いんだよなー。」
と、話していたのが耳に入った。


 で、鹿島は後半3点を取ってアゥエイゲームで勝ち点3。



 「ここから強い」チームと「ここから弱い」チームの差は、果てしなく大きい。





 それにしても、今日のタツヤ、ボールが足に当たらなかったなー。




 決めるチャンスは多かったが、一つくらい決めてくれれば・・・・。




 せっかくオレが11番のレプリカ着ていったっつーのに・・・。





 レプリカっていえば、私の何列か前に座ってたこの兄弟。




 なんで、日本代表?しかも、なんで闘莉王!?(それも2人とも)
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 ビミョー過ぎる!



 親は一体、どんな教育しとるんじゃー。







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講演会行ってきました。



 で、予告通り、苦手なスーツを着て、
宇都宮まで講演会に行ってきました。



 スーツなんか暑苦しくてイヤダ、と思ってたら、
ドカーンと激しい夕立が来て、
けっこう涼しくなりました。



 「日本耳鼻咽喉科学会認定学術集会」っていやあ、耳鼻科の先生方が
学会認定の「単位」をもらいにお勉強に来るところ。



 まあ、あっしは「前座」なので、
参加者はメインアクトの和歌山県医大の「山中教授」のお話を聞きに来るんですが。



「乳幼児のsemi-hot earに対するチューブ留置術の効果」
について話してきましたが、
例によって、浦和レッズは出るわ、バンドの宣伝は出るわで、
オグラをよく知らない宇都宮や県北の先生方は
「なんだ、こいつ。」
と思ったかもなあ。


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 まあ、フロアからご質問などもいただいて、
無事、ノルマを果たしました。
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 質問ないとさびしいですからね。


 んで、メインの山中先生の御講演は、
そりゃもちろん、たいへん勉強になりました。


 この先生は、日本の耳鼻咽喉科の感染症領域ではトップのヒトで、
いつ聴いても、非常にためになる話をしてくれる、
私の尊敬する先生です。



 今回もお話の中から、2,3ヒントをつかんだことがあるので、
今後の外来診療で試してみようと思います。






 でも、山中先生の方は、写真ないです。
(バービーにカメラ頼んだらオレん時しか撮って無かった。)


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うなぎ食べてがんばるぞ



 毎度「食いもんネタ」ですいません。


 昨日は、職員みんなで「うなぎ」を食べました。



 当院では毎年、この時期に
「うなぎを食って、暑さに負けずがんばろー」
ということで、職員全員にウナギをごちそうすることになってます。




 ちょうど、「土用丑の日」は、うなぎ屋さんが忙しすぎて申し訳ない、
との考えで、例年は「丑の日」の少しあとに注文することが多いです。





 しかし、今年はちょうど、この2週間、医療事務の実習生が研修に来てるので、
せっかくだから、彼女がいる間に、ということで少し早めになりました。




「うなぎ」はいつも市役所ウラの「ふかの」さんです。




 個人的には、銀座や浅草を含め、あちこちで「うなぎ」食べますけど、
ここんちの「うな重」が一番好きだ。



 早く食いたくて、ちょっとピントがボケてしまった。
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 写ってないけど「キモ吸い」付きです。


 昼休みなのでビールは飲みません。



 おいしかったー、また頑張るぞー。






 ・・・でも、実習生の田嶋さん、実は「うなぎ」苦手で「とり重」にしたそうです。



(いや、ここの、とり重もうまいですよ。)



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クールビズ?



 連日猛暑が続いており、今年はスゴイ。




 前も言ったように暑い夏は歓迎ですが、
大変だなあ、と思う職種の方もあります。



 道路工事やなんかの野外肉体労働をされている方、
特に交通整理とかあの辺はキツそうだ。



 運送業や宅配便、郵便屋さんも大変でしょう。




 しかし、特に、この暑いのに背広来て仕事に行くサラリーマンは
お気の毒です。




 なかでも、営業、外勤なんてのは大変そうだなあ。




 私が医者になって、これは良かった、と思ってることの一つが、
スーツを着なくてもよい、ということ。




 どうも、普段からスーツやネクタイは苦手なのに、
あれ着て、真夏に電車通勤とか、得先回りとか、
ゼッタイ、耐えられないかも。




 戦うサラリーマンの方々には、ホント頭が下がります。




 そもそも、背広ってのはそんなに暑くないヨーロッパの風俗なんだから、
高温多湿の日本の夏には合わないです。




 よく東南アジアなんかの大統領なんかは、
アロハみたいな涼しそうなカッコしてますね。



 もう日本も「クールビズ」なんて、中途半端なこといってないで、
夏はアロハが正装、みたいな法律にしちゃえばいいのに。




 いっそ、日本の独自性を出して、男性は甚平、女性は浴衣とか。


 まあ、浴衣ってそんなに涼しくは無いけど。



 それより、例えば、会社とか、国会とかみんな甚平だったら、
仕事ムードじゃあないすね。




 でも、甚平似合いそうな国会議員、いっぱいいそうですね。




 例えば「みんなの党」の渡辺喜美なんて、スーツよりは甚平の方がゼッタイ似合いそうだ。






 明日は、宇都宮で多くのお医者さんの前で中耳炎のお話することになってます。



 やっぱ、いきなりアロハや甚平、ってわけにもいかないので、
スーツ、着ていかなくちゃなんないだろうなあ。
(いや、甚平は持ってないけど)



