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すぐに身に降るながめせしまに

花の量はうつりにけりないたづらに
        すぐに身に降るながめせしまに



 【解釈】花(スギ花粉)の量はうつろいいくものだから
     何もせずぼーっとしてるとすぐわが身に降ってきますよ。


 【解説】スギ花粉の量は年ごとに大きく異なる。
     昨年少ない花粉量だったので
     治ったかと思ってぼやぼやしていると
     あっという間にわが身に降るように襲ってきて大変ですよ、
     という作者の警告を述べている。

    「いたづらに」は「むだに、むなしく」の意。
    「ながめせしまに」は「眺めせし、間に」で「もの思いにふけっている間に」であるが、
    「ながめ」は「物思い」と「長雨」の掛け言葉、
    この場合、その前の「ふる」も「時間が経過する」と「雨が降る」の掛け言葉である。


    用例)ながめせしまに⇒もの思いにふけっている間に
       ながしまに⇒ながしている間に
       おう、かねだ、ひろおか⇒おう、金だ、拾おうか



   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 江戸の安政年間、紀州有田の濱口儀兵衛は
大地震のあと、海の水が引いて行くのを見て、
津波の襲来を予感し、自らの稲わらに火をつけて、
祭りの準備に気をとらわれている村人に避難を呼び掛け、
結果的に9割以上の村人の命を津波の被害から救ったという。




 最近かかる患者さんの中に、
耳鳴りや、風邪、インフルエンザなどで受診したが、
カルテをひっくり返すと、以前花粉症での治療歴のあるヒトがいる。




 ここ数年、花粉症の薬をとりに来てないが、
そういったヒトに、花粉症は大丈夫ですか、と訊ねると
他で薬をもらってるから大丈夫、という方がいる。




 それはそれで、結構なので、
内科の先生なんかでは説明しない様な専門的な注意事項だけ説明して終わりになる。
(これも大変だけど)



 問題は、

「最近は、症状があまり出ない。」

とか

「以前は花粉症があったが、もう治った。」

などとおっしゃる方である。




 そういった方には、メンドクサイけど、
ここ数年、特に昨年の花粉の量が少ないことを説明し、
花粉症が基本的には治らない病気であることを説明し、
今年がどれだけ花粉が多いかを話し、
薬を出すか、また、薬なしで防御を強化して、
少しでもヤバければ来てもらうかなどの相談をしなきゃならない。




 忙しい時にカルテの前のページにそういった事実を発見すると
ああ、見なかったことにしたいなあ、という気持ちが芽生えるのだが、
濱口儀兵衛の話を思い出して、勇気を奮いたたせて話し始めるのであった。



 津波、来ますよ。



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プロフィール

おぐぐー

Author:おぐぐー
昭和60年群馬大卒
開業医4人を中心としたロックバンドC.R.P.のリード・ボーカル&ギター担当
浦和レッズ・オフィシャル・サポーターズ・クラブ会員
家族:妻(耳鼻科医)1男1女1犬(柴犬)
http://ogujibi.com/

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