 まあ、室内だからいいけど。


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粟野町観光やな



 夏の食べ物っていやあ、そりゃいろいろあるもんだが、
我が家では必ず夏になると食いに行くもんがあるのだ。



 それは、「鮎」である。

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 結婚して以来ずっと、「夏には鮎」の習慣なので、
かれこれ20年ですかね。



 以前は、二人が勤務医時代上司に教えていただいた鮎のお店があり、
そこに行っていました。



 桐生川に沿って桐生市街から山奥に車で30分余りもかかる割烹旅館でした。
ということは足利市内からだと1時間かかる




 山奥のひなびた古い木造の建物で、薄暗く、
なんとなく金田一耕助でも泊ってるような風情のあるお店でした。



 ところが、10年くらい前、そのお店が建て替えで
グーンと明るい、近代的な冷房完備のきれいなお店になってしまったのだ。




 うーん、これは違う、とそれから行かなくなってしまった。




 そいで、その後、いろいろ自宅から行ける周辺のお店を探して、見つけたのが今のお店。




 足利からは車で1時間以上かかりますが、
いい感じに「田舎」の、お店です。




 窓の外はこんな感じで、釣り人が鮎を釣っています。
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 もちろん冷房は無いが、生ビールはウマイ。
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 「あいその唐揚げ」と「自家製おしんこ」も絶品です。
ちなみに「あいそ」とは「ウグイ」のことらしい。
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 やっぱ、これも、ドカンと暑い夏だと一層ウマいのだ。




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夢と現実

 太田まつりの関係で、大阪には行かず、テレビも録画観戦でした。



 2010年J1第13節

   ガンバ大阪     3-2     浦和レッズ   (万博競技場)
      (前半    1-1)
      (後半    2-1)



 夢の祭典が終わり、サッカーの「日常」が始まった。



 ブラジルをはじめ世界最高峰の「パスサッカー」を見た。


 そして、最後にその「パスサッカー」のスペインが栄冠を手にした。



 しかし、その「パスサッカー」をスタイルに掲げる
今回の両チームの戦いはまことにお粗末、といわざるを得ない。



 やっているのは「パスサッカー」でも内容は別物。



 まるで、高校生学園祭バンドが演奏する「スモーク・オン・ザ・ウォーター」みたいなもんで。




 本人達はディープ・パープルを演奏してるつもりなのだが、
聴いてる方は、全然そうは聴こえない、って感じだ。



 パスはつなぐためのものではなく崩すためのもの。



 そして、「攻撃的サッカー」に一番大事なのは
「守備力」である、ということ。



 それにしても、レッズにしてみると、今期、ロスタイムや、終了間際の失点
多いですね。



 ここはやはり集中力の問題でしょう。




 「日常」はキビシイなあ。




 この暑さの中「万博」まで行かれた方は、ホントお疲れ様、ご愁傷様、
と、御悼み申し上げたいです。




 あのロスタイムは、ガンバサポにとっては、後々語りたくなるような
最高の瞬間だったでしょうね。




 ということは、レッズサポにとっては、二度と思いだしたくないような、
(でも、いつも必ずよみがえってくる)悪夢の展開だったわけで。




 あれ、生で、アウェイで見ちゃうと、キツイなあ。



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おおた夏まつり2010

 そんなわけで、昨夜は太田まつり。


 「いつもの」本町通りナカムラ書店さん向かいのステージで、
ドカドカやってきました。



 今年は雨なし!
3年目にして初めてじゃ。




 いつもながらの「盆踊りができるように?」広さだけが売りの「イナタイ」ステージだが。
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 しかし、ドラム、遠い・・・・。



 でも、どこでも、ロケンローな「CRP」なのだ。
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 途中にはいいタイミングで花火も上がったし。
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 わざわざ来ていただいたkazuさん、「The ABC」の皆さんには感謝、感謝です。


 The ABCの皆さん、やっぱ、ちゃんと写真、写って無かったっす。
ホント、ごめんねー。




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学園祭バンド




 昨日は高校生の娘の学園祭で、高校に行った。


 ダンス部で踊る、っていうので
親バカっていうか「バカ親」ぶりを発揮して
「ゼヒ、見たいぞ」
と思ったわけだ。



 しかし、開始が12時半から、というので、
間に合わないだろうと思いながらも、全速力で外来をこなした。




 副院長は、早々に 「母親学校行事観覧優先権」 を発動して、
「あと、お願いねー。」と12時ジャストであがってしまった。




 万に一つの望みをかけて、終業後、クルマをとばしたのだが、
・・・・・・間に合いませんでした。



 1年坊主なので出番がいちばん先だったとのことで・・・・。




 まあ、先輩のダンスを見て、
プログラムを見ると、次は「ロック・バンド」かあ。




 ちょっと、聴いてみよう、と思って待っていたが、
なかなか始まらない。




 緞帳(どんちょう)の向こうから、しきりにギターやら、ドラムやらの音がする。




 緞帳が上がる前は聞き苦しいからバンドはエチケットとして音出しちゃいけないんだぞ。


 学生の頃、先輩にきつく言われたなあ。




 さて、やっと始まった高校生バンド。



 これがすごかった。




 上手いとか下手とか以前に、どんな曲やってるか全然わからん。



 ロックとかパンクとかポップスとかフォークとか、
そーいうレベルでの聞き取りによる判別が、すでに不能だ。




 強いて、いうと「前衛」っていうか「オルタナ」っていうか。




 まさか「スロッビング・グリッスルズ」とか「ポップ・グループ」の曲やってるとも
思えないので、「はからずもオルタナ」って、ことなんだろうなあ。




 多分、初めて楽器持って人前に立ったんだろうが、
何か自分が高校生の頃のことを思いだしちまいました。



 もうちっとマシだったとは思うのですが。


 でも、こいつらアンプは「マーシャルJCM」使ってんじゃんかよー。

 それにしても、お互いに遠慮しあってるのか、この「間延び感」。
ベースの子は、なぜかアンプの「後ろ側」で弾いてるし。
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 でも、ここが第一歩だからね。



 そう思うと、この間一緒にやった
女子高生バンド「The ABC」は、相当レベル高いわ。




 さあ、今晩は、オレ達もライブだー。



 若いもんに負けずに頑張るぞー。

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 おまけがあります。

 続きもどうぞ。





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夏がキタ ━━━ヽ(´・ω・`)ノ ━━━!!

 明けた?



 明けたよね?



 んーー、こりゃ明けた明けた。




 とういう感じで、予想外にあっさり海の日を前に梅雨が明けたようだ。




 もう、裏山ではセミたちが、しわしわ啼いてるし、
散歩時の「レディア」の舌の長さも1.5倍になった。




 私としては、冬は寒い方が、夏は暑い方が、梅雨は大雨の方が好き、
もちろんその中では夏が一番好き、というヒトだ。





 学生じゃないので、夏休みが来るわけでもないのに、
ナゼカ、わくわく感が高まっちゃうのだ。




 まあ、夏場は耳鼻科はヒマなので、外来もガラガラで楽になる。
(あんまりヒマでも、経営的には困るのだが)




 海の家の人たちとか、キャンプ場とか、カキ氷屋さんとか、花火屋さんとか、
ペンション・旅館業の人たちは、ホントやったー、って感じだろうなあ。



 農家のヒトも、デパート、エアコンやセンプーキ売ってるヒト、
ビールや清涼飲料水関係もホッとしていることだろう。




 ついでにセミやヒマワリやアサガオ諸君も、
よっしゃ行くぞ、と思ったことだろう。





 それにしても、あまりにあっさり晴れマークが並んでる
週間天気予報を見ると、
「あまりに、話がウマすぎる。何かウラがあるのでは。」
などと思ってしまうのは、自分がさもしいせいか。





 とにかく、暑い夏、大歓迎!なのだが、
このままいくと来年のスギ花粉が大量飛散になるかも、
ってのは、かなり困ったことではある。





 まあ、先のことはあとで悩むとして、
今が良ければいいのじゃー!




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ニンニク注射って、どうよ



 医学関係のサイトで「カンファレンス」という掲示板があります。


 普通の掲示板と同じでスレッドが立って、読者がレスしていくというものですが、
書き込みが医者に限られており、内容は「医学的」なものから
「日常診療のトラブル」「経営問題」「医療行政」等さまざまなのですが、
けっこうおもしろくて、時々読んでいます。


 まあ、会員制ですが厳密ではないので
医者でないヒトが紛れ込んでることもないとはいえないみたいですけど。




 そこで、最近取り上げられてた話題の一つに
「ニンニク注射」がありました。



 ある先生が外勤でいってる先のクリニックで、
ニンニク注射なるものを始めたが、
自分としては、勤務先の意向とはいえ、
こんな意味の無いものを患者さんに勧める気がしない、
というものでした。




 そーいや、ニンニク注射って最近時々聞きますね。




 あれは、もちろん、「ニンニク」なんかではなく、
(そんなもん注射したら大変だ)
ビタミン剤ですね。



 まあ、いわゆる「ニンニク臭」がするので、
ニンニクの滋養強壮効果とイメージをだぶらせてるのが、得してる所なんでしょうね。




 静脈注射で、注射後すぐ肺から呼気中にニオイ成分が出てきて、
自分でもニンニクのニオイを感じます。



 その辺も「効いた感」に一役買ってると思う。




 それを利用して耳鼻咽喉科では「静脈性嗅覚検査」いわゆる
「アリナミンテスト」として、古来行われておりました。




 ちなみに、現在当院ではやってません。



 このにおいは結局「呼気」中のニオイなので、
嗅覚障害の部位診断にあまり役立たないので。





 まあ、今日の主題はそれではない。


 さて、この掲示板に書き込まれたお医者さんたちの意見をまとめると

①そんな、効果の無い(あるいは不確実な)ものを医者としてやるべきではない

という意見と

②おそらく効果は無いが害もない、保険外診療なので患者さんが望めばやってもいいんじゃない

という意見に分かれました。




 本心から、効果がある、と考えているお医者さんはほとんどいないようですね。




 そして、インターネットで「ニンニク注射」を検索すると・・・・




 出るわ出るわ。




 ナゼカ、新宿や池袋あたりのあやしい(?)クリニックが多いかも。




 疲労回復、スポーツ選手も愛用、企業戦士を支援、二日酔いもスッキリ、
などのうたい文句が踊っています。


 ニンニクが入ってるわけではありません、と書きながら、
「ニンニク」のイラストが多数登場していたり。






 ここのセンセイたちは②のカテゴリーの意見のヒトなんだろうなあ。







 ちなみに耳鼻咽喉科の「アリナミンテスト」の点数は薬剤、注射器代、手技量、判定料込みで45点、
ということは保険外、自費では450円です。


 御参考までに。



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夏風邪ばかりじゃあありません

 先日来院された若いお母さん。


 先週のどが痛く熱が出て内科に行ったら、「夏風邪」といわれ薬が出た。


 すぐ熱が下がったが、また発熱、のどが痛くなったので来ました、とのこと。



 ふーん、なるほど、あれかなあ、と思いのどを診ると、
一見して、やっぱり。



 で、念のため検査をすると「溶連菌反応」がばりばりハンパなく出てる。



 

「おやおや。」




 この手の事は、それほど珍しいことではないけど。



 今回のポイントは
①夏風邪と思ったのに(?)抗生剤を出してしまったこと。
②溶連菌感染症を忘れていたこと。


 確かにこの時期ヘルパンギーナをはじめとする夏風邪大流行です。
(注:「夏風邪」とは、この時期に流行するヘルパンギーナ、手足口病、プール熱等のことで、
夏場にかかる風邪ではない ので、ご注意。
RSウイルスだったら、真夏にかかっても「冬風邪」です。)



 夏風邪は高熱が出るが、基本的に薬はいらないので、ほっとけばいい。




 抗生剤がなければ、症状が取れずに再診すれば溶連菌もわかるでしょう。

 ホントに夏風邪なら、抗生剤飲んでも飲まなくてもそのまま済んじゃったことでしょう。




 そもそも大人で高熱が出ればヘルパンギーナじゃないかも、と考えてもいいのだが。




 そして、家族、特に子供が熱を出してなかったかを訊きます。



 1歳、3歳の子がこの2週間以内に発熱したという。

 本日来院して、上の子は陰性でしたが、昨日1歳になった下の子が「溶連菌強陽性」。


 お母さんが、親子の接触の度合いから考えて、
うつるとすればこの子です、といってただけの事はある。




 今はほとんど症状ないんですけどね。




 まあ、ちょっと回り道したけど、発見されて良かったですね。



 だから、風邪のヒトはいきなり抗生剤のんじゃダメだって。
(別に溶連菌関連にかかわらず、ですよ。)



 いまだに、幼小児や普段健康なヒトの「風邪」に抗生剤出すお医者さんもいるので。



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旅館の冷蔵庫



 先日学会の折、帰りに温泉に一泊しました。


 最近はいつも街中の学会場近くのホテルばかりなので、
温泉は久々だったんですが、なんと、久々にあるモノに遭遇しました。




 かつて、温泉旅館の部屋に必ずあった、
穴にビンが刺さってる冷蔵庫




 さすがに100円入れないと見られないテレビは、もうないだろうが、
この冷蔵庫、まだあったんだなあ。




 実は、これあまり好きではナイ。




 最近は普通の冷蔵庫に飲み物が入っていて、
冷蔵庫の上の伝票に自分で記入してフロントでチェックアウトの時清算、
っていうのがほとんどだし、
逆にスキー宿なんかだと、冷蔵庫からっぽでどうぞご自由に、
なんてのが主流で、これは一番好きだ。




 このビン刺し冷蔵庫は、ビンを一旦抜いたら、もう戻せないので、
さあ、抜くぞー、間違いは許されないぞー、と、ドキドキする。



 間違って、オレンジジュースなんか抜かないように。




 しかも、途中で買った飲みかけのペットボトルのお茶なんか、
ちょっと、冷やして飲もうと思うときもスペースが無くて不便だし。




 何とかスペースを見つけて冷やしておいたら、
朝になるとロックがかかっていて、取り出せなかったりする。




 今まで、いくつ、飲みかけのウーロン茶や、あとで食べようと思った
デザートのスイカの切れ端が、回収不能になったことだろう。






 一番いやなのは、チェックアウトの時、
「冷蔵庫のビールをご利用ですね。○○円いただきます。」
といわれる時だ。



 なんとなく、
「隠してもビール飲んだのは、ちゃーんと分かってるんだ、ネタは上がってんだ。」
などといわれてる気がチラッとして悔しい。
(もちろん相手はそんなことは思ってないだろうが・・・)




 これが、ホテルだと自分でチェックした伝票を出して
「ビールをご利用ですね。○○円いただきます。」
といわれた時、



 「わざわざご自分から申し出ていただいてありがとうございます。
正直なお方ですね。」
などということを勝手に妄想して気分がいい。
(だから、そんなこと思われてないってば)




 まあ、旅行会社から予約して、名前も住所もわかってるんだから、
そんなとこでセコイ真似するヒトは、まずいないわけだけど。






 ただ、100円テレビは、針金でつけられる奴、いたなあ。



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After The Gold Rush

 全く習慣とは恐ろしいもので、
今朝も、目覚ましなしで5時に目が覚めてしまった。


 いや、もうワールドカップは終わっているのに、
体の方は切り替えができてないと見える。



 思えば、この一カ月、
日々の仕事や、倉敷への学会や、幼稚園の講演会や、フットサルや、バンドのライブといった
数々の「予定業務」の裏には常に「ワールドカップ」があった。



 ワールドカップの日程表を常に傍らに置いて、
それと突き合わせながら予定をこなしていったわけだ。




 そして、日本代表の4試合は、
1戦目のカメルーン戦は、わざわざお店開けてもらって、
仲間を呼んで夜11時から観戦し、


 2戦目、オランダ戦に至ってはわざわざ水戸のサッカー仲間のとこまで、
泊りがけでスポーツカフェに観戦に行って、



 3戦目のデンマーク戦はバンド練習を夜中までやった後、
2時55分に目ざましかけて一人でテレビで、決勝トーナメント進出に喜び、



 またまた、4戦目、パラグアイ戦では再び仲間とお店でちょんまげつけて
深夜のPK戦まで燃え上がり・・・・。





 そして、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝・・・・。




 やっぱ、4年に一度のお祭りは、楽しかったっすねー。



 そーいや、期間中こんなものも思わず買って食べてました。
「日本サッカー協会公認キムチ」
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 あまり、美味しくなかった・・・・。



 やっぱ、キムチなら「韓国サッカー協会公認」の奴があれば、
そっちの方が絶対美味いだろう。



 チームカラーも「キムチレッド(?)」だしね。



 んなもん、あるんかいな?


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さまよえるオランダ人

 例によって5時目ざましだが、
さすが決勝戦の緊張からか、アラームなる5分前に目が覚めた。


 前日に行われた3位決定戦はまことに面白い試合だった。


 トーナメントのプレッシャーから解放されたチームは
のびのびとしたサッカーを行ない、
フォルランのボレーのようなスーパーゴールも飛び出した。


 得点の取り合いになり、ゲームとしての面白さを十二分に堪能させてくれた。



 一方、決勝戦はえてして「重い」試合になることがありがちである。


  2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会  決勝

    オランダ代表    0-1     スペイン代表   (サッカーシティスタジアム・ヨハネスブルグ)
            (前半 0-0)
            (後半 0-0)
         (延長前半 0-0)
         (延長後半 0-1)





 今回も「破壊力のオランダ」と「パスワークのスペイン」という、
「攻撃的」なチームの顔合わせになったが、
逆に非常に「守備的」な展開になった。



 スペインのパスが回らない。


 ロッベンの突破は2重3重のプレスで潰される。



 ともに相手のよさを消しあう試合運びだ。



 そして、決定機におけるシュートを打つ者に対する心理的プレッシャーと
両ゴール・キーパーのファイン・セーブ。



 試合は必然的に延長戦にもつれ込んだ。



 ああ、このままPK戦はイヤだ、と思った延長後半、
イニエスタのシュートが、オランダのゴールネットに突き刺さる。




 結局、オランダは3度目の決勝も勝ちきることはできなかった。



 ある意味、クライフを擁した74年のチーム、
その後のニースケンスらを中心とした78年のチーム、
また、ワールドカップではふるわなかったが88年のヨーロッパ選手権で優勝した
フリット、ファンバステン、ライカールトのアヤックス⇒ACミラントリオを擁した90年のチームよりも
今回のオランダはより「現実的」なチームだったと言える。



 パスワークやポゼッションだけでは勝てない時に必要となる「個の力」。



 この、パスワークと個の力の組み合わせで、決勝まで勝ちあがってきた。



 ただスペインはパスサッカーの華麗な攻撃だけのチームではなく、
しっかりとした守備力で、相手の攻撃を封じ込める力があった。



 守備のブロックからカウンターというスタイルではないのに、
決勝トーナメントをすべて1-0で勝ちあがって来た事がその証拠だ。




 ともかくどちらが勝ってもおかしくない拮抗した試合だったが、
PK戦でなく、決着ついて良かったですね。



 なんとなく、PKを外すスナイデル、なんてのがイメージとして頭をよぎっちゃったりしたし。




 そんなわけで、ユーロ08に続いてワールドカップを制覇したスペインは
「万年優勝候補」の汚名を返上したわけで、
一方、三度決勝で敗れたオランダはまたこの「呪縛」を解く旅に出るわけだ。





 そして、このあとヨーロッパはオフだけど日本では
何よりまた「日常」のリーグ戦が始まるわけで、
パスサッカー、ポゼッションサッカーを目指すレッズが、
この大会から何か「ブレイクスルー」のヒントをつかんでくれてるといいなと思うわけで。



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Rock’n’Roll All Night (And Party Everyday)

 昨夜は太田、ミュージック・アシストで我が「CRP」のライブでした。


 そして、今回は足利日赤の軽音楽部の「KADOWAKI-BAND」の皆さんに
オープニング・アクトをお願い。

 彼らは、なんと、ライブ当日、リハ前にホールの上のスタジオで練習するという
気合の入りようなのだ。
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 一方、毎度ながら、「リハ」はいつもテキトーなCRP。
あんまりやると、疲れちゃうからねー。
必要なのは「リハーサル」より「リハビリ」か。
腰もイタいし。
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 そして、本番。
カーディガンズの曲、いいっすね。
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 リードボーカルは美人言語聴覚士中島さん。
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 こちらも美人キーボードはソーシャルワーカー伴場さん。実力派です。
そしてベースは神経内科ドクター「ロッベン」KADOWAKI。
ドラムは小児科ドクタースミトモ先生だ。
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 もうひとりのボーカル、作業療法士のナリヅカ君はなんと我々の群大軽音の後輩だった。
(約四半世紀の時間差があるが・・・)
そしてギターは「日赤軽音楽部」の部長ワカさま。
見かけとウラハラに「重金属」系のヒトだ。
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 そして、「飛び道具」ルイ君は、イギリスからの留学生。
かっこいいなあ、ガイジン助っ人はずるいなあ。
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 最後は全員で「20th. Century Boy」。
実は最重要メンバー,ドラムのコージー鈴木氏がここでチラッとだけ写ってます。
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この曲、「CRP」のレパートリーだよ、大丈夫?
と、何人かのウチのバンドの「サポーター」の方が心配していましたが、
大丈夫、この件はあらかじめ打ち合わせ済みでした。




 そして、いよいよ「CRP」登場!
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 練習やリハーサルではいつもどよんとしてるが、
本番になると、違うぜ。
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 ライブバンドの血が騒ぐ。
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 やっぱ夏はロックだぜい。(冬でも春でもやってますけど)
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 最後はスタンディング&ダンシング!
(日赤、ノリいいなあ)
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 サイコーのロックンロールナイトをありがとう!
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 今回は最後に「ウインド・ミル奏法」やりすぎて、指切れて、出血してしまった。




 それにしても楽しかった、
    また、やりましょう!


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「ざくろ」の木




 皆さん、「ざくろ」の木ってご存知でしょうか。



 漢字だと「柘榴」。


 うーん、なんとか読めるが書けねえな、こりゃ。




 ちょっと前まで朝の散歩の途中に「ざくろの花」が咲いていました。
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 こんな花です。
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 実は、私が子供の頃、我が家の庭に大きな「ざくろ」の木があったんです。




 ちょうど、今の当院の「プレイルーム」の真下あたりから生えてました。




 ざくろの木は、真っすぐではなく、曲がりながら伸びていきます。

 幹の表面は「畝」みたいのがあって、ちょうどしめ縄みたいな感じ。
ちょっと、この細い木では、わかりづらいですが。
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 ともかく、 「木登り」には最適 な木なんです。



 子供の頃、よく庭のざくろの木に登って遊んだもんだ。

 2階の高さくらいまで、すぐ登れる。




 実をつける頃には、「ざくろの実」をもいで、おやつに食べたり。


 タネが多くて口の中が渋くなるんですが。




 そして、ざくろの花で、よく遊びました。

 プラモデルと組みあわせて 「宇宙人襲来!」
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 つい、懐かしくて、並べてみました。
(今は、こんな宇宙人出てこねえな。)


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モップとナイキとバルタン星人

 だから、今日も5時起き。


 以前より早起きがつらくないのは、高齢化のせいか?



 試合は、必ずしも守備的狙いでは無かったドイツが、
前半からスペインに押し込まれる展開だった。



 それにしても、スペインのパスはよく回ってました。



 クラブチームに比べて一緒にプレーすることの少ない代表チームですが、
ワールドカップの舞台で、その連携を高めてきた、ということですね。



 しかし、ポゼッションするパスサッカーが、
判定勝ち、優勢勝ちの無いサッカーというゲームで、
必ずしも成功しないことは、ブラジルが、アルゼンチンが、
そして、スペイン自身も予選リーグでスイス相手に証明してるところだ。
(極東の某赤いチームも、この1年余りいっぱい証明してるなー、レベルはかなり違うけど)



 で、後半のセット・プレーでした。




 プジョルは前半から気合入ってたしなあ。



 長身のドイツでフェンダーに比べて、
それほど上背があるわけではないが、
後ろから走りこんで、あの「モップ頭」を、一閃!

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 これで、決勝は「オランダ対スペイン」の対戦。


 どっちが勝っても初優勝だ。



 個人的には「オランダ対(西)ドイツ」の1974年の再現をちょっと期待してたんだが。






 ところで、上の写真にも写ってますが、プジョル、クローゼをはじめ、
今大会、あの、 「シルバー+かかと蛍光オレンジ」のスパイクが目立ちますな。




 これですね。
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 私がサッカーやってる頃はスパイクは「黒」と、決まってたもんだが、
ずいぶんカラフルになったもんだ。





 しかし、この色づかい、なんとなく「あるモノ」を連想させる。





 むかし、むかし、ウルトラ怪獣の「ソフビ人形」って、ちょうどこんな色目だったのよ。
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 こんなこと連想するの、オレだけか。




 でも、毎試合、ずっと、気になってたんだもーん。
(フォフォフォフォフォフォフォフォ・・・・)

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いよいよ準決勝まで来ましたね



 朝5時に起きて、ワールドカップ準決勝「ウルグアイ対オランダ」を観る。


 リアルタイムで3時半からだと、さすがに翌日きついので、
「日本対デンマーク」はさすがにライブで見たが、
まあ、ディレイでいいや、と日和った。



 5時、というのは5時からなら、
延長、PKまで行っても8時には犬の散歩に行ける、
という逆算である。



 結果は3-2でオランダだったのだが、
この結果だけ見ると

「ああー、やっぱりねー。」

とか思うだろうが、

実は、試合中、特に前半終了間際にフォルランのシュートで
ウルグアイが同点に追いついてからは、
完全にウルグアイペースで

「こりゃ、ウルグアイ、行っちゃうんじゃねえの。」

と、マジ思ったものだ。



 だから、サッカーは面白い。



 ゲームを見ながら、なんとなく格下のウルグアイを応援してる自分がいるのだが、
やはり、ここは強豪オランダに勝ちあがってもらって決勝を盛り上げてもらいたい、
という気持ちもあったりして。





 しかし、スナイデル、ロッベンを中心としたオランダの破壊力は、すごいです。




 ナイジェリアやカメルーンなどのアフリカ勢が優勝したことのあるオリンピックや
ラウドルップ兄弟のデンマークや最近ではギリシアの優勝も記憶に新しいヨーロッパ選手権と違って、
ワ-ルド・カップの決勝に来るのは、やはりこういうチームなんだなあ。




 さて、あす未明はその2年前のヨーロッパ選手権の決勝カード、
ドイツ対スペインですなー。



 その時は1-0で、スペイン。


 しかし、イングランド、アルゼンチンから、
ともに大量4点を奪って、絶好調のドイツ。




 サッカーは何が起こるかわかりません。




 ちなみに、この間行った「耳鼻咽喉科臨床学会」。

 シンポジウムでイギリス人の先生の「人工内耳」についての講演がありました。
講演はすべて英語だったので半分ちょっとしか聴きとれなかったですが、

スライドを頼りに、大体内容はわかりました。

そして、最後のスライドはこの写真でした。

91d31b1e_convert_20100707183559.jpg


 このスライドについてのコメントは特になかったようでしたが、
ただ、よく見るとゴールラインが、こんな感じで修正されてました。
91d31b1e_convert_20100707183559_20100707191059.jpg
 よっぽど、悔しかったんだな。



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目指せ!岡田ジャパン?

 そんなわけで、キビシイ月曜日の最後は
週末のライブに向けたバンドの最終練習。


 腰痛で大変だがサボるわけにもいかず、
勇気を出して出かける。



 しかし、腰が痛くてギターケースを持ち、
シールド、エフェクターの入ったリュックを背負うのが一苦労。



 車も乗るのはいいが、降りるのは相当大変でした。





 我がロックバンド「CRP」の面々は、
全員が医者で、長年受験勉強してきたせいか、
どうも「一夜づけ志向」が強く
直前までまじめにに練習しない。




 それどころか、この期に及んでも
「本番までには、ちゃんとやっときますから。」
などという、甘えの構造が蔓延している。
(その最たるものは、この私だ。)




 昨晩の練習でも、
こんなんで本番何とかなるんだろうか、
というまことに心もとない出来だった。




 まあ、そこは、あの岡田ジャパンだって直前のテスト・マッチは
全くダメだったわけで・・・・・。
(根拠のないいわけですな。)

P7050002_convert_20100706201203.jpg


 てなわけで、今度の土曜日、夜7時半から、
太田はライブハウス「ミュージック・アシスト」で
CRPのライブを行います。


 例によってノン・チャージ、フリー・ドリンク&フードですので、
皆様お誘い合わせのうえ是非お越しください。



 今回、オープニング・アクトは足利日赤の「KADOWAKI-BAND」。
病院のドクター、事務、ソーシャルワーカー、作業療法士、言語聴覚士等もろもろの
文字通り「総合病院バンド」だ。
女子高生バンドではありません。
(女子高生バンド「ABC」の皆さん、また今度一緒にやりましょうね。よかったら見に来てね。)



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ヘルパンギーナと腰痛とゲリラ豪雨

 金、土と休んだツケのせいか、
ヘルパンギーナの大流行のせいか、
昨日の外来は大変だった。


 ヘルパンギーナはウイルス性の「夏カゼ」。


 子供で39度~40度近い熱が出るが、
ほっときゃ2日で下がる。



 特徴的な所見があれば一発でわかるが、
怪しいものは溶連菌感染症との鑑別が必要だ。



 かたや、抗生剤必要なし、かたや、抗生剤2週間と
まったく治療法が異なる。



 ちょっと、メンドクサイ。



 しかも、今日は持病の腰痛が発症。

 きっと学会で重い荷物を持って駅の階段を上り下りしたせいだ。


 歩くのはもとより、まっすぐ立ち上がることもままならない。



 そんなこんなで、キツイ外来を続け、
8時を回った頃、ふと気づいてパソコンを切り替えてみる。



 浦和レッズオフィシャルサイト、と。



 今日は前橋で、ザ・スパ草津とのプレシーズンマッチがあるのだ。
あいにくテレビ中継はスカパーでもない。




 さて、どうなってるかな。


「試合経過:前半終了 ザ・スパ草津   2-1   浦和レッズ



 な、なんだってー!





 私のパソコンを覗きこんだスタッフが

「負けてるじゃないですか。レッズは1軍なんですか。」


「いや、野球じゃないので1軍2軍とは言わないんだけど、
これはサテライトじゃなくて、トップチームなんだけど・・・」




 そして、ようやく8時半に外来が終わった。



 さあ、そろそろ逆転してるかなー。

「試合経過:後半  ザ・スパ草津   3-1   浦和レッズ




 つ、追加点取られてるやんけー。





 ああ、前橋、行かなくてよかった。


 試合の行われた「敷島公園」は私が大学時代の下宿してたところのすぐ近くなので、
月曜日のゲームじゃなければ、行きたかったのだが。




 それにしても、ここのところの「ゲリラ豪雨」で
あちこちで浸水騒ぎがあるけど、
まさか、わが浦和レッズまで「水没」しちゃうとは・・・・。




 それも 「温泉」に!
(ザ・スパって確か今J2最下位なのでは・・・)





 ああ、このあと、バンド練習かー。



 いろいろ、キツイっす。


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Anarchy In JPN



 参議院選挙が近く、いろいろなハガキやチラシが送られてくる。


 医師会の方からも、ナントカというヒトをよろしく、
てなことで、ポスターや、チラシや何らかが送られてくるが、
院内に掲示することもなく、ほとんどすべて資源ゴミになっている。



 今回は前回とは違う、やたら血色のよいオッサンのポスター等がいっぱい来る。



 この候補者、どうもお医者さんらしいが、医者としてはちょっとメタボ過ぎでないかい。



 前に医師会で支持してたヒトはどうなったんだろう。



 前回のヒトは確か自民党だったが今回の推薦候補は民主党ですな。




 政権与党に媚びるってのも気になるが、
以前、医師会入会時に自民党員になってください、
年会費も何もいらず、年数回会報が送られてくるだけですから、
登録してください、ってのはどうなったんだろ。




 もちろん、私は当時、入党を拒否したのだが、
今度はみんな民主党党員に「改宗」してるのか。




 まあ、皆さん、よく人を見て、
団体の利益より、国民全体の利益を考える人を選びましょう。



 まして、知名度でタレント候補者、ってのはナシですぜ。




 あ、こんなこと書いてますけど、
私、別に共産党や宗教団体でもない、
「無党派層」なので、誤解なきよう。




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耳鼻咽喉科臨床学会に行ってきました



 かねてからお伝えした通り
7月2日(金)3日(土)は休診にさせていただき
「耳鼻咽喉科臨床学会」に行ってきました。


 今回の開催地は倉敷。


 通常、東京、大阪などの大都市で開催されることが多い学会、
広島や仙台、横浜、福岡あたりは多いが倉敷は珍しい。



 まあ、個人的には倉敷は別に興味もなく、
たぶんこの学会が無かったら、一生訪れる事は無かったでしょうが。



 実は今回のテーマが
「臨床医が知らなければならない最新医学」
というもので、聴きたい講演がいっぱいありましたので
妻と一緒に勉強してきました。
P7020015_convert_20100704205246.jpg

 突発性難聴、耳管開放症、人工内耳、埋め込み補聴器などいろいろな分野で、
もちろん教科書や成書などには載っていなく、
まだ学会的にも意見の定まってない、最新の話をきいて来ました。




 特に、ちょっと前、医学新聞で見た、
メニエール病の病因についての話は、今回最も興味あったところです。



 1861年の最初の報告以来、
長きにわたり「原因不明」といわれてきたメニエール病の原因に迫る話で、
なかなかエキサイティングでした。


 メニエール病の原因は良性発作性頭位めまいと同じく、
耳石にあるという。



 まだ、この説はコンセンサスが得られてませんが、
個人的には「あり」だと思いました。



 夜はホテルでワールドカップ観戦。
11時キックオフの試合の方だけでさすがに3時半の方は見ませんでしたが。
P7040087_convert_20100704223221.jpg
 その前のオランダのブラジル相手に逆転、も凄かったですが、
ドイツまさかの大差でマラドーナのアルゼンチンを下す。

 メルケル首相の喜びようが良かったです。

(ミック・ジャガーもまた来てたけど、やっぱドイツに勝つ予定でチケット手配してたわけね。)




 通常、学会は、土、日開催の専門医講習会をのぞいて、ほとんどが木、金開催。


 ただ今回は金、土の開催なので学会終了後、
土曜の晩は近くの温泉に一泊しちゃいました。
P7040091_convert_20100704210030.jpg
 瀬戸大橋を間近にみられる展望露天風呂、気持ち良かったです。



 いろいろ勉強して、また明日から、仕事頑張りまっす。


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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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